Microsoft Teams のメディア最適化は、クライアント システムとリモート セッション間でシームレスな使用環境を実現するため、音声通話、ビデオ通話、デスクトップ共有の表示をリダイレクトします。これにより、仮想インフラストラクチャへの悪影響や、ネットワークの過負荷状態を回避します。Teams のメディア処理は、仮想デスクトップではなくクライアント マシン上で行われます。
Microsoft Teams のメディア最適化機能
Microsoft Teams のメディア最適化は、次の機能を提供します。
- 音声通話とビデオ通話の発着信
- マルチパーティのオーディオ/ビデオ会議
- 通話の転送、ミュート、再開
- ダイアル パッドでの PSTN 通話
- デスクトップ画面の共有
- マルチ モニター画面の共有と画面共有でのスクリーン ピッカー
- リモート デスクトップのボリューム コントロール
- 現在のスピーカー識別
Microsoft Teams のメディア最適化のシステム要件
システム | 要件 |
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Microsoft サーバ | Microsoft 365 |
Microsoft Teams Client(最適化) |
注: Web ブラウザ クライアントはサポートされません。
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仮想デスクトップのオペレーティング システム | これらのオペレーティング システムの最小要件は 2 vCPU です。
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クライアント マシンのオペレーティング システム | ハードウェアの最小要件:2.4 GHz デュアル コア。
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表示プロトコル | VMware Blast と PCoIP(RDP なし) |
ネットワーク | IPv4 |
マイクロフォンと Web カメラ | Microsoft Teams との連携が認定されたデバイス |
オーディオ コーデック | 詳細については、https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/Media/Formats/WebRTC_codecsを参照してください。
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ビデオ コーデック | 詳細については、https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/Media/Formats/WebRTC_codecsを参照してください。
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メディア機能パック | Windows 10 N および KN バージョンの場合には、リモート デスクトップにインストールする必要があります。メディア機能は、https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48231 からインストールできます。 |
Microsoft Teams でのメディア最適化のインストールと設定
この機能をインストールして Horizon Client for Windows でインストール プロパティを指定するには、『 VMware Horizon Client for Windows のインストールとセットアップ ガイド』を参照してください。
Microsoft Teams をインストールする前に、Horizon Agent をインストールする必要があります。Horizon Agent をインストールする前に Microsoft Teams をインストールする場合は、%APPDATA%\Microsoft\Teams
フォルダを削除して Teams を再起動します。
機能を使用するには、Microsoft Teams のメディア最適化グループ ポリシー設定を有効にする必要があります。VMware HTML5 機能のポリシー設定の「VMware WebRTC リダイレクト機能」を参照してください。
インストール、セットアップ、展開の要件、パーシステント/非パーシステント デスクトップのガイドライン、リモート デスクトップで Teams を使用する場合の制限については、Microsoft のドキュメントTeams for Virtualized Desktop Infrastructureを参照してください。
Microsoft は、Teams の推奨バージョンを定期的に更新しています。Horizon Client または Horizon Agent を更新せずに新しい機能を使用するには、Microsoft でアップデートを確認して最新の推奨バージョンをインストールします。
Microsoft Teams のメディア最適化の制限
Microsoft Teams のメディア最適化には、次の制限があります。Teams の依存関係に記載されている制限については、Microsoft にお問い合わせください。
制限 | コメント |
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RDS ホストとアプリケーション プールはサポートされていません。 | VMware の制限 |
着信への応答と終了の HID ボタンはサポートされていません。 | VMware の制限 |
アプリケーション共有の送信はサポートされていません。 | VMware の制限 |
仮想バックグラウンドはサポートされていません。 | Microsoft と VMware の制限 |
ライブ イベントはサポートされていません。 | Microsoft と VMware の制限 |
デスクトップ画面共有の許可または制御はサポートされていません。 | Teams の依存関係 |
ポップアウト チャットはサポートされていません。 | Microsoft の制限 |
会議のギャラリー ビューはサポートされていません。 | Teams の依存関係。ギャラリー ビュー (2x2) が必要な場合は、Microsoft にお問い合わせください。 |
ユーザーがビデオ通話を保留している場合、カメラのライトは点灯したままになります(ただし、ビデオは送信されません)。 | Teams の依存関係 |
ビデオ通話中に、リモート デスクトップ ユーザーがデスクトップ共有を開始すると、ユーザーのビデオが自動的にオフになります。デスクトップ共有を終了すると、リモート デスクトップ ユーザーはビデオ ボタンをクリックしてビデオを再度オンにすることができます。 | Teams の依存関係 |
着信カメラまたは画面共有ストリームでサポートされるビデオ ストリームは 1 つだけです。画面共有の受信時に、専用スピーカーのビデオではなく、その画面共有が表示されます。 | Teams の依存関係 |
セッションのペアリング モード
- 最適化:バナーに [VMware Media Optimized] が表示されている場合、Teams は最適化モードで実行されています。このモードでは、[Microsoft Teams でメディア最適化を有効にする] GPO が有効になっています。Teams は仮想デスクトップで実行され、音声とビデオはクライアント マシンにオフロードされています。
- フォールバック:バナーに [VMwareメディアが接続されていない] が表示されている場合、Teams はフォールバック モードで実行されています。このモードでは、[Microsoft Teams でメディア最適化を有効にする] GPO が有効になっています。Teams は最適化モードでの起動を試みますが、使用されている Horizon Client が Teams の最適化に対応していません。Teams からの音声とビデオは、クライアント マシンにオフロードされません。フォールバック モードには、最適化モードと同じ制約があります。フォールバック モードで通話を行うと、次のような警告が表示されます。
[お使いのデバイスは VMware の最適化をサポートしていません。オーディオとビデオの品質が低下する場合があります。IT 管理者にご相談ください。]
- 最適化なし:バナーのメッセージに [VMware] という文字がない場合、[Microsoft Teams でメディア最適化を有効にする] GPO が有効になっていません。Teams からの音声とビデオは、クライアント マシンにオフロードされません。