Linux デスクトップで特定のオプションを設定するには、/etc/vmware/config ファイルまたは /etc/vmware/viewagent-custom.conf ファイルにエントリを追加します。

インストーラは、Horizon Agent のインストール中に、2 つの構成テンプレート ファイル config.templateviewagent-custom.conf.template/etc/vmware にコピーします。/etc/vmware/config ファイルと /etc/vmware/viewagent-custom.conf ファイルが存在しない場合、インストーラは config.templateconfig に、viewagent-custom.conf.templateviewagent-custom.conf にコピーします。すべての構成オプションが表示されます。この情報は、構成ファイルにも記載されます。オプションを設定するには、コメントを削除して値を適切に変更します。

たとえば、 /etc/vmware/config の次の行により、ビルドで可逆圧縮 PNG モードが有効になります。
RemoteDisplay.buildToPNG=TRUE

構成を変更したら、Linux を再起動して変更を有効にしてください。

/etc/vmware/config の構成オプション

VMware BlastServer プロセスと BlastProxy プロセスは、これらに関連するプラグインやプロセスとともに、 /etc/vmware/config 構成ファイルを使用します。
注: 次の表に、 Horizon Agent 構成ファイル中の USB デバイス用の各エージェント適用型ポリシー設定について説明します。 Horizon Agent はこれらの設定を使用して、USB デバイスがホスト マシンに転送できるかどうかを判断します。また、 Horizon AgentHorizon Client にこれらの設定を渡し、解釈と適用が行われます。マージ (m) 修飾子を指定した場合は、 Horizon Agent フィルタ ポリシー設定が Horizon Client フィルタ ポリシー設定に追加適用されます。オーバーライド (o) 修飾子を使用した場合は、 Horizon Clientフィルタ ポリシー設定ではなく Horizon Agent フィルタ ポリシー設定が使用されます。
表 1. /etc/vmware/config の構成オプション
オプション 値/形式 デフォルト 説明
appScanner errorwarninfo、または debug info

このオプションには、appScanner ログ ファイルに記録される詳細レベルを指定します。これにより、リモート アプリケーション セッションに関連するアクティビティが記録されます。「error」レベルから「debug」レベルまでの範囲で指定できます。前者は情報量が最も少なく、後者は情報量が最も多くなります。

appScanner ログは /tmp/vmware-root/vmware-appScanner-<pid> にあります。<pid> は appScanner プロセスの ID です。

BlastProxy.log.logLevel errorwarninfoverbosedebug、または trace info

このオプションには、BlastProxy ログ ファイルに記録される詳細レベルを指定します。「error」レベルから「trace」レベルまでの範囲で指定できます。前者は情報量が最も少なく、後者は情報量が最も多くなります。

BlastProxy ログは /tmp/vmware-root/vmware-BlastProxy-<pid>.log にあります。<pid> は BlastProxy プロセスの ID です。

BlastProxy.UdpEnabled true または false true このオプションには、BlastProxy がセキュア ポート 22443 経由で UDP 要求を Horizon Agent に転送するかどうかを指定します。true を指定すると、UDP 転送が有効になります。false を指定すると、UDP 転送が無効になります。
Clipboard.Direction 0, 1, 2, または 3 2 このオプションを使用して、クリップボード リダイレクト ポリシーを指定します。有効な値は以下のとおりです。
  • 0 - クリップボード リダイレクトを無効にします。
  • 1 - クリップボード リダイレクトを両方向で有効にします。
  • 2 - クリップボード リダイレクトをクライアントからリモート デスクトップのみで有効にします。
  • 3 - クリップボード リダイレクトをリモート デスクトップからクライアントのみで有効にします。
rdeSvc.blockedWindows アプリケーション実行ファイルのパスのセミコロン区切りのリスト。 該当なし

