エージェント ソフトウェアのアップデート機能を使用して、専用デスクトップ - 従来クローン割り当ての Horizon Agent インストーラをアップデートします。
概要レベルでは、システムのエージェントのアップデート機能は次のように機能します。
- システムは VMware CDS ソフトウェア配布ネットワークと定期的に通信して、Horizon Agents Installer の新しいバージョンが使用可能かどうかを確認します。新しいバージョンが、ローカル マシンに設定しているファイル共有にダウンロードされます。アップデート ファイルは自動的にシステムにインポートされ、割り当てで利用できるようになります。
- 新しいバージョンがダウンロードされた後、アップデートが利用可能であることが [割り当て] ページに反映されます。新しいバージョンより前のレベルでのエージェントに関連するソフトウェアがあるそれらの専用 VDI デスクトップ割り当てに対してビジュアル インジケータが表示されます。
- 専用 VDI 割り当てを選択し、エージェントの更新ウィザードを開始します。エージェントの更新ウィザードでは、エージェントのバージョンを選択できる他に、オプションで以下も指定できます。
オプション 説明 [ユーザーが利用可能な仮想マシン] このフィールドを使用して、更新中にユーザーが利用可能な割り当ての仮想マシンの比率を指定します。 デフォルトで、更新の開始時に、システムによりすべてのデスクトップはメンテナンスとしてマークされます。このフィールドを使用して、システムがすべてのデスクトップを更新できるように、利用できるサイズの小さいプールの割合を高く設定することができます。利用できる割合をより高く設定することで、現在メンテナンスとマークされているデスクトップの数が調整されることになります。
[ログイン ユーザーがいる仮想マシンをスキップ] ログインしているユーザーやアクティブまたは切断されているセッションを持つ仮想マシンの更新をスキップします。この設定は、更新プロセスがデスクトップ上で起動した際に、エンド ユーザーを強制的にログオフにしてしまうシステムのデフォルト挙動を回避できます。 [スキップされた仮想マシンを再試行] と [ジョブのタイムアウト] ログイン ユーザーのいる仮想マシンの更新をスキップするように指定した場合、スキップされた仮想マシンの更新をシステムにより自動的に再試行するかどうかをオプションで指定することができます。この場合、割り当て内のデスクトップ仮想マシンをスキャンし、ログイン ユーザーのいない仮想マシンを更新してから、システムは次を実行します。 - 当初スキップした仮想マシンにログイン ユーザーがいるか確認します。
- スキップされた仮想マシンでログイン ユーザーがいないものについてはすべて更新します。
- 手順 1 および 2 を、[ジョブのタイムアウト] フィールドで指定した時間が経過するまで定期的に繰り返します。
システムによるスキップされた仮想マシンの自動再試行を設定しない場合は、後でそれらの仮想マシンを手動で処理することができます。
重要: 更新プロセス中にエラーが発生した仮想マシンについては再試行は行われません。更新に失敗した場合、仮想マシンは更新プロセスが開始される前に持っていたエージェント バージョンにロールバックします。 - ウィザードの最後のステップで更新タスクを送信した後、システムは、割り当てにおけるデスクトップの更新を開始します。割り当てを更新する場合、システムは仮想マシンのバッチを並行して更新します。デフォルトでは、更新する仮想マシンの残りの数が 30 未満になるまで、システムはバッチごとに 30 台の仮想マシンを使用します。30 未満になった時点で、最終セットは、それらの残りの仮想マシンを更新するためのものです。仮想マシンを完全に更新するには約 30 分かかります。バッチのサイズを、30 よりも大きくすることはできません。割り当てに含まれるデスクトップが 30 台以下である場合、割り当てのすべてのデスクトップが同時にアップデートされます。ご要望に応じて、VMware の担当者がバッチのサイズを調整できます。
処理中の仮想マシンの数は、更新中に利用可能に保つ仮想マシンの割合を指定したかどうかによって変わります。利用可能割合を設定すると、システムは、利用可能割合を満たすために更新中の仮想マシンのセットを調整します。
- エージェントの更新プロセスの最後で、割り当ての [サマリ] ページに、有効になっている Horizon Agents Installer のバージョンが示されます。
システムがデスクトップを更新している間、デスクトップのエンド ユーザーは次の挙動に遭遇します。
- デスクトップにアクティブなセッションがあり、[ログイン ユーザーがいる仮想マシンをスキップ] を [いいえ] に保持した場合、更新が発生する 5 分前に警告が表示されます。この 5 分間の警告は、ユーザーに処理中の作業を保存する時間を与えるためのものです。
- 更新中のデスクトップにユーザーがログインしようとした場合、ログインは失敗して、デスクトップを利用できないというメッセージが表示されます。
リクエスト時に、VMware の担当者は、環境内で次の調整を実施することができます。
- Horizon Agents Installer の新しいバージョンのスキャン間隔を調整する。
- テナントの起動後のスキャンの待機時間を調整する。
- デフォルトのバッチ サイズを 30 から調整します。
- エージェントのインストール前に仮想マシンを再起動するようにシステムを設定する。
前提条件
- エージェント ファイル共有を作成して、お使いの環境に追加しておく必要があります。つまり、ファイル共有を作成するときに、ファイル共有のタイプで [エージェント] を選択します。エージェント ファイル共有は、Horizon Agents Installer のファイルをインポートするためにのみ使用されます。ファイル共有の管理を参照してください。
- イメージには、次のエージェントがすでにインストールされている必要があります。
- 次の中のいずれか。
- DaaS Agent 17.1.0.5232563 以降
- DaaS Agent 8.0.0-8159435 以降
- Horizon Agent 7.3.2.7161471 以降
- 次の中のいずれか。
手順
結果
- アップデートが開始されたことを示すメッセージがページの最上部に表示されます。
- システムにより、専用 VDI デスクトップ割り当て内のデスクトップ仮想マシン上のエージェントに関連するコンポーネントが更新されます。
- エージェントの更新プロセスの最後で、割り当ての [サマリ] ページに、有効になっている Horizon Agents Installer のバージョンが示されます。
[監視] > [アクティビティ] の順に選択すると、アップデート タスクの進捗を表示できます。タスクの説明欄には、実行されているアップデートと、アップデートが実行されている割り当てが表示されます。タスクが 24 時間以内に問題なく完了せず、再試行およびジョブ タイムアウトのオプションが有効になっていない場合、その更新タスクは失敗状態で表示されます。
更新タスクにおいて、いずれかの仮想マシンがスキップされた場合、その更新タスクは [アクティビティ] ページで「部分的に成功しました」状態になります。[アクティビティ] ページでは、その更新タスクでスキップされた仮想マシンの数を確認することができます。[再試行] オプションが [はい] に設定されていても更新タスクが終了した後のスキップした仮想マシンの数が多い場合は、システムがスキップした仮想マシンをすべて処理するのに十分な値が [ジョブのタイムアウト] に設定されていないか、エンド ユーザーがスキップした仮想マシンからログアウトしなかったことを意味します。