Horizon LDAP は、VMware Horizon 構成情報すべてのデータ リポジトリです。Horizon LDAP は、Connection Server のインストールによって提供される、組み込み Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリです。

Horizon LDAP には、VMware Horizon で使用される標準 LDAP ディレクトリ コンポーネントが含まれます。

  • VMware Horizon のスキーマ定義
  • ディレクトリ情報ツリー(DIT)の定義
  • アクセス制御リスト(ACL)

Horizon LDAP には、VMware Horizon オブジェクトを表すディレクトリ エントリが含まれます。

  • アクセス可能な各デスクトップを表すリモート デスクトップ エントリ。各エントリには、デスクトップの使用が許可されている、Active Directory 内の Windows ユーザーおよびグループの外部セキュリティ プリンシパル(FSP)エントリへの参照が含まれています。
  • まとめて管理される複数のデスクトップを表すリモート デスクトップ プール エントリ。
  • 各リモート デスクトップの vCenter Server 仮想マシンを表す仮想マシン エントリ。
  • 設定を格納するための VMware Horizon コンポーネント エントリ。

Horizon LDAP には、他の VMware Horizon コンポーネントに自動化サービスと通知サービスを提供する、一連の VMware Horizon プラグイン DLL も含まれています。

LDAP レプリケーション

複製された Connection Server のインスタンスをインストールするときは、VMware Horizon が既存の Connection Server インスタンスから Horizon LDAP 構成データをコピーします。複製されたグループのすべての Connection Server インスタンスで、同一の Horizon LDAP 構成データが維持されます。1 つのインスタンスで構成が変更されると、更新された情報が他のインスタンスにコピーされます。

複製されたインスタンスで障害が発生した場合は、グループ内の他のインスタンスが動作を続行します。障害が発生したインスタンスが活動を再開した場合、停止中に発生した変更で構成が更新されます。VMware Horizon 以降のリリースでは、レプリケーションのステータス チェックが 15 分ごとに実行され、各インスタンスが複製されたグループの他のサービスと通信できるかどうか、およびグループ内の他のサーバから LDAP の更新を取得できるかどうかが決まります。

Horizon Console のダッシュボードを使用して、レプリケーションのステータスを確認できます。ダッシュボードで Connection Server インスタンスに赤色のアイコンがある場合は、アイコンをクリックするとレプリケーションのステータスが表示されます。次のいずれかの理由で、複製が失敗することがあります。
  • ファイアウォールによって通信がブロックされている
  • Connection Server インスタンスで VMware VDMDS サービスが停止している可能性がある
  • VMware VDMDS DSA オプションによって複製がブロックされている
  • ネットワークの問題が発生している

デフォルトでは、レプリケーションのチェックは 15 分ごとに実行されます。チェック間隔を変更するには、Connection Server インスタンスで ADSI Edit を使用します。分数を設定するには、[DC=vdi,DC=vmware,DC=int] に接続して、[CN=Common,OU=Global,OU=Properties] オブジェクトの [pae-ReplicationStatusDataExpiryInMins] 属性を編集します。

[pae-ReplicationStatusDataExpiryInMins] 属性値は、10 ~ 1440 分(1 日)の範囲で設定する必要があります。属性が 10 分未満の値に設定されている場合、VMware Horizon では 10 分として扱われます。属性が 1440 分を超える値に設定されている場合、VMware Horizon では 1440 分として扱われます。