ESXi ホストをメンテナンス モードにすると、インスタント クローンがあるホストのメンテナンスを実行できます。ESXi ホストをメンテナンス モードにするには、vSphere Web Client を使用します。

ほとんどの場合、インスタント クローンを使用しても、ESXi ホストのメンテナンス タスクを実行する操作フローに変わりはありません。Horizon 8 は、ESXi ホストをメンテナンス モードに切り替えるため、インスタント クローンの親仮想マシンを自動的に削除します。VMware Update Manager を使用する場合は、追加の手順が必要です。

VMware Update Manager を使用して ESXi ホストを更新する場合は、VMware Update Manager が ESXi ホストを正常に更新できるように、インスタント クローンの親仮想マシンを削除または無効にする必要があります。Horizon の古いバージョンを使用している場合は、インスタント クローン ユーティリティを使用して、すべての ESXi ホストでインスタント クローンの親仮想マシンを手動で削除する必要があります。インスタント クローン ユーティティの使用方法については、インスタントクローン メンテナンス ユーティリティを参照してください。

Horizon 8 バージョン 2006 以降の場合は、vCenter Server 内のすべてのインスタント クローンの親仮想マシンをグローバルに無効にすると、VMware Update Manager がその vCenter Server 内の ESXi ホストを更新できるようになります。vCenter Server の親仮想マシンの設定を無効にすると、Horizon 8は vCenter Server 内の各ホスト上の親仮想マシンをすべて自動的に削除します。これにより、ホストを手動で操作することなく、メンテナンス モードに切り替えることができます。Horizon 8 は、親仮想マシンの有無にかかわらず、インスタント クローンを作成できるため、親仮想マシンを削除してもインスタント クローンの操作に影響はありません。

vCenter Server 全体ではなく、特定のクラスタの親仮想マシンのみを無効にするには、ナレッジベースの記事 KB80369を参照してください。vCenter Server の親仮想マシンの設定を無効のままにすると、新しいインスタント クローンは親仮想マシンなしでプロビジョニングされます。インスタント クローンの作成時に Horizon 8 が親仮想マシンを使用するようにするには、VMware Update Manager がホストのメンテナンスを完了した後に、vCenter Server の親仮想マシンの設定を再度有効にすることができます。更新イベントの前に、vCenter Server の親仮想マシンを無効にする必要があります。
注: VMware Update Manager を使用する場合は、ESXi のメンテナンスを簡単に行えるように、vCenter Server のインスタント クローンの親仮想マシンを無効のままにします。

手順

  1. Horizon Console で、[設定] > [サーバ] の順に選択します。
  2. リストからサーバを選択し、[その他] をクリックして、[親仮想マシンを無効にする] 選択します。
  3. vSphere Web Client にログインします。
  4. メンテナンス モードに切り替える ESXi ホストを選択して、[メンテナンス モード] > [メンテナンス モードを開始] の順にクリックします。