Connection Server には、vCenter Server のインスタント クローン仮想マシンと仮想マシンが含まれているクラスタのメンテナンスに使用できる、ユーティリティが 3 つあります。

ユーティリティは IcMaint.cmdIcUnprotect.cmdIcCleanup.cmd で、C:\Program Files\VMware\VMware View\Server\tools\bin にあります。

IcMaint.cmd

通常、ESXi ホストをメンテナンス モードに切り替えると、Horizon が親仮想マシンを自動的に削除するので、手動で操作を行うことなく、ホストをメンテナンス モードに切り替えることができます。

ただし、このコマンドを使用して cp-parent 仮想マシンを削除できます。ホストは自動的にメンテナンス モードになりません。ホストでメンテナンスを行うには、vCenter Server 管理者が手動でホストをメンテナンス モードに切り替える必要があります。

構文:

IcMaint.cmd -vc hostname_or_IP_address -uid user_ID -hostName ESXi_hostname -maintenance ON|OFF

パラメータ:

  • -vc host name or IP address of vCenter Server
  • -uid vCenter Server user ID
  • -hostname ESXi host name
  • -maintenance ON|OFF

    このパラメータには、ホストがゴールド イメージ仮想マシンのホスティングに使用可能かどうかを指定します。

    ホストでコマンドを実行すると、InstantClone.Maintenance のアノテーション値が 1 に設定され、ゴールド イメージ仮想マシンが削除されます。ゴールド イメージ仮想マシンが削除されると、InstantClone.Maintenance のアノテーション値が 2 に設定され、ゴールド イメージ仮想マシンがホストに作成されなくなります。-maintenanceOFF を指定してこのコマンドを再度実行すると、InstantClone.Maintenance アノテーション値がクリアされ、ホストでゴールド イメージ仮想マシンのホスティングが可能になります。

すべてのパラメータは必須です。

IcUnprotect.cmd

ClonePrep がフォルダと仮想マシンを作成したら、このユーティリティを使用して、フォルダと仮想マシンの保護解除、仮想マシンの削除、ゴールド イメージまたはスナップショットが削除された仮想マシンの検出を実行できます。ClonePrep は、作成プロセス中にインスタント クローンをカスタマイズするメカニズムです。

注: インスタント クローンの操作で実行されるインスタント クローンの内部サービスが、内部フォルダの再保護が必要かどうか確認します。これらのフォルダが空ではない場合、サービスはフォルダを自動的に保護します。

構文:

IcUnprotect.cmd -vc hostname_or_IP_address -uid user_ID [-includeFolders][-skipCertVeri]

パラメータ:

  • -action

    このパラメータには、次のオプションを使用できます。

    • unprotect にあります。内部仮想マシンの保護を解除します。
    • delete にあります。内部仮想マシンを削除します。
    • detectゴールド イメージまたはスナップショットが削除された内部仮想マシンを検出し、一覧表示します。

    -action パラメータを指定しない場合、デフォルトでは、内部仮想マシンの保護が解除されます。

  • -vc host name or IP address of vCenter Server
  • -uid vCenter Server user ID
  • -clientId instant-clone client ID(オプション)

    clientId が指定されていない場合、すべてのデータセンターにおけるすべての ClonePrep 仮想マシンの保護が解除されます。

  • -domain domain name(オプション)

    複数のドメイン名を指定できます。複数の名前を指定する場合には、名前をカンマで区切ります。名前と名前の間にスペースは入れないでください。

  • -host host name(オプション)

    複数のホスト名を指定できます。複数の名前を指定する場合には、名前をカンマで区切ります。名前と名前の間にスペースは入れないでください。

  • -datastore datastore name(オプション)

    複数のデータストア名を指定できます。複数の名前を指定する場合には、名前をカンマで区切ります。名前と名前の間にスペースは入れないでください。

  • -vmName VM name(オプション)

    複数の仮想マシン名を指定できます。複数の名前を指定する場合には、名前をカンマで区切ります。名前と名前の間にスペースは入れないでください。

  • -vmType internal VM type(オプション)

    複数の仮想マシン タイプを指定できます。複数のタイプを指定する場合には、タイプをカンマで区切ります。タイプとタイプの間にスペースは入れないでください。このパラメータのオプションとして、テンプレート、レプリカ、親を使用できます。

