Horizon Client 5.5.3 for Windows | 2022 年 1 月 18 日 |
本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。
主な特長
VMware Horizon Client for Windows を使えば、リモート デスクトップや公開アプリケーションに簡単にアクセスでき、ローカル エリア ネットワーク (LAN) やワイド エリア ネットワーク (WAN) 上で最高のユーザー エクスペリエンスを実現できます。
- Windows 10、Windows 8.1、および Windows 7 のサポート
- 比類のない性能 - PCoIP 表示プロトコルと VMware Blast 表示プロトコルの適応能力は、低バンド幅かつ高遅延の接続でも、最高のユーザー エクスペリエンスを提供するために最適化されています。ユーザーがどこにいるかに関わらず、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションは高速で応答性が高くなります。
- シンプルな接続 - Horizon Client for Windows は、VMware Horizon 6 および 7 と緊密に連携しており、シンプルなセットアップと接続を実現しています。
- あらゆる場所でセキュリティを確保 デスクでもオフィスの外でも、ユーザーの場所に関わらずデータは安全に配信されます。SSL/TLS 暗号化は常にユーザー認証情報を保護するために使用され、強化された証明書確認がクライアント デバイスで実行されます。Horizon Client は、オプションの RADIUS と RSA SecurID 認証をサポートします。FIPS モードで動作するように Horizon Client をインストールすることもできます。
本リリースの新機能
Horizon Client 5.5.3 for Windows では CVE-2022-22938 が解決されています。この脆弱性と VMware 製品への影響の詳細については、VMSA-2022-0002 を参照してください。
Horizon Client 5.5.2 for Windows には、さまざまなバグ修正、セキュリティ修正、新機能が含まれています。
- Horizon Client for Windows の Cortado ThinPrint コンポーネントに、境界外読み取りの脆弱性が複数存在します。これらの問題は TTC と JPEG2000 パーサーに存在します。この脆弱性は、リモート デスクトップにアクセス権があるユーザーによって悪用される可能性があります。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) は、これらの問題を CVE-2021-21987(TTC パーサー)、CVE-2021-21988(JPEG2000 パーサー)、CVE-2021-21989(TTC パーサー)として公表しています。詳細については、VMSA-2021-0009 を参照してください。
- Horizon Client for Windows は、VMware Horizon 7 バージョン 7.13.1 の Microsoft Edge (Chromium) ブラウザで URL コンテンツ リダイレクト機能と HTML5 マルチメディア リダイレクト機能をサポートします。詳細については、VMware Horizon 7 バージョン 7.13.1 リリース ノートを参照してください。
Horizon Client 5.5.1 for Windows の新機能は次のとおりです。
- USB リダイレクトと Chrome ブラウザの非互換性を修正しました。この問題は、Chromium ベースの Edge ブラウザでも発生します。
Horizon Client 5.5 for Windows の新機能は次のとおりです。
- 「現在のユーザーとしてログイン」機能の NTLM グループ ポリシー設定
「現在のユーザーとしてログイン」機能を使用するときに、Windows チャレンジ/レスポンス (NTLM) 認証を使用できます。この認証を行うには、「Kerberos から NTLM へのフォールバックを許可」と「サーバに NTLM を常に使用」グループ ポリシーの設定を行います。この機能を使用するには、Connection Server 7.13 が必要です。「クライアント GPO のセキュリティ設定」を参照してください。 - クライアント バージョンの制限
Horizon Client バージョンがサポートされていないサーバに接続しようとすると、Horizon Client に警告メッセージが表示されます。クライアント バージョンの制限の設定については、「クライアント セッションのグローバル クライアントの制限の設定」を参照してください。 - マウス一体化の最大遅延の設定
マウス一体化マウス一体化の最大遅延の設定グループ ポリシー設定で、マウスの移動イベントを一体化するときに許容される最大遅延時間をミリ秒単位で設定できます。「クライアント GPO の全般設定」を参照してください。 - 公開アプリケーションとしての Microsoft Teams 画面共有の許可
