Windows レジストリ キー設定を使用して、リモート デスクトップでのクライアント ドライブ リダイレクトの動作を制御’できます。

リモート デスクトップでのクライアント ドライブ リダイレクトの動作を制御する Windows レジストリ設定は、次のパスにあります。

HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR

リモート デスクトップで Windows レジストリ エディタを使用して、ローカル レジストリ設定を編集できます。

注: スマート ポリシー で設定されたクライアント ドライブ リダイレクト ポリシーは、ローカル レジストリ設定よりも優先されます。

クライアント ドライブ リダイレクトの無効化

クライアント ドライブ リダイレクトを無効にするには、disabled という新しい文字列値を作成し、その値を true に設定します。

HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\disabled=true

デフォルトでは、この値は false(有効)になっています。

共有フォルダへの書き込みアクセスの防止

リモート デスクトップと共有されるすべてのフォルダへの書き込みアクセスを防止するには、 permissions という新しい文字列値を作成し、その値を rw 以外の r で始まる任意の文字列に設定します。
HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\permissions=r

デフォルトでは、この値は rw(すべての共有フォルダが読み取り可能で書き込み可能)になっています。

特定のフォルダの共有

特定のフォルダをリモート デスクトップと共有するには、default shares という新しいキーを作成し、リモート デスクトップと共有する各フォルダに対して新しいサブキーを作成します。各サブキーで、name という新しい文字列値を作成し、その値を共有するフォルダのパスに設定します。次の例では、フォルダ C:\ebooksC:\spreadsheets を共有しています。

HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\default shares\f1\name=C:\ebooks
HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\default shares\f2\name=C:\spreadsheets

name*all に設定すると、すべてのクライアント ドライブがリモート デスクトップと共有されます。*all 設定は、Windows クライアント システムでのみサポートされています。

HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\default shares\1st\name=*all

クライアントの他のフォルダ(default shares キーで指定されていないフォルダ)が共有されることを防止するには、ForcedByAdmin という文字列値を作成し、その値を true に設定します。

HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\ForcedByAdmin=true

値が true の場合、Horizon Client でユーザーがリモート デスクトップに接続したときに [共有] ダイアログ ボックスは表示されません。デフォルトでは、この値は false(クライアントの他のフォルダを共有可能) になっています。

次の例では、フォルダ C:\ebooksC:\spreadsheets を共有して両方のフォルダを読み取り専用にし、クライアントの他のフォルダが共有されることを防止しています。

HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\ForcedByAdmin=true
HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\permissions=r
HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\default shares\f1\name=C:\ebooks
HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware TSDR\default shares\f2\name=C:\spreadsheets
注: セキュリティ機能または共有制御として、 ForcedByAdmin 機能を使用しないでください。ユーザーは、既存の共有へのリンクを作成することにより、 ForcedByAdmin=true 設定をする必要がありません。既存の共有は、 default shares キーで指定されていないフォルダを指定します。