このオプションを使用して、特定のアプリケーションがリモート アプリケーション セッションとして開始しないようにブロックします。

各アプリケーション実行ファイルのパスを指定します。リスト内の各エントリはセミコロンで区切ります。例:rdeSvc.blockedWindows=/usr/libexec/gnome-terminal-server;

RemoteDisplay.allowAudio true または false true このオプションを設定して、オーディオ出力を有効/無効にします。
RemoteDisplay.allowH264 true または false true このオプションを使用して、H.264 エンコードを有効または無効に設定します。
RemoteDisplay.buildToPNG true または false false 特にグラフィック設計アプリケーションなどのグラフィック アプリケーションでは、Linux デスクトップのクライアント表示で正確なピクセル レベルの画像処理が必要となります。Linux デスクトップで生成されクライアント デバイスで処理される画像とビデオ再生については、ビルドに可逆圧縮 PNG モードを構成できます。この機能では、クライアントと ESXi ホストの間で追加の帯域幅が使用されます。このオプションを有効にすると、H.264 エンコードが無効になります。
RemoteDisplay.enableNetworkContinuity true または false true このオプションを設定して、Horizon Agent for Linux のネットワーク接続維持機能を有効または無効にします。
RemoteDisplay.enableNetworkIntelligence true または false true このオプションを設定して、Horizon Agent for Linux のネットワーク インテリジェンス機能を有効または無効にします。
RemoteDisplay.enableStats true または false false 帯域幅、FPS、RTT などでは、VMware Blast 表示プロトコルの統計情報を mks ログで有効または無効にします。
RemoteDisplay.enableUDP true または false true このオプションを設定して、Horizon Agent for Linux で UDP プロトコル サポートを有効または無効にします。
RemoteDisplay.maxBandwidthKbps 整数 1000000 VMware Blast セッションの最大帯域幅をキロビット/秒 (kbps) 単位で指定します。この帯域幅には、イメージ、オーディオ、仮想チャネル、および VMware Blast 制御のすべてのトラフィックが含まれます。有効な値は 4 Gbps(4096000)未満にする必要があります。
RemoteDisplay.minBandwidthKbps 整数 256 VMware Blast セッションの最小帯域幅をキロビット/秒 (kbps) 単位で指定します。この帯域幅には、イメージ、オーディオ、仮想チャネル、および VMware Blast 制御のすべてのトラフィックが含まれます。
RemoteDisplay.maxFPS 整数 30 画面更新の最大レートを指定します。この設定を使用して、ユーザーが使用する平均帯域幅を管理します。有効値は 3 から 60 までの間にする必要があります。デフォルトは 1 秒あたり 30 回の更新です。
RemoteDisplay.maxQualityJPEG 利用可能な値の範囲:1 ~ 100 90 JPEG/PNG エンコードを使用する場合のデスクトップ ディスプレイのイメージ品質を指定します。高品質設定は、より静的な画面の領域に適していて、イメージ品質がより高くなります。
RemoteDisplay.midQualityJPEG 利用可能な値の範囲:1 ~ 100 35 JPEG/PNG エンコードを使用する場合のデスクトップ ディスプレイのイメージ品質を指定します。デスクトップ ディスプレイの中程度の品質を設定するために使用します。
RemoteDisplay.minQualityJPEG 利用可能な値の範囲:1 ~ 100 25 JPEG/PNG エンコードを使用する場合のデスクトップ ディスプレイのイメージ品質を指定します。低品質設定は、スクロール発生時など、頻繁に変化する画面の領域に適しています。
RemoteDisplay.qpmaxH264 利用可能な値の範囲:0 ~ 51 36 このオプションを使用して、H264minQP 量子化パラメータを設定します。このパラメータは、H.264 エンコードを使用するように構成されたリモート ディスプレイの最高イメージ品質を指定します。RemoteDisplay.qpminH264 に設定した値よりも大きな値を設定します。
RemoteDisplay.qpminH264 利用可能な値の範囲:0 ~ 51 10 このオプションを使用して、H264maxQP 量子化パラメータを設定します。このパラメータは、H.264 エンコードを使用するように構成されたリモート ディスプレイの最低イメージ品質を指定します。RemoteDisplay.qpmaxH264 に設定した値よりも小さな値を設定します。
UsbRedirPlugin.log.logLevel errorwarninfodebugtrace、または verbose info このオプションを使用して、USB リダイレクト プラグインのログ レベルを設定します。
UsbRedirServer.log.logLevel errorwarninfodebugtrace、または verbose info このオプションを使用して、USB リダイレクト サーバのログ レベルを設定します。
VMWPkcs11Plugin.log.enable true または false false このオプションを設定して、True SSO 機能のログ作成モードを有効または無効にします。
VMWPkcs11Plugin.log.logLevel errorwarninfodebugtrace、または verbose info このオプションを使用して、True SSO 機能のログ レベルを設定します。
VVC.RTAV.Enable true または false true このオプションを設定して、オーディオ入力を有効/無効にします。
VVC.ScRedir.Enable true または false true このオプションを設定して、スマート カード リダイレクトを有効/無効にします。
VVC.logLevel fatal errorwarninfodebug、または trace info このオプションを使用して、VVC プロキシ ノードのログ レベルを設定します。
cdrserver.cacheEnable true または false true このオプションを設定して、エージェントからクライアント側への書き込みキャッシュ機能を有効または無効にします。
cdrserver.customizedSharedFolderPath folder_path /home/ クライアント ドライブ リダイレクト共有フォルダの場所をデフォルトの /home/user/tsclient ディレクトリからカスタム ディレクトリに変更するには、このオプションを使用します。

