DPI 同期機能により、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションの DPI 設定とクライアント システムの DPI 設定が確実に一致します。新しいリモート セッションを開始すると、Horizon Agent によりリモート セッションの DPI 値とクライアント システムの DPI 値とが一致するよう設定されます。
DPI 同期機能によって、アクティブなリモート セッションの DPI 設定を変更することはできません。既存のリモート セッションに再接続する場合、ディスプレイのスケーリング機能によって、リモート デスクトップや公開アプリケーションが適切にスケーリングされます。
[設定] ウィンドウで [高解像度モード] が無効な場合に、DPI 同期機能は有効になります。HTML Access バージョン 4.5 以降では、Horizon 管理者が [DPI 同期] エージェント グループ ポリシー設定を無効にすると、DPI 同期機能を無効にできますが、ディスプレイのスケーリング機能は無効にできません。設定の変更を有効にするには、ログアウトしてからもう一度ログインする必要があります。[DPI 同期] グループ ポリシーの設定については、『Horizon 7 でのリモート デスクトップ機能の構成』ドキュメントを参照してください。
DPI 同期機能を使用する場合、シングルセッションのデスクトップでは Windows 7 以降、RDS ホストの公開デスクトップや公開アプリケーションでは Windows Server 2008 R2 以降、Horizon Agent 7.0.2 以降、および HTML Access バージョン 4.4 以降が必要となります。
DPI 同期機能を使用するときのヒントを、次に説明します。
クライアント システムで DPI 設定を変更する場合、Horizon Client にクライアント システムの新しい DPI 設定を認識させるため、ログアウトしてからもう一度ログインする必要があります。クライアント システムで Windows 10 が実行されている場合でも、この要件は適用されます。
DPI 設定が 100 パーセント以上になっているクライアント システムでリモート セッションを開始してから、100 パーセント以上の異なる DPI 設定になっている別のクライアント システムで同じセッションを使用する場合、2 番目のクライアント システムで DPI を同期するには、2 番目のクライアント システムでログアウトしてから再度ログインしてリモート セッションに戻る必要があります。
Windows 10 および Windows 8.x システムは異なるモニターで異なる DPI 設定をサポートしますが、HTML Access クライアント セッションの起動に使用された Web ブラウザがあるクライアント システムのモニターで設定された DPI 値が、DPI 同期機能で使用されます。HTML Access は、異なるモニターで異なる DPI 設定をサポートしません。
別の DPI 設定を使用して別のモニターと同期する場合は、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションからログアウトし、HTML Access クライアント セッションの起動に使用された Web ブラウザを他のモニターにドラッグしてから、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションに再ログインして、クライアント システムとリモート デスクトップや公開アプリケーションの DPI 設定を一致させます。