Unity Touch 機能を使用すれば、タブレットおよびスマート フォン ユーザーは、Unity Touch スライドバーからリモート デスクトップ アプリケーションまたはファイルにすばやく移動できます。エンド ユーザーはサイドバーにどのお気に入りアプリケーションが表示されるかを指定できますが、利便性のために管理者はお気に入りアプリケーションのデフォルト リストを構成できます。
フローティング割り当てデスクトップ プールを使用する場合、エンド ユーザーが指定するお気に入りのアプリケーションおよびお気に入りのファイルは、Active Directory でローミング ユーザー プロファイルを有効にしない限り、デスクトップから切断すると失われます。
お気に入りのアプリケーションのデフォルト リストは、エンド ユーザーが Unity Touch が有効になっているデスクトップに最初に接続したときに有効になります。ただし、ユーザーが自分のお気に入りのアプリケーション リストを構成すると、デフォルト リストは無視されます。ユーザーのお気に入りのアプリケーション リストは、ユーザーのローミング プロファイルに残り、フローティング プールまたは専用プールで別のマシンにユーザーが接続すると使用できるようになります。
お気に入りのアプリケーションのデフォルト リストを作成し、1 つ以上のアプリケーションがリモート デスクトップ オペレーティング システムにインストールされない場合やそれらのアプリケーションへのパスが [スタート] メニューに表示されない場合、アプリケーションはお気に入りのリストに表示されません。この動作を使用して、代わりのアプリケーションの異なるセットで複数の仮想マシン イメージに適用できるお気に入りのアプリケーションのプライマリ デフォルト リストを設定することができます。
たとえば、Microsoft Office と Microsoft Visio が 1 台の仮想マシンにインストールされ、Windows Powershell と VMware vSphere Client が 2 台目の仮想マシンにインストールされている場合、4 つのアプリケーションすべてを含む 1 つのリストを作成できます。インストールされたアプリケーションだけが、それぞれのデスクトップにデフォルトのお気に入りのアプリケーションとして表示されます。
異なる方法を使用して、お気に入りのアプリケーションのデフォルト リストを指定できます。
- デスクトップ プール内の仮想マシンの Windows レジストリに値を追加します
- Horizon Agent インストーラから管理インストール パッケージを作成し、仮想マシンにそのパッケージを配布します
- 仮想マシンのコマンド ラインから Horizon Agent インストーラを実行します
注: Unity Touch では、
[スタート] メニューの [プログラム] フォルダにアプリケーションへのショートカットが置かれていると想定しています。ショートカットが [プログラム] フォルダの外に置かれている場合、プリフィクス
Programs をショートカット パスに追加します。たとえば、
Windows Update.lnk は
ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu フォルダに格納されています。デフォルトのお気に入りのアプリケーションとしてこのショートカットをパブリッシュするには、プリフィックス
Programs をショートカット パスに追加します。たとえば、
"Programs/Windows Update.lnk" です。
手順
- (オプション) Windows レジストリに値を追加してお気に入りのアプリケーションのデフォルト リストを作成します。
- regedit を開き、HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware Unity レジストリ設定に移動します。
64 ビット仮想マシンでは、
HKLM\Software\Wow6432Node\VMware, Inc.\VMware Unity ディレクトリに移動します。
- FavAppList と呼ばれる文字列値を作成します。
- デフォルトのお気に入りのアプリケーションを指定します。
以下のフォーマットを使用して、[スタート] メニューで使用されるアプリケーションへのショートカット パスを指定します。
path-to-app-1|path-to-app-2|path-to-app-3|…
例:
Programs/Accessories/Accessibility/Speech Recognition.lnk|Programs/VMware/VMware vSphere Client.lnk|Programs/Microsoft Office/Microsoft Office 2010 Tools/Microsoft Office 2010 Language Preferences.lnk
- (オプション) Horizon Agent インストーラから管理インストール パッケージを作成してお気に入りのアプリケーションのデフォルト リストを作成します。
- コマンド ラインから、以下のフォーマットを使用して管理インストール パッケージを作成します。
VMware-Horizon-Agent-x86-YYMM-y.y.y-xxxxxx.exe /s /a /v"/qn TARGETDIR=""a network share to store the admin install package"" UNITY_DEFAULT_APPS=""the list of default favorite apps that should be set in the registry"""
例:
VMware-Horizon-Agent-x86-YYMM-y.y.y-xxxxxx.exe /s /a /v"/qn TARGETDIR=""\\foo-installer-share\ViewFeaturePack\"" UNITY_DEFAULT_APPS=""Programs/Accessories/Accessibility/Ease of Access.lnk|Programs/Accessories/System Tools/Character Map.lnk|Programs/Accessories/Windows PowerShell/Windows PowerShell.lnk|Programs/Internet Explorer (64-bit).lnk|Programs/Google Chrome/Google Chrome.lnk|Programs/iTunes/iTunes.lnk|Programs/Microsoft Office/Microsoft SharePoint Workspace 2010.lnk|Programs/PuTTY/PuTTY.lnk|Programs/Skype/Skype.lnk|Programs/WebEx/Productivity Tools/WebEx Settings.lnk|"""
- 社内で導入されている標準の Microsoft Windows Installer (MSI) 展開ツールを使用して、ネットワーク共有からデスクトップ仮想マシンに管理インストール パッケージを配布します。
- (オプション) 仮想マシンにコマンド ラインで直接 Horizon Agent インストーラを実行してお気に入りのアプリケーションのデフォルト リストを作成します。
次のフォーマットを使用します。
VMware-Horizon-Agent-x86-YYMM-y.y.y-xxxxxx.exe /s /v"/qn UNITY_DEFAULT_APPS=""the list of default favorite apps that should be set in the registry"""
注: 上記のコマンドは、
Horizon Agent のインストールと、お気に入りアプリケーションのデフォルト リストの指定を組み合わせたものです。このコマンドを実行する前に
Horizon Agent をインストールする必要はありません。
次のタスク
仮想マシンでこのタスクを直接実行した場合(Windows レジストリを編集するか、コマンド ラインから Horizon Agent をインストールすることによって)、新たに構成した仮想マシンをデプロイする必要があります。スナップショットまたはテンプレートを作成してからデスクトップ プールを作成することも、既存のプールを再構成することもできます。または、Active Directory グループ ポリシーを作成して新しい構成を導入することができます。