Horizon Client 2103 for Windows | 2021 年 3 月 23 日 |
本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。
主な特長
VMware Horizon Client for Windows を使えば、リモート デスクトップや公開アプリケーションに簡単にアクセスでき、ローカル エリア ネットワーク (LAN) やワイド エリア ネットワーク (WAN) 上で最高のユーザー エクスペリエンスを実現できます。
- Windows 10(32 ビット/64 ビット)、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016、Windows Server 2019 のサポート
- 比類のない性能 - PCoIP 表示プロトコルと VMware Blast 表示プロトコルの適応能力は、低バンド幅かつ高遅延の接続でも、最高のユーザー エクスペリエンスを提供するために最適化されています。ユーザーがどこにいるかに関わらず、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションは高速で応答性が高くなります。
- シンプルな接続 - Horizon Client for Windows は、VMware Horizon と緊密に連携し、シンプルなセットアップと接続を実現しています。
- あらゆる場所でセキュリティを確保 デスクでもオフィスの外でも、ユーザーの場所に関わらずデータは安全に配信されます。SSL/TLS 暗号化は常にユーザー認証情報を保護するために使用され、強化された証明書確認がクライアント デバイスで実行されます。Horizon Client は、オプションの RADIUS と RSA SecurID 認証をサポートします。FIPS モードで動作するように Horizon Client をインストールすることもできます。
本リリースの新機能
Horizon Client 2103 for Windows の新機能は次のとおりです。
- フォントの拡張
リモート デスクトップまたは公開アプリケーションから印刷するときに、クライアント コンピュータにないフォントが使用されていると、クライアント コンピュータとリモート デスクトップまたは公開アプリケーションとの間で転送されるデータ量が少なくなります。 - DCT を使用したダンプ ファイルのクエリと削除
データ収集ツール (DCT) を使用して、構成されたプロセスのダンプ設定、ダンプ数、ダンプのタイプをクエリできます。また、すべてまたは特定の機能のダンプを削除できます。「DCT を使用したリモート デスクトップ機能とコンポーネントのログの収集」を参照してください。 - H.264 デコードのグループ ポリシー設定
「H.264 デコードを許可」グループ ポリシー設定で、VMware Blast プロトコルに H.264 デコードを構成できます。「H.264 ハイカラー精度を許可する」グループ ポリシー設定で、H.264 デコードにハイカラー精度モードを構成できます。「クライアント GPO の全般設定」を参照してください。 - 64 ビット マシン用の 32 ビットのコア Remote Experience コンポーネントの削除
64 ビット マシン用の 32 ビットのコア Remote Experience コンポーネントはインストールできなくなりました。関連するインストール オプションも削除されています。 - 「入力フォーカスを解除するホットキーの組み合わせ」グループ ポリシーの拡張
「入力フォーカスを解除するホットキーの組み合わせ」グループ ポリシー設定が変更され、[入力フォーカスの解除後に全画面表示の仮想デスクトップを最小化] の新しいチェック ボックスが追加されました。「クライアント GPO の全般設定」を参照してください。
新しいリモート デスクトップ機能の詳細については、VMware Horizon バージョン 2103 のリリース ノートを参照してください。
利用可能な言語
Horizon Client のユーザー インターフェイスとドキュメントは、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、簡体中国語、繁体中国語、韓国語、およびスペイン語で使用可能です。
ご使用前の注意事項
- このリリースの Horizon Client for Windows でサポートされる Windows オペレーティング システムについては、VMware Horizon Client for Windows のインストールとセットアップ ガイドドキュメントを参照してください。
- Horizon Client for Windows は、VMware Horizon 7 バージョン 7.13 以降の最新のメンテナンス リリースでサポートされます。
- Horizon Client for Windows をインストールするには、インストーラを VMware Horizon Client ダウンロード ページからダウンロードします。
- インストール手順については、VMware Horizon Client for Windows のインストールとセットアップ ガイドを参照してください。
- ネスト モードでサポートされる機能については、VMware のナレッジベースの記事 KB67248「VMware Horizon Guidelines for Nested Mode」を参照してください。
- Horizon Client for Windows インストーラでは、.NET Framework バージョン 4.5 以降が必要です。詳細については、VMware ナレッジベース の記事 KB65142 Horizon Client 4.10 installer requires .NET Framework version 4.5 or later を参照してください。
- Horizon Client 2006 for Windows から、仮想印刷(ThinPrint ともいいます)はサポートされていません。代わりに VMware Integrated Printing を使用してください。
解決された問題
解決された問題の前に付いている番号は、VMware 内部の問題追跡システムの番号を表しています。
既知の問題
シリアル ポート リダイレクトのグループ ポリシーで、[バンド幅制限] の設定によってバンド幅の制限が設定されません。
回避策:サードパーティ ソフトウェアを使用してバンド幅を制限します。