Microsoft Teams を公開アプリケーションとして使用するときに、画面共有を許可し、画面共有の同意ダイアログ ボックスを非表示にするように Horizon Client を構成できます。「公開アプリケーションとしての Microsoft Teams 画面共有の許可」を参照してください。 - サービス拒否に対する脆弱性の修正
詳細については、VMSA-2020-0022 を参照してください。 - Microsoft Teams のメディア最適化のビデオ サポート
オーディオとビデオの両方がサポートされます。以前は、オーディオのみのサポートでした。この機能を使用するには、Horizon Client for Windows のインストール時に [Microsoft Teams でメディア最適化を有効にする] オプションを選択する必要があります。『Horizon Client for Windows のインストール』を参照してください。
利用可能な言語
Horizon Client のユーザー インターフェイスとドキュメントは、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、簡体中国語、繁体中国語、韓国語、およびスペイン語で使用可能です。
ご使用前の注意事項
- このリリースの Horizon Client for Windows でサポートされる Windows オペレーティング システムについては、VMware Horizon Client for Windows のインストールとセットアップ ガイドドキュメントを参照してください。
- Horizon Client for Windows は、Horizon 6 バージョン 6.2.x 以降の最新のメンテナンス リリースでサポートされます。
- Horizon Client for Windows をインストールするには、インストーラを VMware Horizon Client ダウンロード ページからダウンロードします。
- インストール手順については、VMware Horizon Client for Windows のインストールとセットアップ ガイドを参照してください。
- ネスト モードでサポートされる機能については、VMware のナレッジベースの記事 KB67248「VMware Horizon Guidelines for Nested Mode」を参照してください。
- Horizon Client for Windows インストーラでは、.NET Framework バージョン 4.5 以降が必要です。詳細については、VMware ナレッジベース の記事 KB65142 Horizon Client 4.10 installer requires .NET Framework version 4.5 or later を参照してください。
解決された問題
解決された問題の前に付いている番号は、VMware 内部の問題追跡システムの番号を表しています。
既知の問題
シリアル ポート リダイレクトのグループ ポリシーで、[バンド幅制限] の設定によってバンド幅の制限が設定されません。
回避策:サードパーティ ソフトウェアを使用してバンド幅を制限します。
シリアル ポート リダイレクトでは、115200 などの高いボー レートでの VMware Blast のパフォーマンスは PCoIP に比べて大幅に低くなり、接続がハングすることがあります。
回避策:9600 のボー レートを使用します。
IPv6 環境では、ロケーションベースの印刷機能で IP アドレス マッピングを構成する場合に、クライアントが複数の IPv6 アドレスを使用しているためにプリンタへのアクセスで問題が発生することがあります。クライアントが接続するときには、これらのアドレスの 1 つが使用されることになります。
回避策:ロケーション ベースの印刷機能のグループ ポリシーで [IP アドレス範囲] の設定を使用して、複数のアドレスを含めます。ただし、指定された範囲外の一時アドレスをクライアントが使用している場合に、引き続き印刷の問題が発生することがあります。
- Windows 7 クライアント システムでは、Dolby AC3 オーディオを使用するビデオで Windows Media MMR 機能を使用できません。Windows 7 クライアントの Windows Media Foundation には、Dolby AC3 オーディオ ファイルをサポートするための適切なコーデックがありません。Windows 8.x クライアントではこの問題が発生しません。
仮想印刷機能とロケーション ベースの印刷機能が、セッションベースのリモート デスクトップの [デバイスとプリンタ] ウィンドウにプリンタの正しいリストを表示できないことがあります。この問題は、Windows Server 2012 RDS ホストによって提供されるデスクトップで生じることがあります。ただし、アプリケーション内に表示されるプリンタは正しいものです。
回避策:Windows Server ホストで実行しているデスクトップからログオフして、再接続します。
