esxcfg-module コマンドライン コマンドを使用して、GPU を共有できるユーザー数、各ユーザーに割り当てられるフレーム バッファ容量、およびパフォーマンス制御などのパラメータを構成します。
構文
esxcfg-module -s "adapter1_conf=bus#,device#,function#,number_of_VFs,FB_size,time_slice,mode" amdgpuv
使用上の注意
vicfg-module コマンドでは、ESXi ホストの VMkernel モジュール オプションを設定および取得できます。このコマンドの一般的なリファレンス情報については、https://code.vmware.comにある『vSphere コマンドライン インターフェイス リファレンス』を参照してください。
必須フラグ
AMD MxGPU を構成するときに、いくつかのフラグを指定する必要があります。コマンドにすべての必須フラグが含まれていない場合、エラー メッセージは表示されませんが、デフォルトの単純な 4 個の SR-IOV デバイス構成になります。
フラグ | 説明 |
---|---|
bus# | 10 進数形式のバス番号。 |
device# | サポートされている AMD カードの 10 進数形式の PCIe デバイス ID。リストを表示するには、lspci | grep -i display コマンドを使用します。
たとえば、2 つの AMD GPU カードのあるシステムの場合、このコマンドを実行すると、次のような出力が表示されます。
[root@host:~] lspci | grep -i display 0000:04:00.0 Display controller: 0000:82:00.0 Display controller:この例では、PCIe デバイス ID は 04 と 82 です。これらの ID は 16 進数形式で表示されるため、 vicfg-module コマンドで使用するには、10 進数形式に変換する必要があります。 AMD S7150 カードでは、カードごとに 1 つの GPU のみがサポートされるため、これらのカードのデバイス ID と機能 ID は 0 になります。 |
function# | 10 進数形式の機能番号。 |
number_of_VFs | 2 ~ 15 の VF(仮想機能)の数。この数は、GPU を共有するユーザー数を表します。 |
FB_size | 各 VF に割り当てられるフレーム バッファ メモリの容量 (MB)。サイズを求めるには、カードのビデオ メモリの総容量を取得して、VF の数で割ります。次に、その数を最も近い 8 の倍数に丸めます。たとえば、8,000 MB の AMD S7150 カードの場合、次の設定を使用できます。
|
time_slice | VF スイッチ間の間隔(マイクロ秒)。この設定を使用して、SR-IOV デバイス間のコマンドのキューイングおよび処理の遅延を調整します。3,000 ~ 40,000 の値を使用します。複数の SR-IOV デスクトップがアクティブになっているときに大きな途切れが発生する場合、この値を調整します。 |
mode | 有効な値は次のとおりです。0 = 再利用したパフォーマンス、1 = 改善されたパフォーマンス(パーセンテージ)。 |
重要:
esxcfg-module コマンドの実行後、設定を反映するには、ESXi ホストを再起動する必要があります。
例
- 8 人のユーザーで共有されている PCI ID 4 の 1 つの AMD S7150 カードの場合、次のようになります。
esxcfg-module -s "adapter1_conf=4,0,0,8,1024,4000" amdgpuv
- 4 人のパワー ユーザーで共有されている PCI ID 4 および PCI ID 82 の 2 つの AMD S7150 カードがある単独サーバの場合、次のようになります。
esxcfg-module -s "adapter1_conf=3,0,0,2,4096,4000 adapter2_conf=130,0,0,2,4096,4000" amdgpuv
- 2 つの AMD S7150 カードがある単独サーバの場合、各カードに異なるパラメータを設定できます。たとえば、View 環境で 2 人のパワー ユーザーと 16 人のタスク ワーカーをサポートする必要がある場合、次のようになります。
esxcfg-module -s "adapter1_conf=3,0,0,2,4096,4000 adapter2_conf=130,0,0,15,544,7000" amdgpuv
- ESXi ホストで、SR-IOV オプションを有効にします。
一部のホストでは、BIOS で SR-IOV を構成できます。