シリアル ポート リダイレクトでは、115200 などの高いボー レートでの VMware Blast のパフォーマンスは PCoIP に比べて大幅に低くなり、接続がハングすることがあります。
回避策:9600 のボー レートを使用します。
IPv6 環境では、ロケーションベースの印刷機能で IP アドレス マッピングを構成する場合に、クライアントが複数の IPv6 アドレスを使用しているためにプリンタへのアクセスで問題が発生することがあります。クライアントが接続するときには、これらのアドレスの 1 つが使用されることになります。
回避策:ロケーション ベースの印刷機能のグループ ポリシーで [IP アドレス範囲] の設定を使用して、複数のアドレスを含めます。ただし、指定された範囲外の一時アドレスをクライアントが使用している場合に、引き続き印刷の問題が発生することがあります。
- クライアント システムのタッチ スクリーンを使用して、リモート デスクトップで作業する場合、相対マウス機能は有効にしないでください。この機能により 3D および CAD アプリケーションでのマウスの性能は向上しますが、タッチ画面やタブレットでは 3D および CAD アプリケーションのマウス座標が正しく解釈されません。
異なる解像度で複数のモニターを使用する場合、Horizon Client をすべてのモニターで拡張し、次に [相対マウスを有効化] 機能を選択すると、マウス ポインタが特定の位置を越えて下に移動できなくなる場合があります。
回避策:Ctrl+Alt を押します。
デスクトップに電源を入れてから、ユーザーが PCoIP を使用してデスクトップに接続すると、デスクトップ ウィンドウの自動調整が機能しない場合があります。デスクトップまたはネットワークが、パワーオン直後のストレス状態にあるとき(複数のアプリケーションを起動したり、ネットワーク ドライブをマッピングしたりするなど)、この問題が最も頻繁に発生します。
回避策:デスクトップ ウィンドウのタイトルをダブルクリックして、ウィンドウ モードに進み、次に、タイトル バーをダブルクリックしてオールモニター モードに進みます。
Windows 10 では、CardScan 800 デバイスを使用すると、Windows Fax とスキャンはハングします。
回避策:なし。
クライアント マシンで LockedGuestSize を 640x480 に設定し、[ウィンドウ - 小] モードでリモート デスクトップを起動すると、ウィンドウの端をドラッグするときに解像度ヘルパー ツールチップが表示されません。
回避策:なし
Horizon Agent と Horizon Client を同じ Windows マシンにインストールし(ネスト モード インストール)、後で Horizon Agent をアンインストールすると、Horizon Agent のアンインストール後にクライアントで「現在のユーザーとしてログイン」機能を使用できなくなります。Horizon Agent をアンインストールすると wsnotify.dll ファイルが削除されるため、この問題が発生します。
回避策:Horizon Agent または Horizon Client を再インストールすると、「現在のユーザーとしてログイン」機能が復旧します。
クライアント システムに複数の USB デバイスを接続し、Horizon Client で [起動時に自動接続] を選択している場合、リモート デスクトップに接続して切断し、すぐに再接続すると、一部の USB デバイスがリモート デスクトップにリダイレクトされません。
回避策:USB デバイスがクライアント マシンにリダイレクトされるまで待ち(たとえば、デバイスがデバイス マネージャに表示されるまで)、リダイレクト後にリモート デスクトップに再接続してください。リダイレクトされない USB デバイスをリモート デスクトップに手動でリダイレクトすることもできます。
複数のリモート デスクトップから切断して再接続すると、USB デバイスとリモート デスクトップの接続時にエラーが発生したことを示すエラー メッセージが表示されます。この問題は通常、複数の USB デバイスがクライアント マシンに接続し、Horizon Client で [起動時に自動接続] が選択されている場合に発生します。
回避策:エラー メッセージのボックスを閉じ、USB デバイスをリモート デスクトップに手動でリダイレクトします。
RDP プロトコルを使用して物理マシンから公開デスクトップに接続している場合、同じ公開デスクトップにゼロ クライアントから接続すると、物理マシンで RDP セッションが終了し、ゼロ クライアントが接続できません。
回避策:物理マシンから RDP を使用して同じデスクトップ プールを再起動します。起動した RDP セッションで [オプション] > [切断してログオフ] の順に選択し、ゼロ クライアントから同じデスクトップ プールに再接続します。
Microsoft RDP 表示プロトコルを使用してリモート デスクトップに接続すると、「Pending session expired」エラーが発生する場合があります。この問題は、Unified Access Gateway アプライアンスを使用している大規模な環境で仮想印刷が有効になっている場合にのみ発生します。
回避策:Unified Access Gateway アプライアンスを使用せずにリモート デスクトップに接続するか、仮想印刷を無効にしてから RDP を使用して接続します。
クリップボード監査機能で、エージェント マシンからクライアント マシンにコピーされた実際のデータよりも 1 バイト多いデータ長がイベント ログに記録されます。たとえば、リモート デスクトップからクライアント マシンに 10 バイトのデータをコピーすると、イベント ログに「XXX copy 11 bytes CPFORMAT_TEXT data from Horizon Agent to Horizon Client XXX with clipboard.」と記録されます。また、コピーしたテキストに「\r\n」が含まれている場合は「\r」の長さだけがイベント ログに含まれます。たとえば、次のテキストをコピーすると、監査メッセージに 12 バイトの長さが記録されます。
「aaa
bbb
ccc」回避策:なし。
ブラウザ リダイレクト機能を使用しているときに、右クリックでコンテキスト メニューを表示すると、リンクのオプションとして [新しいタブで開く]、[新しいウィンドウで開く]、[戻る]、[次へ] しか表示されません。
回避策:なし。
[USB デバイスを接続] の [起動時に自動接続] でカメラを選択してリモート デスクトップを起動すると、Horizon Client が応答不能になります。
回避策:なし。