Microsoft PowerShell を使用して AppCapture を実行する際は、いくつかのオプションを使用できます。

PowerShell を使用する場合の AppCapture のオプションとパラメータ

AppStack を作成してアプリケーションを追加するには、Start-AVAppCapture を使用します。UEM アプリケーション プロファイラは、AppCapture ユーティリティと共にインストールされます。このプロファイラを使用して AppStack をパーソナライズできます。

表 1. Start-AVAppCapture のオプション

Start-AVAppCapture のパラメータ

説明

-Author Author-name

この AppStack に関連付けられている作成者を指定します。

CommonParameters

1 つ以上の共通パラメータを使用します。共通パラメータは、Windows PowerShell により実装されるコマンドレットのパラメータのセットです。

Start-AVAppCapture は、次の共通パラメータをサポートします。

  • Debug

  • ErrorAction

  • ErrorVariable

  • OutBuffer

  • OutVariable

  • PipelineVariable

  • Verbose

  • WarningAction

  • WarningVariable

共通パラメータの詳細については、about_CommonParameters を参照してください。

-Description text

AppStack の説明を指定します。説明にスペースが 1 つ以上含まれる場合は、説明をかっこで囲みます。例:-Description (HR Apps)

-Destination output-directory

AppStack の出力ディレクトリを指定します。デフォルトでは、AppStackC:\ProgramData\VMware\AppCapture\appvhds に配置されます。

-Force

出力ディレクトリが存在しない場合は、作成します。出力ディレクトリは -Destination パラメータを使用して指定します。

-Name vhd-name

キャプチャ対象のアプリケーションの名前を指定します。

出力される .vhd ファイルの名前には、指定したアプリケーション名が使用されます。

-Novmdk

キャプチャ後に VMDK ディスクが作成されないようにするには、このオプションを指定します。

-Path directory-path

AppStack のパスを指定します。AppStack は、現在のキャプチャのテンプレートとして使用されます。

新しいアプリケーションをインストールする場合は、このオプションを使用しないでください。

AppCapture コマンドを使用して、いくつかのワークフローを実行できます。

表 2. AppCapture の PowerShell ワークフロー

ワークフロー

説明

ConvertTo-AVVhdDisk

.vmdk ファイルを入力として使用して、.vhd ファイルを生成します。

ConvertTo-AVVmdkDisk

.vhd ファイルを入力として使用して、.vmdk ファイルを生成します。

Export-AVMetadata

.vhd または .vmdk ファイルを入力として使用して、.json ファイルを生成します。

Merge-AVAppDisks

複数の AppStack .vhd ファイルを新しい 1 つの AppStack .vhd にマージします。AppStackは、類似する操作をコマンドラインから実行する手順について説明しています。

Remove-AVApp

AppStack をディスクから削除するか、AppStack から特定のアプリケーションを削除します。AppStack からアプリケーションを削除する場合、AppStackApp Volumes Manager に再インポートする必要があります。

Reset-AVConfig

AppCapture の構成情報をマシンから消去します。

Show-AVDiskDetails

.vhd ファイル、.json ファイル、または .vmdk ファイルの内容を一覧表示します。

Start-AVAppCapture

アプリケーションのキャプチャ手順を開始します。

Start-AVAppUpdate

AppStack を更新します。

Test-AVAppStack

アプリケーションをプロビジョニングした後に、アプリケーションを接続または仮想化します。

Start-AVAppPersonalization

AppStack (.vhd) を接続し、UEM アプリケーション プロファイラを使用して指定されたアプリケーション バンドルをパーソナライズします。

次の例は、ワークフローのファイル パス、およびワークフローに到達するためのコマンドを含みます。

  • 新しいキャプチャ セッションを開始します。.vhd ファイルの形式で出力が生成され、AdobeSuite.vhd という名前が付けられます。作成者は John であり、説明が追加されます。

    Start-AVAppCapture -Name AdobeSuite -Author John -Description "This disk contains the AdobeSuite application"

  • ConverTo-AVVhdDisk。この例は、.vhd 形式の出力ファイル (Adobe.vhd) をソース ファイル (Adobe.vmdk) から生成します。出力ファイルは、ソース ファイルとは異なるディレクトリに配置されます。

    ConvertTo-AVVhdDisk -Path "C:\Program Files (x86)\VMware\AppCapture\appvhds\Adobe.vmdk" -Destination "C:\AppCaptures"

