Horizon は、Horizon Console で設定されたロード バランシングの設定に基づいてサーバ ロード インデックスを計算します。サーバ ロードのインデックスはサーバの負荷を表します。サーバ ロード インデックスの範囲は 0 ~ 100 で、0 は負荷なしを意味し、100 は完全負荷を表します。サーバ ロード インデックスが -1 の場合、ロード バランシングが無効になっていることを示します。サーバ ロード インデックスは、Horizon Console のダッシュボードで確認できます。

ロード バランシングを設定する場合は、ベスト プラクティスに従い、セッション数だけでなく、他のメトリックも考慮してください。セッション数が指定されていない場合、ロード バランシングの実行中に、ファームにログインするユーザーが 30 秒間で急増すると、1 つの RDS ホストで処理するセッション リクエスト数が他の RDS ホストよりも大幅に多くなります。この問題は、サンプリング間隔が 30 秒で、この間に CPU、メモリまたはディスクの統計情報が収集されないために発生します。この 30 秒間に発生したセッション リクエストはすべて、ロード インデックスが最も低い RDS ホストに送信されます。いくつかのセッションを受信して他のホストよりも負荷が高くなっても、この RDS ホストにセッションが送信されます。

この問題を回避するには、サンプリング間隔を 30 秒より短くし、CPU、メモリ、ディスクの統計情報をより頻繁に収集します。サンプリング間隔は最小値の 5 秒にまで短縮できますが、この場合、RDS ホストのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。サンプリング間隔を変更するには、[CPU とメモリのサンプリング間隔 (秒)] グローバル ポリシー設定を使用します。グローバル ポリシー設定の詳細については、Horizon の管理を参照してください。

表 1. Horizon Console でのロード バランシングの設定
オプション 説明
カスタム スクリプトを使用 この設定は、ロード バランシングにカスタム スクリプトを使用する場合に選択します。この設定を有効にすると、Horizon は、他のロード バランシングの設定を考慮せず、HKLM\Sofware\VMware Inc.\VMware VDM\Performance Stats\CustomLoadValue にある CustomLoadValue レジストリ キーを読み取り、サーバ ロード インデックスを取得します。RDS ホストのロード バランシング スクリプトの作成を参照してください。
含めるセッション数 この設定は、ロード バランシングで RDS ホストのセッション数を考慮する場合に選択します。ロード バランシングのどの設定も選択せず、カスタム スクリプトの設定も選択しないと、Horizon はデフォルトでセッション数を使用します。ロード バランシングでセッション数を考慮する必要がない場合は、この設定を無効にします。
CPU 使用率のしきい値 CPU 使用率のしきい値 (%)。Horizon は、設定された CPU しきい値を使用して、CPU ロード インデックス係数を計算します。0 から 100 の値を設定できます。推奨値は 90 です。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。デフォルト値は 0 です。
メモリ使用率のしきい値 メモリ使用率のしきい値 (%)。Horizon は、設定されたメモリしきい値を使用して、メモリ ロード インデックス係数を計算します。0 から 100 の値を設定できます。推奨値は 90 です。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。デフォルト値は 0 です。
ディスク キュー長のしきい値 サンプリング間隔で選択されたディスクのキューに入った読み取り要求と書き込み要求の両方の平均数のしきい値。Horizon は、設定されたしきい値を使用して、ディスク ロード インデックス係数を計算します。任意の正の整数を設定できます。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。
ディスクの読み取り遅延のしきい値 ディスクからのデータ読み取りの平均時間のしきい値(ミリ秒)。Horizon は、設定されたしきい値を使用して、ディスク ロード インデックス係数を計算します。任意の正の整数を設定できます。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。デフォルト値は 0 です。
ディスクの書き込み遅延のしきい値 ディスクへのデータ書き込みの平均時間のしきい値(ミリ秒)。Horizon は、設定されたしきい値を使用して、ディスク ロード インデックス係数を計算します。任意の正の整数を設定できます。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。デフォルト値は 0 です。