たとえば、ユーザー test がクライアント ドライブ リダイレクト共有フォルダを /home/test/tsclient ではなく、/mnt/test/tsclient に配置する場合、cdrserver.customizedSharedFolderPath=/mnt/ を指定できます。

注: このオプションを有効にするには、指定したフォルダが存在し、正しいユーザー権限で設定されている必要があります。
cdrserver.forcedByAdmin true または false false このオプションを設定して、cdrserver.shareFolders オプションで指定されていない追加のフォルダをクライアントが共有できるかどうかを制御します。
cdrserver.logLevel errorwarninfodebugtrace、または verbose info このオプションを使用して、vmware-CDRserver.log ファイルのログ レベルを設定します。
cdrserver.permissions R RW このオプションを使用して、Horizon Client によって共有されるフォルダに対する Horizon Agent の追加の読み取り/書き込み権限を適用します。例:
  • Horizon Client によって共有されるフォルダに readwrite 権限があり、cdrserver.permissions=R が設定されている場合には、Horizon Agent には read アクセス権限のみが付与されます。
  • Horizon Client によって共有されるフォルダに read 権限があり、cdrserver.permissions=RW が設定されている場合、Horizon Agent には read アクセス権限のみが付与されます。Horizon Agent は、Horizon Client によって設定された read only 属性を変更できません。Horizon Agent は、書き込みアクセス権限のみ削除できます。
一般的な使用方法は次のとおりです。
  • cdrserver.permissions=R
  • #cdrserver.permissions=R(つまり、コマンドをコメントアウトするか、エントリを削除します)
cdrserver.sharedFolders file_path1,R;file-path2,; file_path3,R; ... 未定義 クライアントが Linux デスクトップと共有できるフォルダへのファイルパスを 1 つ以上指定します。例:
  • Windows クライアントの場合:C:\spreadsheets,;D:\ebooks,R
  • Windows 以外のクライアントの場合:/tmp/spreadsheets;/tmp/ebooks,;/home/finance,R
collaboration.logLevel errorinfo または debug info このオプションを使用して、共同作業セッションのログ レベルを設定します。ログ レベルが debug の場合、collabui 関数の呼び出しと collabor リストのコンテンツがログに記録されます。
collaboration.maxCollabors 20 以下の整数 5 セッションの参加に招待できる共同作業者の最大数を指定します。
collaboration.enableEmail true または false true インストールされている メール アプリケーションでの共同作業の招待を送信するかどうかを設定するには、このオプションを使用します。このオプションを無効にすると、メール アプリケーションがインストールされていても E メールでの共同作業の招待は送信できません。
collaboration.serverUrl [URL] 未定義 共同作業の招待状に含めるサーバ URL を指定します。
collaboration.enableControlPassing true または false true このオプションは、共同作業者に Linux デスクトップのコントロールを許可または制限する場合に設定します。読み取り専用の共同作業セッションを指定するには、このオプションを false に設定します。
mksVNCServer.useUInputButtonMapping true または false false Ubuntu または RHEL 7.x で左手用マウスのサポートを有効にするには、このオプションを設定します。CentOS の場合、このオプションを設定する必要はありません。この設定を行うと、左手用マウスがネイティブにサポートされます。
mksvhan.clipboardSize 整数 1024 このオプションを使用して、クリップボードの最大サイズをコピー アンド ペーストします。
vdpservice.log.logLevel fatal errorwarninfodebug、または trace info このオプションを使用して、vdpservice のログ レベルを設定します。
viewusb.AllowAudioIn {m|o}:{true|false} 未定義、true と同じ このオプションを使用して、オーディオ入力デバイスのリダイレクトを許可または禁止します。例:o:false
viewusb.AllowAudioOut {m|o}:{true|false} 未定義、false と同じ このオプションを設定して、オーディオ出力デバイスのリダイレクトを許可または禁止します。
viewusb.AllowAutoDeviceSplitting {m|o}:{true|false} 未定義、false と同じ このオプションを設定して、複合 USB デバイスの自動分割を許可または禁止します。

