インスタント クローン仮想マシンは、ESXi ホストの内部スペア ディスクであるローカル データストアに保存できます。ローカル ストレージには、安価なハードウェア、仮想マシンの迅速なプロビジョニング、高性能の電力操作、およびシンプルな管理などの利点があります。ただし、ローカル ストレージを使用すると、利用可能な vSphere インフラストラクチャの構成オプションが制限されます。Horizon 8 環境によってはローカル ストレージの使用が利点となる場合もありますが、不適当となる場合もあります。NVMe、SAS、または SATA ドライブのみがサポートされます。

注: このトピックに記載されている制限は、 vSAN データストアには適用されません。このデータストアはローカル ストレージ ディスクも使用しますが、これらのディスクを共有ストレージとして使用します。

お使いの環境の Horizon 8 デスクトップがパーシステントでない場合は、通常、ローカル データストアを使用する利点があります。たとえば、キオスクやクラスルームおよびトレーニング ステーションを展開する場合には、ローカル データストアを活用できる場合があります。

仮想マシンでフローティング割り当てを行う場合、ローカル データストアの使用を検討してください。ローカル データストアは個々のエンド ユーザー専用ではなく、ユーザー データ用の通常ディスクは必要ありません。また、定期的に(ユーザーのログオフ時など)削除または更新できます。この方法を使用すれば、データストアをまたぐ仮想マシンの移動や負荷分散を行わずに、個々のローカル データストアのディスク使用率を制御できます。

ただし、ローカル データストアの使用で Horizon 8 デスクトップまたはファーム展開に生じる次の制限について考慮する必要があります。

  • VMotion を使用することはできません。
  • VMware vSphere High Availability は使用できません。
  • vSphere Distributed Resource Scheduler (DRS) は使用できません。
  • ローカル データストアを持つ単一の ESXi ホストにインスタント クローンを展開する場合には、この ESXi ホストを含むクラスタを構成する必要があります。ローカル データストアを持つ 2 台以上の ESXi ホストのクラスタがある場合は、クラスタ内の各ホストからローカル データストアを選択します。この操作を行わないと、インスタント クローンの作成が失敗します。
  • ローカル スピニングディスク ドライブとストレージ アレイは同様の容量である可能性がありますが、ローカル スピニングディスク ドライブには、ストレージ アレイほどのスループットはありません。スピンドルの数が増えれば、スループットも向上します。直接接続のソリッド ステート ディスク (SSD) を選択する場合、ほとんどの場合、多くのストレージ アレイを超えるパフォーマンスが出ます。インスタント クローンのローカル データストア サポートは、仮想デスクトップと公開のデスクトップの両方で使用できます。