  • Export-AVMetadata。この例は、メタデータの出力ファイル (Adobe.json) を生成します。ファイルは Adobe.vhd と同じ場所に生成されます。

    Export-AVMetadata -Path "C:\Program Files (x86)\VMware\AppCapture\appvhds\Adobe.vhd"

  • Merge-AVAppDisks。この例は、すべての .vhd ファイル(.\temp および .\appstacks ディレクトリの下)をマージして、C:\tempNotepad+Adobe.vhd ファイルを生成します。

    Merge-AVAppDisks -Path .\temp\*.vhd .\appstacks\*.vhd -Destination c:\temp\Notepad+Adobe.vhd

  • Remove-AVApp。この例は、Adobe および Notepad アプリケーションを入力ディスク Adobe+Notepad.vhd から削除します。各アプリケーションは、その一意の GUID によって特定されます。

    Remove-AVApp -Path C:\Temp\Adobe+Notepad.vhd -Destination c:\Temp\empty.vhd -Guids GUID1, GUID2

  • Show-AVDiskDetails。この例は、.json ファイルの詳細を表示します。構文は .vhd および .vmdk ファイルと同じです。

    Show-AVDiskDetails -Path "C:\Program Files (x86)\VMware\WEM Capture\appvhds\Adobe.json"

  • Start-AVAppUdate。この例は、ホット フィックスを使用して AdobeSuite.vhd を更新します。AdobeSuite.vhd のコピーが作成され、AdobeHotfixUpdate.vhd と名付けられます。ホット フィックスのすべてのインストールは、AdobeHotfixUpdate.vhd にキャプチャされます。

    Start-AVAppUpdate -Name AdobeHotfixUpdate -Path "C:\Program Files (x86)\VMware\AppCapture\appvhds\AdobeSuite.vhd"

  • Test-AVAppStack -Path:事前検証の目的でプロビジョニングした後、アプリケーションを仮想化します。パラメータなしでこのコマンドを使用すると、AppStack には 1 つのアプリケーション バンドルのみが含まれます。

    Test-AVAppStack -Path C:\Program Files (x86)\VMware\WEMCapture\appvhds\Chrome.vhd

    • Test-AVAppStack -Path "C:\Program Files (x86)\VMware\WEMCapture\appvhds\HRApps.vhd" -Guids Guid1Guid2..Guid1.. GUIDn。このコマンドレットは、AppStack の対応する GUID によって識別されるアプリケーション バンドルを仮想化します。

    • Test-AVAppStack -Path "C:\Program Files (x86)\VMware\WEMCapture\appvhds\HRApps.vhd" -Guids "*"。このコマンドレットは、AppStack のすべてのアプリケーション バンドルを仮想化します。

  • Start-AVAppPersonalization -Path。このコマンドレットは、VHD を接続し、ユーザーが UEM アプリケーション プロファイラを使用してアプリケーション バンドルをパーソナライズできるようにします。パーソナライゼーション設定は、C:\ProgramData\VMware\AppCapture\appvhds\UEMConfigFiles\Chrome に保存されます。Start-AVAppPersonalization -Path "C:\ProgramData\VMware\AppCapture\appvhds\Chrome.vhd"

    • Start-AVAppPersonalization -Path "C:\appvhds\Chrome.vhd" -Predef。このコマンドレットは、VHD を接続し、ユーザーが UEM アプリケーション プロファイラを使用してアプリケーション バンドルをパーソナライズできるようにします。定義済みの設定とパーソナライゼーション設定は、C:\ProgramData\VMware\AppCapture\appvhds\UEMConfigFiles\Chrome に保存されます。

    • Start-AVAppPersonalization -Path "C:\appvhds\Chrome.vhd" -Name Browser1。このコマンドレットは、VHD を接続し、ユーザーが UEM アプリケーション プロファイラを使用してアプリケーション バンドルをパーソナライズできるようにします。パーソナライゼーション設定ファイルは、C:\ProgramData\VMware\AppCapture\appvhds\UEMConfigFiles\Browser1 に保存されます。

ワークフローに関するヘルプを取得するには、get-help コマンドを実行します。

表 3. AppCapture PowerShell ワークフローの情報と例

コマンド

説明

get-help WorkFlowName

ワークフローの全般情報を表示します。

get-help WorkFlowName -detailed

ワークフローの詳細情報を表示します。

get-help WorkFlowName -examples

ワークフローの例を表示します。

get-help WorkFlowName -full

ワークフローの技術情報を表示します。