RDP を使用してリモート デスクトップに接続し、Horizon Client をリモート デスクトップで開き、ネストされたアプリケーションのセッションを起動し、デスクトップからログオフしてからログインし直した場合、仮想印刷は機能しないことがあります。ネストされたアプリケーションから印刷しようとすると、予期されるプリンタのリストが表示されないことがあります。この問題は、デスクトップにログインし直した場合に限り発生します。
回避策:リモート デスクトップ上のアプリケーションをリセットします。アプリケーションを設定しなくても済むようにするには、セッション イン セッション接続の両端で PCoIP を使用します。つまり、PCoIP を使用してリモート デスクトップに接続し、PCoIP を使用してデスクトップの内部からネストされたアプリケーションに接続します。ロケーション ベースの印刷を使用している場合は、この問題はアプリケーションの印刷ダイアログ ボックスを閉じてから再び開くことによって解決できます。
複数の Horizon Client が同じ RDS デスクトップまたはリモート アプリケーションに同時にアクセスし、同じ名前が付いたロケーションベースのプリンタにマップされている場合、最初のクライアント セッションではプリンタが表示されますが、その後のクライアント セッションでは表示されません。この問題は、クライアントにリダイレクトされる仮想プリンタでも発生します。
回避策:クライアント セッションでプリンタが表示されない場合は、手動で更新します。リモート デスクトップの場合は、F5 キーを押して [デバイスとプリンタ] ウィンドウを更新します。リモート アプリケーションの場合は、[アプリケーション印刷] ダイアログ ボックスを閉じてから再び開きます。ロケーションベースのプリンタがプリンタ リストに表示されます。
クライアント オペレーティング システムが Windows 8.1 で Microsoft RDP セッションを起動する場合、Ctrl+Alt+Insert を押してもリモート仮想デスクトップに Ctrl+Alt+Del が送信されません。
回避策:Windows 8.1 Update をインストールして、オペレーティング システムをアップグレードします。
- クライアント システムのタッチ スクリーンを使用して、リモート デスクトップで作業する場合、相対マウス機能は有効にしないでください。この機能により 3D および CAD アプリケーションでのマウスの性能は向上しますが、タッチ画面やタブレットでは 3D および CAD アプリケーションのマウス座標が正しく解釈されません。
異なる解像度で複数のモニターを使用する場合、Horizon Client をすべてのモニターで拡張し、次に [相対マウスを有効化] 機能を選択すると、マウス ポインタが特定の位置を越えて下に移動できなくなる場合があります。
回避策:Ctrl+Alt を押します。
デスクトップに電源を入れてから、ユーザーが PCoIP を使用してデスクトップに接続すると、デスクトップ ウィンドウの自動調整が機能しない場合があります。デスクトップまたはネットワークが、パワーオン直後のストレス状態にあるとき(複数のアプリケーションを起動したり、ネットワーク ドライブをマッピングしたりするなど)、この問題が最も頻繁に発生します。
回避策:デスクトップ ウィンドウのタイトルをダブルクリックして、ウィンドウ モードに進み、次に、タイトル バーをダブルクリックしてオールモニター モードに進みます。
Windows 10 では、CardScan 800 デバイスを使用すると、Windows Fax とスキャンはハングします。
回避策:なし。
Flash リダイレクト機能を使用して、www.ted.com などのいくつかの Web サイトでビデオを再生すると、Flash プレイヤーのツールバーに [フル スクリーンを終了] ボタンが表示されないため、全画面表示モードを終了できません。
回避策:Ctrl + Alt + Delete キーを押して、クライアント側をアンロックして Horizon Client のツールバーを表示し、ウィンドウ サイズを調整して
Flash プレイヤーのウィンドウを小さくします。Flash リダイレクト機能を使用してビデオを再生し、画面の一番下の広告リンクまたは Flash プレイヤー内の詳細情報リンクをクリックすると、広告のページがポップアップせず、再生が一時停止します。
回避策:なし。
クライアント マシンで LockedGuestSize を 640x480 に設定し、[ウィンドウ - 小] モードでリモート デスクトップを起動すると、ウィンドウの端をドラッグするときに解像度ヘルパー ツールチップが表示されません。
回避策:なし
Horizon Agent と Horizon Client を同じ Windows マシンにインストールし(ネスト モード インストール)、後で Horizon Agent をアンインストールすると、Horizon Agent のアンインストール後にクライアントで「現在のユーザーとしてログイン」機能を使用できなくなります。Horizon Agent をアンインストールすると wsnotify.dll ファイルが削除されるため、この問題が発生します。
