視覚障害者向けの画面や 4K モニターなどの高解像度画面を使用しているユーザーは、通常、クライアント システムで 100% より大きい DPI (Dots Per Inch) を設定してスケーリングを有効にしています。DPI の設定では、テキスト、アプリケーション、アイコンのサイズを制御します。DPI を低く設定すると小さく表示され、高く設定すると大きく表示されます。リモート デスクトップと公開アプリケーションは、ディスプレイ スケーリング機能によってクライアント マシンのスケーリング設定に対応し、通常サイズで表示されます。

Horizon Client は、各リモート デスクトップのディスプレイのスケーリング設定を個別に保存します。公開アプリケーションの場合、現在ログインしているユーザーが使用できるすべての公開アプリケーションにディスプレイのスケーリング設定が適用されます。DPI の設定がクライアント システムで 100% であっても、ディスプレイのスケーリング設定が表示されます。

Horizon Client[ロックしたゲストのサイズ] グループ ポリシー設定を有効にして、ディスプレイのスケーリング設定を非表示にできます。[Locked Guest Size] グループ ポリシー設定を有効にしても、DPI 同期機能は無効になりません。DPI 同期機能を無効にするには、Horizon 管理者が [DPI 同期] グループ ポリシー設定を無効にする必要があります。詳細については、DPI 同期の使用を参照してください。

すべてのリモート デスクトップと公開アプリケーションでディスプレイのスケーリングを有効または無効にするには、[ディスプレイのスケーリングを許可する] グループ ポリシー設定を使用します。詳細については、クライアント GPO の全般設定を参照してください。

複数のモニターがある環境で、画面スケーリング機能を使用しても、Horizon Client がサポートするモニター数や最大解像度は影響を受けません。画面スケーリングが許可され使用されている場合、プライマリ モニターの DPI 設定を基準にスケーリングされます。

この手順では、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションに接続する前にディスプレイのスケーリング機能を有効にする方法について説明します。リモート デスクトップに接続した後に、Horizon Client メニュー バーから [オプション] > [ディスプレイのスケーリングを許可する] の順に選択して、ディスプレイのスケーリング機能を有効にできます。

手順

  1. Horizon Client を起動し、サーバに接続します。
  2. リモート デスクトップおよび公開アプリケーションの選択ウィンドウで、リモート デスクトップまたはアプリケーションを右クリックし、[設定] を選択します。
  3. [ディスプレイのスケーリングを許可する] チェック ボックスを選択します。
    管理者がディスプレイのスケーリングを事前に設定している場合、このチェック ボックスはグレーアウトされます。管理者がディスプレイのスケーリング設定を非表示にしている場合、このチェック ボックスは表示されません。
  4. 変更内容を保存するには、[適用] をクリックします。
  5. ダイアログ ボックスを閉じるには、[OK] をクリックします。