Slony は、サービスセンターのユーザー インターフェイスの [メンテナンス (Maintenance)] ページで初期化します。

組織の Slony を初期化するには、組織内の各アプライアンスで root として次の各コマンドを実行します。
注: EDB の Slony を再初期化する場合は、AVDB の Slony も再初期化する必要があります。

手順

  1. /usr/local/desktone/scripts で、組織の Slony ステータス スクリプトを実行します。次の例は、組織 1000 の場合です。Horizon DaaS バージョン 9.0.0(または Horizon Cloud 19.3)より前のアプライアンスの場合は、この手順をスキップできます。
    slony-status 1000
    Slony の問題がある場合は、そのことを確認するメッセージが表示されます。
  2. すべてのノードで dtService を停止します。
    service dtService stop
  3. slon デーモンの停止(ターゲット ノード上のデーモンの強制終了):
    killall slon
  4. ターゲット データベース(FDB、EDB、または AVDB)で次のコマンドを実行します。
    psql -Uadmin fdb -p 6432
    drop schema _slony cascade;
    注: 影響を受けるデータベースのペアについてのみ、スキーマをドロップします。
  5. サービス プロバイダ アプライアンスの FDB を再初期化するためにプライマリ サービス プロバイダのノードで dtService を停止した場合は、プライマリ サービス プロバイダのノードでサービスを再度開始します。
    service dtService start
  6. slon デーモンを次のようにして開始します。
    • サービス プロバイダ組織の場合は、次のように FDB のデーモンを開始します。
      /usr/local/desktone/scripts/start_slon_fdb.sh
    • テナント組織の場合は、次のように すべてのデータベースのデーモンを開始します。
      /usr/local/desktone/scripts/start_slon_fdb.sh 
      /usr/local/desktone/scripts/start_slon_edb.sh 
      /usr/local/desktone/scripts/start_slon_avdb.sh 
      
  7. slony プロセスを確認します。
    ps -aux | grep slon
  8. /usr/local/desktone/scripts で、組織の Slony ステータス スクリプトを実行します。次の例は、組織 1000 の場合です。Horizon DaaS バージョン 9.0.0(または Horizon Cloud 19.3)より前のアプライアンスの場合は、この手順をスキップできます。
    slony-status 1000
    最後に出力されたメッセージは、どのアプライアンスが複製マスターであるかを示しています。次の [マスター IP] メニューで、このアプライアンスの IP アドレスを選択する必要があります。
  9. サービス センターで [アプライアンス] > [メンテナンス] を選択します。
  10. ページの [Slony 操作] セクションで、[組織 ID] ドロップダウン メニューを使用して、Slony の初期化の実行対象となるアプライアンスの [組織 ID] を選択します。
    [DB インスタンス名][マスター IP]メニューが表示されます。
    注: Horizon DaaS バージョン 9.0.0(または Horizon Cloud 19.3)より前のアプライアンスの場合、 [マスター IP] メニューは表示されません。
  11. [DB インスタンス名] メニューを使用して、init slony のデータベース インスタンス(ファブリック、要素、または Appvolumes)の名前を選択します。
    要素または Appvolumes を選択した場合は、 [要素 ID] メニューが表示されます。
  12. [要素] または [Appvolumes] を選択した場合は、[要素 ID] ドロップダウン メニューを使用して、Slony の初期化操作の新しいマスター IP としてリストするデスクトップ マネージャの ID を選択します。上記のファブリックを選択した場合は、この手順をスキップします。
  13. [マスター IP] メニューを使用して、DB マスターに対応させる IP アドレスを選択します。Horizon DaaS バージョン 9.0.0(または Horizon Cloud 19.3)より前のアプライアンスの場合は、この手順をスキップします。
  14. [Slony の初期化] をクリックします。
  15. テナント アプライアンスの avdb で slony reinit を実行済みの場合は、次のように wem-diagnose-service を再起動します。
    service diagnose restart
    注: これは、デスクトップ マネージャのみのアプライアンスで avdb slony reinit を使用する場合は不要です。