  • -includeFolders include folders

    このパラメータは、仮想マシンだけでなくフォルダのセキュリティも解除します。

  • -skipCertVeri skip certification verification

    IcUnprotect.cmdでホスト名の検証を強制します。コマンドのパラメータを指定する場合は、IP アドレスではなく、vCenter Server の正しいホスト名を入力してください。ホスト名の検証を無効にし、vCenter Server の IP アドレスを使用する場合は、-skipCertVeriを使用します。

vCenter Server のすべての親仮想マシンを削除するには、次のパラメータを指定します。

IcUnprotect -action delete -vc <IP address of vCenter Server> -uid <vCenter Server user ID> -clientId <instant clone client ID> -host <hostname 1>,<hostname 2> -vmType parent

vCenter Server の特定の親仮想マシンを削除するには、次のパラメータを指定します。

IcUnprotect -action delete -vc <IP address of vCenter Server> -uid <vCenter Server user ID> -clientId <instant clone client ID> -host <hostname 1>,<hostname 2> -vmType parent -vmName <parent VM name 1>,< parent VM name 2>

IcCleanup.cmd

このユーティリティを使用すると、インスタント クローンによって作成された内部仮想マシンの一部またはすべての保護を解除し、削除することができます。また、このユーティリティの list コマンドを実行すると、ゴールド仮想マシンとインスタント クローン プールの作成に使用されるスナップショットに応じて、内部仮想マシンを階層構造にグループ化できます。list コマンドには検出オプションがあります。これを使用すると、プライミング タグまたはスナップショットがない内部仮想マシン グループのみが検出されます。その後、特定のグループまたはすべてのグループの保護を解除し、削除することができます。後で参照できるように、すべてのグループをディスク ファイルに出力することもできます。

構文:

iccleanup.cmd -vc vcName -uid userId [-skipCertVeri] [-clientId clientUuid]

パラメータ:

  • -vc host name or IP address of vCenter Server
  • -uid vCenter Server user ID
  • -skipCertVeri Skip the vCenter Server certificate verification(オプション)
  • -clientId Client UUID, the unique ID for the server cluster made up of Connection Server and one or more replica servers.(オプション)
    注: クライアント UUID を検索するには、Connection Server または任意のレプリカ サーバにログインして、 ADSI Edit を実行します。 [DC=vdi,dc=vmware,dc=int] > [OU=Properties] > [OU=Global] > [CN=Common] で、 pae-GUID の値を検索します。これがクライアント UUID の値になります。クライアント UUID を指定しない場合、クリーンアップ ツールはすべての内部仮想マシンを処理します。クライアント UUID を指定すると、クリーンアップ ツールは、そのクライアント UUID に属する内部仮想マシンのみを処理します。
コマンド:
  • list。一部またはすべての内部仮想マシンのリストを取得し、それを階層構造で表示します。この構造は内部仮想マシン グループともいいます。次のオプションがあります。
    • -all。すべての内部仮想マシン グループの一覧が表示されます。
    • -D,--detect。検出モード。プライミング タグまたはスナップショットがない内部仮想マシン グループのみが表示されます。
    • -h,--help。このコマンドの使用方法やオプションが表示されます。

    list コマンドを実行すると、条件を満たす内部仮想マシンが内部仮想マシン グループという階層構造で表示されます。これらの内部仮想マシン グループでは、次のコマンドを実行できます。

    • unprotect。次のオプションを使用して、内部仮想マシン グループの一部またはすべての保護を解除します。
      • -all。すべての内部仮想マシンの保護を解除します。-I オプションを指定しない場合、すべての内部仮想マシン グループの保護を解除するには、-all を指定する必要があります
      • -I,--index。特定の内部仮想マシン グループの保護を解除します。
      • -h,--help。このコマンドの使用方法やオプションが表示されます。
    • delete。内部仮想マシン グループの一部またはすべてを削除します。
    • output。内部仮想マシン グループをディスク ファイルに出力します。
      • -F,--file。内部仮想マシン グループを保存するファイル名。
      • -h,--help。このコマンドの使用方法やオプションが表示されます。
    • back。メイン メニューに戻ります
  • unprotect。一部またはすべての内部仮想マシンの保護を解除します(フォルダも含む)。次のオプションがあります。
    • -A,--adDomain。ドメイン名
    • -H,--host。ホスト名
    • -D,--datastore。データストア名
    • -T,--vmType。内部仮想マシン タイプ(テンプレート、レプリカ、または親)
    • -N,--name。内部仮想マシン名
    • -I,--includeFolders。内部仮想マシン フォルダを対象にします。
    • -all。すべての内部仮想マシンの保護を解除します。
    • -h,--help。このコマンドの使用方法やオプションが表示されます。
  • delete。一部またはすべての内部仮想マシンを削除します(フォルダも含む)。次のオプションがあります。
    • -A,--adDomain。ドメイン名
    • -H,--host。ホスト名
    • -D,--datastore。データストア名
    • -T,--vmType。内部仮想マシン タイプ(テンプレート、レプリカ、または親)
    • -N,--name。内部仮想マシン名
    • -I,--includeFolders。内部仮想マシン フォルダを対象にします。
    • -all。すべての内部仮想マシンを削除します。
    • -h,--help。このコマンドの使用方法やオプションが表示されます。
  • exit。vCenter Server からログオフし、プログラムを終了します