例:m:true

viewusb.AllowDevDescFailsafe {m|o}:{true|false} 未定義、false と同じ このオプションを設定して、Horizon Client が構成またはデバイス記述子を取得できない場合にデバイスのリダイレクトを許可または禁止します。構成またはデバイス記述子を取得できない場合でも、デバイスを許可するには、IncludeVidPid または IncludePath などの Include フィルタにデバイスを含めます。
viewusb.AllowHIDBootable {m|o}:{true|false} 未定義、true と同じ このオプションを使用して、キーボードとマウス以外で、起動時に利用可能な入力デバイス(HID 起動可能なデバイス)のリダイレクトを許可または禁止します。
viewusb.AllowKeyboardMouse {m|o}:{true|false} 未定義、false と同じ このオプションを使用して、統合型ポインティング デバイス(マウス、トラックボール、タッチ パッドなど)付きキーボードのリダイレクトを許可または禁止します。
viewusb.AllowSmartcard {m|o}:{true|false} 未定義、false と同じ このオプションを設定して、スマートカード デバイスのリダイレクトを許可または禁止します。
viewusb.AllowVideo {m|o}:{true|false} 未定義、true と同じ このオプションを使用して、ビデオ デバイスのリダイレクトを許可または禁止します。
viewusb.DisableRemoteConfig {m|o}:{true|false} 未定義、false と同じ このオプションを設定して、USB デバイスのフィルタリングを実行するときの Horizon Agent 設定の使用を有効または無効にします。
viewusb.ExcludeAllDevices {true|false} 未定義、false と同じ このオプションを使用して、リダイレクト対象からすべての USB デバイスを除外したり、すべての USB デバイスをリダイレクト対象に追加したりします。true に設定すると、その他のポリシー設定を使用して、特定のデバイスまたはデバイス ファミリがリダイレクトされるようにすることができます。false に設定すると、その他のポリシー設定を使用して、特定のデバイスまたはデバイス ファミリがリダイレクトされるのを防止できます。Horizon AgentExcludeAllDevices の値を true に設定し、この設定が Horizon Client に渡されると、Horizon Agent の設定によって Horizon Client の設定はオーバーライドされます。
viewusb.ExcludeFamily {m|o}:family_name_1[;family_name_2;...] 未定義 このオプションを使用して、リダイレクト対象からデバイス ファミリを除外します。例:m:bluetooth;smart-card
自動デバイス分割を有効にした場合、Horizon は複合 USB デバイスの各インターフェイスのデバイス ファミリを調べ、除外するインターフェイスを判断します。自動デバイス分割を無効にした場合、Horizon は複合 USB デバイス全体のデバイス ファミリを調べます。
注: マウスとキーボードはリダイレクト対象からデフォルトで除外されているため、この設定を使用して除外する必要はありません。
viewusb.ExcludePath {m|o}:bus-x1[/y1].../ port-z1[;bus-x2[/y2].../port-z2;...] 未定義 このオプションを使用して、特定のハブまたはポートのパスにあるデバイスをリダイレクト対象から除外します。バスやポート番号は 16 進数で指定する必要があります。パスにワイルドカード文字を使用することはできません。