回避策:Horizon Agent または Horizon Client を再インストールすると、「現在のユーザーとしてログイン」機能が復旧します。
Windows Server 2008 R2 リモート デスクトップで DPI 同期が機能しません。
回避策:リモート デスクトップで Microsoft のホットフィックス (You cannot change the DPI setting through a Remote Desktop session on a computer that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2) をインストールします。
クライアント システムに複数の USB デバイスを接続し、Horizon Client で [起動時に自動接続] を選択している場合、リモート デスクトップに接続して切断し、すぐに再接続すると、一部の USB デバイスがリモート デスクトップにリダイレクトされません。
回避策:USB デバイスがクライアント マシンにリダイレクトされるまで待ち(たとえば、デバイスがデバイス マネージャに表示されるまで)、リダイレクト後にリモート デスクトップに再接続してください。リダイレクトされない USB デバイスをリモート デスクトップに手動でリダイレクトすることもできます。
複数のリモート デスクトップから切断して再接続すると、USB デバイスとリモート デスクトップの接続時にエラーが発生したことを示すエラー メッセージが表示されます。この問題は通常、複数の USB デバイスがクライアント マシンに接続し、Horizon Client で [起動時に自動接続] が選択されている場合に発生します。
回避策:エラー メッセージのボックスを閉じ、USB デバイスをリモート デスクトップに手動でリダイレクトします。
RDP プロトコルを使用して物理マシンから公開デスクトップに接続している場合、同じ公開デスクトップにゼロ クライアントから接続すると、物理マシンで RDP セッションが終了し、ゼロ クライアントが接続できません。
回避策:物理マシンから RDP を使用して同じデスクトップ プールを再起動します。起動した RDP セッションで [オプション] > [切断してログオフ] の順に選択し、ゼロ クライアントから同じデスクトップ プールに再接続します。
Microsoft RDP 表示プロトコルを使用してリモート デスクトップに接続すると、「Pending session expired」エラーが発生する場合があります。この問題は、Unified Access Gateway アプライアンスを使用している大規模な環境で仮想印刷が有効になっている場合にのみ発生します。
回避策:Unified Access Gateway アプライアンスを使用せずにリモート デスクトップに接続するか、仮想印刷を無効にしてから RDP を使用して接続します。
Horizon Client で仮想印刷を使用しているときに、Horizon Client から切断して終了してもクライアント プロセスが終了しない場合があります。仮想印刷機能のアンロードがハングするため、この問題が発生します。
回避策:VMware のナレッジベースの記事 KB2003626 を参照してください。VMware Horizon Client for Windows で仮想印刷 (ThinPrint) を無効にする
クリップボード監査機能で、エージェント マシンからクライアント マシンにコピーされた実際のデータよりも 1 バイト多いデータ長がイベント ログに記録されます。たとえば、リモート デスクトップからクライアント マシンに 10 バイトのデータをコピーすると、イベント ログに「XXX copy 11 bytes CPFORMAT_TEXT data from Horizon Agent to Horizon Client XXX with clipboard.」と記録されます。また、コピーしたテキストに「\r\n」が含まれている場合は「\r」の長さだけがイベント ログに含まれます。たとえば、次のテキストをコピーすると、監査メッセージに 12 バイトの長さが記録されます。
「aaa
bbb
ccc」回避策:なし。
デバイス ブリッジ機能を使用して、指紋スキャナ デバイスをリモート デスクトップと公開アプリケーションにリダイレクトできません。リモート デスクトップまたは公開アプリケーションで DeviceTester アプリケーションを使用して接続したデバイスのテストを行うと、「Status: Please connect the device first」というエラー メッセージが表示されます。
回避策:なし。これはサードパーティの問題です。
ブラウザ リダイレクト機能を使用しているときに、右クリックでコンテキスト メニューを表示すると、リンクのオプションとして [新しいタブで開く]、[新しいウィンドウで開く]、[戻る]、[次へ] しか表示されません。
回避策:なし。
[USB デバイスを接続] の [起動時に自動接続] でカメラを選択してリモート デスクトップを起動すると、Horizon Client が応答不能になります。
回避策:なし。