DPI 同期機能により、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションの DPI 設定とクライアント システムの DPI 設定が確実に一致します。
ディスプレイのスケーリング機能と同様に、DPI 同期機能を使用すると、高 DPI ディスプレイでテキストやアイコンが見やすくなります。ディスプレイのスケーリング機能の場合、フォントや画像のサイズを大きくすると、ぼやけてしまうことがありますが、DPI 同期機能の場合は、シャープさを維持した状態でフォントや画像のサイズを大きくすることができます。このため、最適なユーザー エクスペリエンスを提供するために、DPI 同期機能の使用が推奨されています。
Windows では、ユーザーが現在のユーザー セッションでシステム レベルの DPI 設定を変更することはできません。DPI の同期は、ユーザーがログインしてリモート セッションを開始した場合にのみ行われます。リモート セッションの実行中に DPI 設定を変更する場合は、リモート デスクトップの DPI 設定とクライアント システムの新しい DPI 設定を一致させるため、ログオフしてから再度ログインする必要があります。
エージェントの DPI 設定は、Windows レジストリの Computer\HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop: logPixels に保存されています。
Horizon Client は、システムの DPI 設定に対してのみ同期をサポートしています。
DPI 同期機能とディスプレイのスケーリング機能の両方が有効になっている場合、一度に有効になるのはいずれかの機能だけです。DPI 同期は最初の接続時に実行されます。再接続の場合は、必要に応じてディスプレイのスケーリングが実行されます。DPI 同期が有効で、クライアント システムの DPI 設定がリモート デスクトップの DPI 設定と一致する場合、ユーザー インターフェイスで [ディスプレイのスケーリングを許可する] オプションを選択していても、ディスプレイのスケーリングを有効にすることはできません。
DPI 同期機能は、[DPI 同期] エージェント グループ ポリシー設定で有効または無効にします。この機能は、デフォルトで有効になっています。
DPI 同期のユーザー エクスペリエンスを向上させるには、[接続ごとの DPI の同期] エージェント グループ ポリシー設定を構成します。[DPI 同期] グループ ポリシー設定だけでなく、[接続ごとの DPI の同期] グループ ポリシー設定も有効にした場合、切断してからリモート デスクトップに再接続したときに、DPI 同期の設定がサポートされます。ログオフして再度ログインする必要はありません。デフォルトでは、この機能は無効になっています。[接続ごとの DPI の同期] グループ ポリシー設定を使用するには、Horizon Agent 7.8 以降が必要です。
[接続ごとの DPI の同期] グループ ポリシー設定は、公開デスクトップまたは公開アプリケーションでサポートされていません。
[DPI 同期] と [接続ごとの DPI の同期] グループ ポリシー設定の詳細については、Horizon でのリモート デスクトップ機能の構成 を参照してください。
仮想デスクトップでサポートされるゲスト OS
- 32 ビットまたは 64 ビットの Windows 7
- 32 ビットまたは 64 ビットの Windows 8.x
- 32 ビットまたは 64 ビットの Windows 10
- デスクトップとして構成されている Windows Server 2008 R2
- デスクトップとして構成されている Windows Server 2012 R2
- デスクトップとして構成されている Windows Server 2016
- デスクトップとして構成されている Windows Server 2019
- Windows 10 バージョン 1607 以降
- デスクトップとして構成されている Windows Server 2016 以降
公開デスクトップと公開アプリケーションでサポートされている RDS ホスト
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2016
- Windows Server 2019