例:m:bus-1/2/3_port- 02;bus-1/1/1/4_port-ff

viewusb.ExcludeVidPid {m|o}:vid-xxx1_ pid-yyy1[;vid-xxx2_pid-yyy2;..] 未定義 このオプションを設定して、指定したベンダーとプロダクト ID のデバイスを、リダイレクト対象から除外します。ID 番号は 16 進数で指定する必要があります。ID の各桁にワイルドカード文字 (*) を使用できます。

例:o:vid-0781_pid- ****;vid-0561_pid-554c

viewusb.IncludeFamily {m|o}:family_name_1[;family_name_2]... 未定義 このオプションを設定して、デバイス ファミリをリダイレクト対象に含めます。

例:o:storage; smart-card

viewusb.IncludePath {m|o}:bus-x1[/y1].../ port-z1[;bus-x2[/y2].../portz2;...] 未定義 このオプションを使用して、特定のハブやポートのパスにあるデバイスをリダイレクト対象に含めます。バスやポート番号は 16 進数で指定する必要があります。パスにワイルドカード文字を使用することはできません。

例:m:bus-1/2_port- 02;bus-1/7/1/4_port-0f

viewusb.IncludeVidPid {m|o}:vid-xxx1_ pid-yyy1[;vid-xxx2_pid-yyy2;...] 未定義 このオプションを設定して、指定したベンダーとプロダクト ID のデバイスを、リダイレクト対象に含めます。ID 番号は 16 進数で指定する必要があります。ID の各桁にワイルドカード文字 (*) を使用できます。

例:o:vid-***_pid-0001;vid-0561_pid-554c

viewusb.SplitExcludeVidPid {m|o}:vid-xxx1_pid-yyy1[;vid-xxx2_pid-yyy2;...] 未定義 このオプションを使用して、ベンダーとプロダクト ID を基準として特定の複合 USB デバイスをで分割の対象として除外するか追加するかを指定します。この設定の形式は、vid-xxx1_pid-yyy1[;vid-xxx2_pid-yyy2;...] となります。ID 番号は 16 進数で指定する必要があります。ID の各桁にワイルドカード文字 (*) を使用できます。

例:m:vid-0f0f_pid-55**

viewusb.SplitVidPid {m|o}: vid-xxxx_pid-yyyy([exintf:zz[;exintf:ww]])[;...] 未定義 このオプションを設定して、ベンダーおよびプロダクト ID で指定した複合 USB デバイスのコンポーネントを別のデバイスとして扱います。この設定の形式は、vid-xxxx_pid-yyyy(exintf:zz[;exintf:ww]) となります。

exintf というキーワードを使用すれば、インターフェイス番号を指定することで、コンポーネントをリダイレクトから除外することができます。ID 番号は 16 進数で指定し、インターフェイス番号は先行ゼロをすべて含む 10 進数で指定する必要があります。ID の各桁にワイルドカード文字 (*) を使用できます。

例:o:vid-0f0f_pid-***(exintf-01);vid-0781_pid-554c(exintf:01;exintf:02)

