Horizon Cloud 管理コンソールでは、エンド ユーザーの環境をカスタマイズする設定の割り当てを行うカスタマイズ割り当てを作成します。カスタマイズのタイプの 1 つは、URL リダイレクトです。Horizon Client がエンド ユーザーのクライアント マシンから Horizon Cloud 環境で提供されるデスクトップまたはアプリケーションに URL をリダイレクトするときに適用される URL 処理ルールを定義します。URL リダイレクト構成では、どの URL をユーザーのローカル システムで開く代わりにエンド ユーザーに割り当てた Horizon Cloud デスクトップまたはアプリケーションで処理するのかについての情報を Horizon Client に提供します。
- 管理コンソールには、クライアントからエージェントへの URL リダイレクトを構成するためのユーザー インターフェイスがあります。エージェントからクライアントへの URL リダイレクトを構成するには、#GUID-A3CA2652-F613-4B17-9B57-66E09F4BE097の説明に従ってグループ ポリシー設定を使用する必要があります。以下の手順では、クライアントからエージェントへの URL リダイレクトを構成します。
- Microsoft Azure のポッドに Universal Broker を使用するように Horizon Cloud テナントが構成されている場合、これらの URL リダイレクトのカスタマイズの作成は現在サポートされていません。
ユーザーがローカル デバイスの Horizon Client にログインするときに、Horizon Client はエンド ユーザーの割り当て済み URL リダイレクト ルールをフェッチします。次に、そのユーザーがローカル ドキュメントまたはファイル内のリンクを開こうとし、そのリンクが割り当てられた設定内の URL パターン ルールに一致する場合、Horizon Client は使用する適切なハンドラを決定します。指定されたハンドラは、ユーザーに割り当てられたデスクトップまたはアプリケーション(URL リダイレクト設定で指定した適切なハンドラによって決定される)を開いて、URL リンクを処理します。URL リダイレクト ハンドラによってデスクトップを使用するように指定された場合、リンクの指定されたプロトコルに対するデスクトップのデフォルト アプリケーションが URL を処理します。ハンドラによってアプリケーションを使用するように指定された場合、ユーザーに割り当てられたアプリケーションが URL を処理します。ユーザーがハンドラで指定されたデスクトップまたはアプリケーションを使用する資格を持たない場合、ハンドラの [厳密な一致] を [いいえ] に設定していない限り、Horizon Client はユーザーにメッセージを返します。
[厳密な一致] が [いいえ] に設定されている場合、システムは次のフォールバック動作に基づいて使用するリソースを見つけます。
- システムは、ハンドラに指定されたターゲット リソースの部分文字列の一致を使用してユーザーの割り当てを検索します。部分文字列に一致する割り当てが見つかると、システムはその割り当てられたデスクトップまたはアプリケーションを使用してリンクを開きます。
- ハンドラの [リソース タイプ] が [アプリケーション] に設定されている場合、部分文字列の一致検索に失敗すると、システムは、ユーザーのアプリケーション割り当て内で、ハンドラの [スキーム] フィールドで指定されたプロトコルを処理できる割り当て済みアプリケーションを検索します。
注: このフォールバック動作の手順はアプリケーションにのみ適用されます。 [リソース タイプ] が [デスクトップ] に設定されている場合、この手順はスキップされます。
- システムがユーザーの割り当て内でプロトコルを処理できるリソースを見つけることができない場合、Horizon Client はユーザーにメッセージを返します。
URL_FILTERING_ENABLED=1
オプションを使用してインストールする必要があります。詳細については、VMware Horizon ドキュメントの
URL コンテンツ リダイレクト機能を備えた Horizon Client for Windows のインストール を参照してください。
Workspace ONE Access に統合された環境でユーザーに対して URL リダイレクト機能が動作するには、ユーザーは Horizon Client を使用して少なくとも 1 つのアプリケーションを開いている必要があります。[クライアントで開く] オプションを使用して 1 つ以上のアプリケーションを開くと、ユーザーに割り当てられた URL リダイレクト設定がクライアント デバイスのレジストリ(Horizon Client はここで設定の値を取得できる)にロードされます。
[割り当て] ページで [オフラインにする] ボタンを使用してカスタマイズ割り当てを非アクティブにすることができます。ユーザーには、URL リダイレクト設定に対して複数のアクティブなカスタマイズを割り当てることができます。異なるアクティブな設定のルール間の潜在的な競合を回避するには、ユーザーが Horizon Client にログインすると、システムは次のように動作します。
- ユーザーがアクティブな割り当て済み設定を複数持っている場合でも、1 つの設定のみを有効にします。
- アルファベット順の最初の URL リダイレクト設定を、ユーザーに対する有効な設定として使用します。
前提条件
コンソールで、Horizon Cloud インベントリ内でデスクトップまたはリモート アプリケーションがない場合でも、URL リダイレクトのカスタマイズを作成することができます。ただし、このカスタマイズで指定されたエンド ユーザーに対して URL リダイレクト フローが機能するには、次の前提条件を満たす必要があります。
- ファームによって使用される基本イメージ内の Horizon Agent が、コマンド ラインの
URL_FILTERING_ENABLED=1
パラメータを使用してインストールされていること。 - Horizon Cloud インベントリに、構成で使用するデスクトップとリモート アプリケーションがあること。
- カスタマイズで [厳密な一致] が [はい] に設定されている場合、そのカスタマイズで指定されたエンド ユーザーに特定のデスクトップおよびリモート アプリケーションを付与する割り当てが存在すること。