スキャナ リダイレクトのグループ ポリシーの設定は、[VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスでユーザーのデスクトップおよびアプリケーションに対して使用できるオプションを制御します。

スキャナ リダイレクト ADMX テンプレート ファイルには、コンピュータの構成とユーザーの構成の両方のポリシーが含まれます。ユーザーの構成ポリシーを使用すると、仮想デスクトップ、公開デスクトップ、公開アプリケーションのユーザーに対してさまざまな構成を設定できます。ユーザーのデスクトップ セッションやアプリケーションが同じ RDS ホスト上で実行されている場合であっても、さまざまなユーザーの構成ポリシーを適用できます。設定はすべて、グループ ポリシー管理エディタの [VMware Horizon Agent の構成] > [スキャナ リダイレクト] フォルダにあります。

表 1. スキャナ リダイレクトのグループ ポリシー設定
設定 コンピュータ ユーザー 説明
BandwidthLimit X スキャンされたデータをユーザー セッションに転送するときに使用できる最大帯域幅(KB/秒)を指定します。

0 または no を指定すると、帯域幅は無制限になります。

Compression X リモート デスクトップまたは公開アプリケーションへのイメージ転送時のイメージ圧縮率を指定します。

次のいずれかの圧縮モードを選択できます。

  • [無効] - イメージの圧縮を無効にします。
  • [ロスレス] - イメージの品質が低下しないロスレス (zlib) 圧縮を使用します。
  • [JPEG] - 品質の低下がある JPEG 圧縮を使用します。[JPEG 圧縮品質] ドロップダウン メニューでイメージ品質のレベルを選択します。JPEG 圧縮品質に指定できる値は 0 ~ 100 です。

この設定を有効にすると、このポリシーが適用されるすべてのユーザーに対して選択した圧縮モードが設定されます。[VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスで [圧縮] オプションを変更することで、ポリシー設定をオーバーライドできます。

このポリシー設定を無効にすると、または構成しないと、JPEG 圧縮モードが使用されます。

Default Color Mode この設定を有効にすると、デフォルトのカラー モード(黒、白、グレースケール、カラー)を設定できます。この設定は、Windows XP Professional または Windows Server 2003 以降でサポートされます。
Default Duplex この設定を有効にすると、デフォルトのスキャン モード(シンプレックスまたはデュプレックス)を設定できます。デュプレックス モードでは、スキャン アプリケーションがデュプレックス スキャンをサポートし、スキャナから 2 ページを要求します。この設定は、Windows XP Professional または Windows Server 2003 以降でサポートされます。
Default Scanner X X スキャナの自動選択を集中管理できるようにします。

スキャナの自動選択オプションは、TWAIN スキャナと WIA スキャナで個別に選択します。次のいずれかの自動選択オプションを選択できます。

  • [なし]。スキャナを自動的に選択しません。
  • [自動選択]。ローカル接続されているスキャナを自動的に選択します。
  • [前回使用]。最後に使用されたスキャナを自動的に選択します。
  • [指定][指定したスキャナ] テキスト ボックスに入力したスキャナ名を選択します。

この設定をコンピュータの構成ポリシーとして有効にすると、影響を受けるコンピュータのすべてのユーザーについて、この設定によりスキャナの自動選択モードが決まります。ユーザーは、[VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスの [デフォルト スキャナ] オプションを変更できません。

この設定をユーザーの構成ポリシーとして有効にすると、影響を受けるすべてのユーザーについて、この設定によりスキャナの自動選択モードが決まります。ただし、ユーザーは、[VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスの [デフォルト スキャナ] オプションを変更できます。

この設定をコンピュータの構成およびユーザーの構成の両方で有効にすると、影響を受けるコンピュータのすべてのユーザーについて、コンピュータの構成におけるスキャナの自動選択モードによって、ユーザーの構成における対応するポリシー設定がオーバーライドされます。

どちらかのポリシー構成でこの設定を無効にするか、または構成しないと、スキャナの自動選択モードは、対応するポリシー設定(ユーザーの構成またはコンピュータの構成)または [VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスにおけるユーザーの選択によって決まります。

Disable functionality X スキャナ リダイレクト機能を無効にします。

この設定を有効にすると、スキャナはリダイレクトできなくなり、ユーザーのデスクトップおよびアプリケーションのスキャナ メニューに表示されません。

この設定を無効にすると、または構成しないと、スキャナ リダイレクトは動作し、スキャナ メニューにスキャナが表示されます。

Force the TWAIN Scanning Properties dialog X この設定を有効にすると、[スキャン] ダイアログ ボックスにスキャン アプリケーションが表示されない場合でも、TWAIN スキャンのプロパティ ダイアログ ボックスが常に表示されます。
Hide Webcam X X

[VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスのスキャナ選択メニューに、Web カメラが表示されないようにします。

デフォルトでは、Web カメラをデスクトップおよびアプリケーションにリダイレクトできます。ユーザーは Web カメラを選択し、仮想スキャナとして使用してイメージをキャプチャできます。

この設定をコンピュータの構成ポリシーとして有効にすると、Web カメラは影響を受けるコンピュータのすべてのユーザーに対して表示されなくなります。ユーザーは、[VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスの [Web カメラを非表示] オプションを変更できません。

この設定をユーザーの構成ポリシーとして有効にすると、Web カメラは影響を受けるすべてのユーザーに対して表示されなくなります。ただし、ユーザーは、[VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスの [Web カメラを非表示] オプションを変更できます。

この設定をコンピュータの構成およびユーザーの構成の両方で有効にすると、影響を受けるコンピュータのすべてのユーザーについて、コンピュータの構成における [Web カメラを非表示] 設定によって、ユーザーの構成における対応するポリシー設定がオーバーライドされます。

どちらかのポリシー構成でこの設定を無効にするか、または構成しないと、[Web カメラを非表示] 設定は、対応するポリシー設定(ユーザーの構成またはコンピュータの構成)または [VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスにおけるユーザーの選択によって決まります。

Lock config X スキャナ リダイレクトのユーザー インターフェイスをロックし、ユーザーがデスクトップおよびアプリケーションで構成オプションを変更できないようにします。

この設定を有効にすると、ユーザーはデスクトップおよびアプリケーションのトレイ メニューから使用できるオプションを構成できません。ユーザーは [VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスを表示することはできますが、オプションが非アクティブになっていて、変更できません。

この設定を無効にすると、または構成しないと、ユーザーは [VMware Horizon スキャナ リダイレクトの環境設定] ダイアログ ボックスでオプションを構成できます。

TWAIN Scanner Properties dialog location X TWAIN スキャンのプロパティ ダイアログ ボックスが表示される場所を指定します。次のいずれかのオプションを選択できます。
  • [エージェント] – VMware スキャナのプロパティ ダイアログ ボックスがエージェント側に表示されます。
  • [クライアント] – ネイティブ ベンダー スキャナ TWAIN ダイアログ ボックスがクライアント側に表示されます。このオプションは、Linux クライアントでサポートされていません。