注: 明示的に除外しなかったコンポーネントは、VMware Horizon で自動的に含まれることはありません。これらのコンポーネントを含めるには、 Include VidPid Device などのフィルタ ポリシーを指定する必要があります。

/etc/vmware/viewagent-custom.conf の構成オプション

Java Standalone Agent では、構成ファイル /etc/vmware/viewagent-custom.conf が使用されます。

表 2. /etc/vmware/viewagent-custom.conf の構成オプション
オプション デフォルト 説明
CDREnable true または false true このオプションを使用して、クライアント ドライブ リダイレクト機能を有効/無効にします。
CollaborationEnable true または false true Linux デスクトップのセッション共同作業機能を有効または無効にするには、このオプションを使用します。
EndpointVPNEnable true または false false このオプションは、Dynamic Environment Manager コンソールで使用されるエンドポイントの IP アドレス範囲とエンドポイントの IP アドレスを比較するときに、クライアントの物理ネットワーク カードの IP アドレスを使用するのか、VPN IP アドレスを使用するのかを指定する場合に設定します。オプションを false に設定すると、クライアントの物理ネットワーク カードの IP アドレスが使用されます。それ以外の場合は、VPN IP アドレスが使用されます。
HelpDeskEnable true または false true このオプションを設定して、ヘルプ デスク ツール機能を有効/無効にします。
KeyboardLayoutSync true または false true このオプションを使用して、クライアントのシステム言語リストと現在のキーボード レイアウトを Horizon Agent for Linux デスクトップと同期させるかどうかを指定します。

この設定を有効にする、あるいは構成しない場合、同期が許可されます。この設定を無効にすると、同期が許可されません。

この機能は、Horizon Client for Windows のみでサポートされ、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、スペイン語、簡体字中国語、および繁体字中国語の言語でのみサポートされます。

LogCnt 整数 -1 このオプションを使用して、/tmp/vmware-root に保持するログ ファイルの数を設定します。
  • -1 - すべて保持
  • 0 - すべて削除
  • > 0 - 保持するログの数。
MaxSessionsBuffer 整数値。最小値は 1、最大値はファームの構成ウィザードの [RDS ホストあたりの最大セッション数] に指定された値です。Linux ホストでの自動インスタント クローン ファームの作成を参照してください。 5 ファームと複数セッションのデスクトップ プールを構成するときに、このオプションを使用して、ホスト マシン 1 台あたりの事前起動デスクトップの数を指定します。
NetbiosDomain すべて大文字のテキスト文字列 True SSO を設定する場合は、このオプションを使用して、組織のドメインの NetBIOS 名を設定します。
OfflineJoinDomain pbis または samba pbis このオプションを使用すると、インスタント クローンのオフライン ドメイン参加が設定されます。オフライン ドメイン参加の実行方法は、PBISO (PowerBroker Identity Services Open) 認証または Samba オフライン ドメイン参加になります。このプロパティに pbis または samba 以外の値を設定すると、オフライン ドメイン参加が無視されます。
RunOnceScript

このオプションを使用して、Active Directory にクローン作成された仮想マシンに再度参加します。

ホスト名が変更された後に、RunOnceScript オプションを設定します。指定されたスクリプトは、最初のホスト名の変更後、一度だけ実行されます。エージェント サービスが開始され、ホスト名がエージェントのインストール後に変更された場合、スクリプトは root 権限で実行されます。

たとえば、winbind ソリューションでは、winbind でベース仮想マシンを Active Directory に参加させ、このオプションをスクリプト パスに設定する必要があります。スクリプトには、ドメインへ再度参加させるコマンド /usr/bin/net ads join -U <ADUserName>%<ADUserPassword> が含まれている必要があります。仮想マシンのクローン作成後、オペレーティング システムのカスタマイズによってホスト名が変更されます。Agent サービスが開始されると、クローン作成された仮想マシンを Active Directory へ参加するスクリプトが実行されます。

