高可用性とロード バランシングを実現するため、既存の Connection Server インスタンスを複製した Connection Server の追加インスタンスを 1 つ以上インストールできます。レプリカ インストールの後、Connection Server の既存インスタンスと新しくインストールしたインスタンスに違いはありません。

複製されたインスタンスをインストールするときは、VMware Horizon が既存の Connection Server インスタンスから Horizon LDAP 構成データをコピーします。

インストールの後、複製されたグループのすべての Connection Server インスタンスで、同一の Horizon LDAP 構成データが維持されます。1 つのインスタンスで構成が変更されると、更新された情報が他のインスタンスにコピーされます。

複製されたインスタンスで障害が発生した場合は、グループ内の他のインスタンスが動作を続行します。障害が発生したインスタンスが活動を再開した場合、停止中に発生した変更で構成が更新されます。

注: レプリケーション機能は、Active Directory と同じレプリケーション テクノロジーを使用する Horizon LDAP によって提供されます。

レプリカ サーバ ソフトウェアは、Connection Server、Horizon Agent、Horizon Client などの他の VMware Horizon ソフトウェア コンポーネントがインストールされている仮想マシンまたは物理マシンにインストールできません。

デフォルトでは、Connection Server をインストールするときに、HTML Access コンポーネントが Connection Server のホストにインストールされます。このコンポーネントは、VMware Horizon ユーザー ポータル ページを構成し、Horizon Client アイコンに加えて HTML Access アイコンを表示します。ユーザーがデスクトップに接続するときに、この追加のアイコンを使用して HTML Access を選択することができます。

HTML Access の Connection Server の設定については、Horizon Client のドキュメント ページにあるVMware Horizon HTML Access のインストールとセットアップ ガイドドキュメントを参照してください。

前提条件

  • ネットワークに少なくとも 1 つの Connection Server インスタンスがインストールおよび構成されていることを確認します。
  • 複製されたインスタンスをインストールするには、管理者ロールを持つユーザーとしてログインする必要があります。Connection Server の最初のインスタンスをインストールするときに、管理者ロールを持つアカウントまたはグループを指定します。ロールは、ローカル Administrators グループ、ドメイン ユーザーまたはグループのいずれかに割り当てられます。新しい構成での Horizon Connection Server のインストールを参照してください。
  • 既存の Connection Server インスタンスが複製インスタンスとは異なるドメインにある場合、ドメイン ユーザーには、既存のインスタンスがインストールされている Windows Server コンピュータでの管理者権限も必要です。
  • Horizon Connection Server の要件で説明されている要件をインストールが満たしていることを確認します。
  • 複製された Connection Server インスタンスをインストールしているコンピュータが、高速 LAN で接続されていることを確認します。複製された Horizon Connection Server インスタンスのネットワーク要件を参照してください。
  • 環境をインストール用に準備します。Horizon Connection Server のインストールの前提条件を参照してください。
  • データ リカバリ パスワードを作成します。新しい構成での Horizon Connection Server のインストールを参照してください。
  • Windows ファイアウォールで Connection Server インスタンス用に開く必要があるネットワーク ポートについて理解します。Horizon Connection Server のファイアウォール ルールを参照してください。

手順

  1. VMware ダウンロード ページ (https://my.vmware.com/web/vmware/downloads) から、Connection Server インストーラ ファイルをダウンロードします。
    [デスクトップおよびエンドユーザー コンピューティング] で VMware Horizon のダウンロードを選択します。これには Connection Server ファイルが含まれます。

    インストーラのファイル名は、VMware-Horizon-Connection-Server-x86_64-y.y.y-xxxxxx.exe です。xxxxxx は、ビルド番号であり、y.y.y はバージョン番号です。

  2. Connection Server のインストール プログラムを開始するには、インストーラ ファイルをダブルクリックします。
  3. VMware のライセンス条件に同意します。
  4. インストール先フォルダを受け入れるか、変更します。
  5. [Horizon レプリカ サーバ] インストール オプションを選択します。
  6. インターネット プロトコル (IP) バージョンとして、[IPv4] または [IPv6] を選択します。
    すべての VMware Horizon コンポーネントを同じ IP バージョンでインストールする必要があります。
  7. FIPS モードを有効にするか無効にするかを選択します。
    このオプションは、Windows で FIPS モードが有効になっている場合にのみ使用可能です。
  8. ユーザーが HTML Access を使用して自分自身のデスクトップに接続できるようにする場合は、[HTML Access のインストール] を選択します。
    [IPv4] が選択されると、この設定がデフォルトで選択されます。 [IPv6] が選択されると、HTML Access は IPv6 環境でサポートされていないため、この設定は表示されません。
  9. 複製している既存の Connection Server インスタンスのホスト名または IP アドレスを入力します。
  10. データ リカバリ パスワードを入力し、オプションでパスワード リマインダを入力します。
  11. Windows ファイアウォール サービスを構成する方法を選択します。
    オプション アクション
    Configure Windows Firewall automatically(Windows ファイアウォールを自動的に構成する) インストーラで、必要なネットワーク接続を許可するように Windows ファイアウォールを構成します。
    Do not configure Windows Firewall(Windows ファイアウォールを構成しない) Windows ファイアウォール ルールを手動で構成します。

    このオプションを選択するのは、組織が Windows ファイアウォールを構成するために独自の事前定義ルールを使用している場合のみです。

  12. インストール ウィザードに従って、複製インスタンスのインストールを終了します。
  13. Windows Server コンピュータで新しいパッチをチェックし、必要に応じて Windows Update を実行します。
    Connection Server をインストールする前に Windows Server コンピュータのパッチを完全に適用していたとしても、インストールによりオペレーティング システム機能が初めて有効になる場合があります。この場合、追加のパッチが必要になる場合があります。

結果

次の VMware Horizon サービスが Windows Server コンピュータにインストールされます。

  • VMware Horizon Connection Server
  • VMware Horizon Framework コンポーネント
  • VMware Horizon Message Bus コンポーネント
  • VMware Horizon スクリプト ホスト
  • VMware Horizon Security Gateway コンポーネント
  • VMware Horizon PCoIP Secure Gateway
  • VMware Horizon Blast Secure Gateway
  • VMware Horizon Web コンポーネント
  • VMware VDMDS(Horizon LDAP サービスを提供)

これらのサービスについては、『Horizon の管理』ドキュメントを参照してください。

インストール時に [HTML Access のインストール] 設定を選択した場合、HTML Access コンポーネントが Windows Server コンピュータにインストールされています。このコンポーネントにより、VMware Horizon ユーザー ポータル ページの HTML Access アイコンが構成され、Windows ファイアウォールでの [VMware Horizon Connection Server (Blast-In)] ルールが有効になります。このファイアウォール ルールにより、クライアント デバイス上の Web ブラウザは、TCP ポート 8443 で Connection Server に接続できるようになります。

次のタスク

Connection Server インスタンス用に SSL サーバ証明書を構成します。VMware Horizon Server 用の TLS 証明書の設定を参照してください。

Connection Server の複製インスタンスでは、初期の VMware Horizon 構成を行う必要はありません。複製されたインスタンスは、既存の Connection Server インスタンスから構成を継承します。

ただし、この Connection Server インスタンス用のクライアント接続設定の構成が必要な場合があり、大規模な展開をサポートするように Windows Server 設定を調整できます。Horizon Client 接続の構成および 展開の規模に合わせた Windows Server 設定の調整を参照してください。

Connection Server を再インストールしていて、パフォーマンス データを監視するようにデータ コレクタ セットを構成してある場合は、データ コレクタ セットを停止して再起動してください。