Horizon Connection Server のアップグレード処理には、特定の要件および制限事項があります。

  • Connection Server には最新リリース用の有効なライセンスが必要です。無期限ライセンスの場合は、VMware Horizon 2006 以降のリリースに固有の新しいキーをダウンロードする必要があります。サブスクリプション ライセンスの場合、追加の操作は必要ありません。
  • Connection Server の新しいバージョンのインストールに使用するドメイン ユーザー アカウントは、Connection Server ホスト上での管理者権限を持っている必要があります。Connection Server の管理者は、vCenter Server の管理者認証情報を持っている必要があります。
  • インストーラを実行する場合は、Administrators アカウントを許可します。ローカル Administrators グループ、またはドメイン ユーザー/グループのアカウントを指定できます。VMware Horizon ではこのアカウントのみに、複製された Connection Server インスタンスをインストールする権限を含むすべての Horizon 管理権限を割り当てます。ドメインのユーザーまたはグループを指定する場合は、インストーラを実行する前に、Active Directory でアカウントを作成する必要があります。
  • Connection Server をバックアップすると、Horizon Directory 構成が暗号化された LDIF データとしてエクスポートされます。暗号化されたバックアップ VMware Horizon 構成を復元するには、データ リカバリ パスワードを入力する必要があります。パスワードは 1 文字から 128 文字の間にする必要があります。

セキュリティ関連の要件

  • Connection Server では、認証局 (CA) によって署名され、クライアントが検証可能な TLS 証明書が必要です。Connection Server をインストールすると、認証局 (CA) 署名付き証明書がない場合にはデフォルトの自己署名証明書が生成されますが、デフォルトの自己署名証明書はできるだけ早く置き換える必要があります。自己署名証明書は、Horizon Console で無効として表示されます。

    また、更新したクライアントでは、クライアントとサーバ間の TLS ハンドシェイクの一部としてサーバの証明書に関する情報をやりとりすることが予想されます。多くの場合、更新されたクライアントは、自己署名証明書を信頼しません。

    セキュリティ証明書の要件に関する完全な情報については、Horizon のインストールの「Horizon Server 用の TLS 証明書の構成」を参照してください。また、Horizon の TLS 証明書設定のシナリオも参照してください。このドキュメントには、ロード バランシングと SSL 接続のオフロードなどのタスクを実行する中間サーバの設定方法が記載されています。

    注: 元のサーバに認証局 (CA) によって署名された TLS 証明書がすでにある場合は、アップグレード中に、既存の認証局 (CA) 署名付き証明書を VMware Horizon が Windows Server の証明書ストアにインポートします。
  • vCenter Server と VMware Horizon Server の証明書には、証明書失効リスト (CRL) が含まれている必要があります。詳細については、Horizon のインストールの「サーバ証明書の証明書失効チェックの構成」を参照してください。
    重要: 社内でインターネット アクセスのためにプロキシ設定を使用している場合、プロキシを使用するように Connection Server ホストを構成する必要があります。この手順によって、サーバがインターネットの証明書失効チェック サイトにアクセスできることを保証します。Microsoft Netshell コマンドを使用して、Connection Server にプロキシ設定をインポートできます。詳細については、 Horizon のインストールの「Horizon Server 証明書失効チェックのトラブルシューティング」を参照してください。
  • vSphere との互換性を引き続き維持するには、セキュリティ プロトコル構成を変更しなければならない場合があります。可能な場合は、Connection Server にアップグレードする前に、ESXi および vCenter Server にパッチを適用して、TLSv1.1 と TLSv1.2 をサポートするようにします。

追加の物理マシンまたは仮想マシン上で Connection Server インスタンスの新規インストールを予定している場合は、Horizon のインストールでインストール要件の完全なリストを参照してください。