Horizon Agent をインストールすると、特定の機能をサポートするすべてのゲスト OS にその機能が自動的にインストールされます。また、カスタム セットアップ オプションを選択または選択解除することもできます。

ゲスト OS でサポートされる機能については、Horizon アーキテクチャの計画の「Horizon Agent の機能サポート マトリックス」を参照してください。

最新の Horizon Agent バージョンをインストールした後でカスタム セットアップ オプションを変更するには、Horizon Agent をアンインストールしてから再インストールする必要があります。パッチおよびアップグレードの場合、前のバージョンをアンインストールすることなく、新しい Horizon Agent インストーラを実行して、新しいオプション セットを選択できます。

IPv6 環境では、デフォルトで VMware オーディオ オプションが選択され、インストールされます。

表 1. 自動的にインストールされる Horizon Agent 機能
機能 説明
Core コア機能をインストールします。
PCoIP エージェント PCoIP 表示プロトコルを使用してリモート デスクトップに接続できるようになります。

PCoIP Agent 機能をインストールすると、Windows デスクトップでスリープ モードが無効になります。ユーザーが Power Options(電源オプション) または Shut Down(シャットダウン) メニューに移動すると、スリープ モードまたはスタンバイ モードは非アクティブになっています。非アクティブのデフォルトの期間が過ぎても、デスクトップはスリープ モードやスタンバイ モードになりません。デスクトップはアクティブ モードのままです。

PSG エージェント PCoIP 表示プロトコルを実装するため、リモート デスクトップに PCoIP Secure Gateway をインストールします。
VMware Blast リモート デスクトップに VMware Blast 表示プロトコルをインストールします。
Windows Media マルチメディア リダイレクト (MMR) Windows デスクトップおよびクライアントにマルチメディア リダイレクトを拡張します。この機能は、クライアント コンピュータに直接マルチメディア ストリームを配信し、これによってリモート ESXi ホストの代わりにクライアント ハードウェアでマルチメディア ストリームを処理できます。
HTML5 マルチメディア リダイレクト パフォーマンスを最適化するため、Chrome または Edge ブラウザの HTML5 マルチメディア コンテンツをクライアントにリダイレクトします。
ブラウザ リダイレクト エージェント システムではなくクライアント システムで Web サイトをレンダリングします。ユーザーがリモート デスクトップで Chrome ブラウザを使用している場合は、リモート ブラウザのビューポートを介して Web サイトを表示します。
仮想ビデオ ドライバ リモート デスクトップに仮想ビデオ ドライバを提供します。
Unity Touch タブレットおよびスマートフォン ユーザーがリモート デスクトップで実行している Windows アプリケーションを容易に操作できます。ユーザーはすべてスタート メニューまたはタスクバーを使用せずに、Windows アプリケーションやファイルの参照、検索、およびオープンを行ったり、お気に入りのアプリケーションやファイルを選択したり、実行しているアプリケーションを切り替えたりすることができます。
VMware Integrated Printing クライアント コンピュータで利用できるプリンタならいずれのプリンタでも印刷が行えるようになります。ロケーション ベースの印刷がサポートされます。
VMware Integrated Printing は、次のリモート デスクトップおよびアプリケーションでサポートされます。
  • Windows デスクトップや Windows サーバ マシンなど、単一ユーザーのマシンにデプロイされたデスクトップ。
  • 仮想マシンまたは物理マシンに配置されている RDS ホストにデプロイされている公開デスクトップと公開アプリケーション。
vRealize Operations Desktop Agent このリリースでは、vRealize Operations Manager がリモート デスクトップを監視する機能が廃止されました。新規インストールを行うと、デスクトップ エージェントがデータを収集しなくなります。アップグレードの前に vRealize Operations でデスクトップ エージェントが構成されている場合、デスクトップ エージェントは引き続きデータを収集し、vROps に送信します。このサービスは手動で停止する必要があります。
表 2. IPv4 環境での Horizon Agent のカスタム セットアップ オプション
オプション 説明
USB リダイレクト デスクトップにローカルに接続されている USB デバイスにユーザーがアクセスできるようにします。

デフォルトではこのオプションが選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

USB リダイレクトを安全に使用するガイダンスについては、Horizon のセキュリティを参照してください。たとえば、グループ ポリシー設定を使用して、特定のユーザーの USB リダイレクトを無効にすることができます。

USB リダイレクト機能の使用方法、USB デバイス タイプ別の制限については、Horizon でのリモート デスクトップ機能の構成の「リモート デスクトップおよびアプリケーションでの USB デバイスの使用」を参照してください。

リアルタイム オーディオビデオ クライアント システムに接続される Web カメラおよびオーディオ デバイスをリダイレクトするので、それらをリモート デスクトップで使用できます。
クライアント ドライブ リダイレクト これを使用すると、Horizon Client ユーザーはリモート デスクトップとローカル ドライブを共有できます。

このオプションがインストールされた後は、リモート デスクトップではこれ以上の構成は必要ありません。

クライアント ドライブ リダイレクトは公開デスクトップおよびアプリケーションと、未管理のマシンで実行される仮想デスクトップ上でもサポートされます。

Horizon Agent のヘルプ デスク プラグイン Horizon で ヘルプ デスク ツールを使用するには、Horizon Enterprise エディション ライセンスまたは Horizon Apps Advanced エディション ライセンスが必要です。このオプションがインストールされ、デフォルトで有効になっています。
スキャナ リダイレクト クライアント システムに接続されるスキャン デバイスおよびイメージング デバイスをリダイレクトするので、それらのデバイスをリモート デスクトップまたはアプリケーションで使用できます。

デフォルトではこのオプションが選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

Smartcard リダイレクト ユーザーが、PCoIP または VMware Blast 表示プロトコルの使用時にスマート カードを使用して認証できるようにします。デフォルトではこのオプションが選択されていません。

Smartcard リダイレクトは、単一ユーザー マシンにデプロイされたリモート デスクトップ でサポートされます。

シリアル ポート リダイレクト クライアント システムに接続される シリアル COM ポートをリダイレクトするので、それらをリモート デスクトップで使用できます。

デフォルトではこのオプションが選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

VMware オーディオ リモート デスクトップに仮想オーディオ ドライバを提供します。
URL コンテンツ リダイレクト パフォーマンスの最適化のために、Internet Explorer 9、10、または 11 ブラウザの URL コンテンツをクライアント間でリダイレクトします。
VMware Horizon Instant Clone Agent この仮想マシンをインスタントクローン デスクトップ プールのゴールド イメージ仮想マシンにできるようにします。このオプションはデフォルトで選択されています。
指紋スキャナ リダイレクト Windows クライアント システムのシリアル ポートに接続されている指紋スキャナ デバイスを仮想デスクトップ、公開デスクトップまたは公開アプリケーションにリダイレクトします。
VMware Virtualization Pack for Skype for Business 仮想デスクトップ内での Skype for Business の音声通話とビデオ通話を最適化します。デフォルトではこのオプションが選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。
Horizon Performance Tracker 表示プロトコルのパフォーマンスとシステム リソースの使用量をモニタリングします。デフォルトではこのオプションが選択されていません。インストールするオプションを選択する必要があります。Horizon Performance Tracker をインストールする場合は、.NET Framework 4.0 以降が必要です。
SDO センサーのリダイレクト SDO (Simple Device Orientation) センサー リダイレクト機能を有効にします。デフォルトではこのオプションが選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。
位置情報リダイレクト 位置情報リダイレクト機能を有効にします。デフォルトではこのオプションが選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。