デフォルトでは、iOS デバイスからリモート デスクトップまたは公開アプリケーションにコピー アンド ペーストできます。リモート デスクトップや公開アプリケーションから iOS デバイスにコピー アンド ペーストを行うこともできます。また、2 つのリモート デスクトップまたは公開アプリケーション間でもコピー アンド ペーストが可能です。ただし、Horizon 管理者がこれらの機能を有効にしている必要があります。サポートされるファイル フォーマットには、プレーン テキスト、イメージ、および RTF(Rich Text Format)が含まれます。

iOS デバイスのクリップボードにコピーしたデータは、リモート デスクトップにログインすると、リモート デスクトップのクリップボードにコピーされます。リモート デスクトップにログインしている場合、リモート デスクトップのクリップボードにコピーしたデータは、iOS デバイスのクリップボードにコピーされます。

コピー アンド ペースト機能には、次の制限があります。

  • RTF データにイメージが含まれている場合、Horizon Client がリモート デスクトップのクリップボードの RTF データを iOS デバイスのクリップボードにあるデータと同期するときに、イメージは失われます。
  • テキストと RTF データを合わせたサイズが最大クリップボード サイズより小さければ、フォーマットされたテキストが貼り付けられます。多くの場合、RTF データは分割できません。テキストとフォーマットのサイズが最大クリップボード サイズより大きい場合は、RTF データが破棄されてプレーン テキストが貼り付けられます。1 回の操作では選択したフォーマット テキストすべてを貼り付けできない場合は、1 回の操作でコピー アンド ペーストを行うサイズを小さくする必要があります。
  • クリップボードのサイズを超えていないのに、特定のイメージのコピー アンド ペーストができないことがあります。この問題は、Horizon Client でイメージを PNG 形式に変換する際に、PNG 形式のイメージがクリップボードのサイズを超える場合に発生します。Horizon Client は、コピー アンド ペースト中にすべてのイメージを PNG 形式に変換します。

Horizon 管理者は、iOS デバイスからリモート デスクトップまたは公開アプリケーションへのコピー アンド ペーストのみを許可する、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションから iOS デバイスへのコピー アンド ペーストのみを許可する、その両方を許可する、またはどちらも許可しないように、この機能を構成できます。

[管理者用] - Horizon 管理者は、クリップボードのサイズ変更を含め、Horizon Agent に関するグループ ポリシーを設定することで、コピー アンド ペーストの動作を設定できます。デフォルトのクリップボードのサイズは 1 MB です。クリップボードは、最大 16 MB までのデータを保持できます。また、Horizon Server と Horizon Agent のバージョンによっては、コピー アンド ペースト時のクリップボードの形式を制限するため、グループ ポリシーまたはスマート ポリシーを使用することもできます。詳細については、『Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントを参照してください。

[エンド ユーザー用] - ユーザーがコピー アンド ペーストに使用できるデータ量やデータの種類は Horizon 管理者側で設定できます。Horizon 管理者は、コピー アンド ペースト機能も無効にできます。