RunOnceScriptTimeout 120 このオプションを使用して、RunOnceScript オプションのタイムアウト値を秒数で設定します。

たとえば、RunOnceScriptTimeout=120 のように設定します。

SSLCiphers テキスト文字列 !aNULL:kECDH+AESGCM:ECDH+AESGCM:RSA+AESGCM:kECDH+AES:ECDH+AES:RSA+AES 暗号化のリストを指定します。OpenSSL 標準で定義されているフォーマットを使用する必要があります。OpenSSL で定義されたフォーマットに関する情報を検索するには、openssl cipher string というのキーワードをインターネット検索エンジンに入力します。
SSLProtocols テキスト文字列 TLSv1_1:TLSv1_2 セキュリティ プロトコルを指定します。サポートされるプロトコルは TLSv1.1 と TLSv1.2 です。
SSODesktopType UseGnomeClassicUseGnomeFlashbackUseGnomeUbuntuUseMATE または UseKdePlasma 該当なし

このオプションは、SSO を有効にするときにデフォルトのデスクトップ環境ではなく、他のデスクトップ環境を指定する場合に使用します。

このオプションを指定する前に、選択するデスクトップ環境がデスクトップにインストールされていることを確認する必要があります。このオプションを Ubuntu 16.04/18.04 デスクトップで設定すると、SSO 機能が有効かどうかに関わらず、このオプションが有効になります。このオプションを RHEL/CentOS 7.x デスクトップで指定すると、SSO が有効になっている場合にのみ、選択したデスクトップ環境が使用されます。

注: このオプションは、RHEL/CentOS 8.x デスクトップではサポートされていません。VMware Horizon は、RHEL/CentOS 8.x デスクトップの Gnome デスクトップ環境のみをサポートします。
SSOEnable true または false true このオプションを設定して、シングル サインオン (SSO) を有効/無効にします。
SSOUserFormat テキスト文字列 [username] シングル サインオンのログイン名の形式を指定します。デフォルトはユーザー名のみです。ドメイン名も要求する場合は、このオプションを設定します。一般的にログイン名では、ドメイン名と特殊文字にユーザー名を続けます。特殊文字をバックスラッシュにする場合は、別のバックスラッシュを使用してエスケープする必要があります。ログイン名の形式は次のとおりです。
  • SSOUserFormat=[domain]\\[username]
  • SSOUserFormat=[domain]+[username]
  • SSOUserFormat=[username]@[domain]
サブネット CIDR IP アドレス形式の値 [subnet] このオプションは、他のマシンが Horizon Agent for Linux との接続に使用するサブネットを設定する場合に使用します。異なるサブネットのローカル IP アドレスが複数ある場合、設定したサブネットのローカル IP アドレスが Horizon Agent for Linux との接続に使用されます。値は、CIDR IP アドレス形式で指定する必要があります。たとえば、Subnet=123.456.7.8/24 と設定します。
UEMEnable true または false false このオプションを使用して、Dynamic Environment Manager スマート ポリシーを有効または無効にします。オプションを有効に設定し、Dynamic Environment Manager スマート ポリシーの条件を満たすと、このポリシーが適用されます。
UEMNetworkPath テキスト文字列 このオプションには、Dynamic Environment Manager コンソールで設定されている同じネットワーク パスを設定する必要があります。パスは、//10.111.22.333/view/LinuxAgent/UEMConfig のような形式で指定します。
注: VMwareBlastServer プロセスでは、セキュリティ オプションとして SSLCiphers、SSLProtocols、SSLCipherServerPreference が使用されます。VMwareBlastServer プロセスが開始されると、Java Standalone Agent はこれらのオプションをパラメータとして渡します。Blast Secure Gateway (BSG) が有効であるとき、これらのオプションは BSG と Linux デスクトップの間の接続に影響します。BSG が無効であるとき、これらのオプションはクライアントと Linux デスクトップの間の接続に影響します。