RHEL 9.x または 8.x デスクトップでセッション共同作業機能を使用するには、この記事で説明する手順で構成する必要があります。RHEL 8.x デスクトップの場合、必要な GNOME シェル拡張機能をインストールして、AppIndicator サポートを有効にする必要があります。RHEL 9.x デスクトップの場合は、EPEL リポジトリ、libappindicator-gtk3 パッケージ、必要な GNOME シェル拡張機能をインストールする必要があります。

RHEL 9.x デスクトップでのセッション共同作業の有効化

セッション共同作業機能を有効にして、RHEL 9.x デスクトップでセッション共同作業のアイコンを使用できるようにするには、次の手順を実行します。

  1. EPEL リポジトリをインストールします。
    yum -y install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm
  2. libappindicator-gtk3 パッケージをインストールします。
    yum install -y libappindicator-gtk3
  3. AppIndicator のサポートを有効にするには、必要な GNOME シェル拡張機能を RHEL 9.x システムにダウンロードします。
    1. https://extensions.gnome.org/extension/615/appindicator-support/から GNOME シェル拡張機能をダウンロードします。シェル バージョンに [40] を選択し、拡張機能バージョンに [42] を選択します。
    2. ダウンロードしたパッケージを展開し、拡張機能ディレクトリ名を [email protected] に変更します(パッケージの metadata.json ファイルの uuid 値を変更します)。
    3. mv コマンドを使用して、[email protected] 拡張機能ディレクトリを /usr/share/gnome-shell/extensions に移動します。

      デフォルトでは、[email protected] 拡張機能の読み取りが root ユーザーにのみ許可されます。セッション共同作業をサポートするには、他のユーザーにもこの拡張機能ディレクトリの読み取りを許可する必要があります。

  4. [email protected] ディレクトリの metadata.json ファイルの読み取りをすべてのユーザーに許可します。
    chmod a+r metadata.json

    デスクトップ プール タイプに基づいて、この手順の次のステップに進みます。

    • 自動化されたフル クローン デスクトップ プールを構成する場合は、手順 5 に進みます。
    • その他のタイプのデスクトップ プールを構成する場合は、手順 6 に進みます。
  5. (自動化されたフル クローン デスクトップ プールの場合)すべてのユーザーに [email protected] 拡張機能の読み取りを許可します。
    1. 拡張機能構成ファイルを開いて編集します。
      vi /etc/dconf/db/local.d/00-extensions
    2. 次の例のように、構成ファイルを変更して、 リストに [email protected]enabled-extensions を追加します。
      # List all extensions that you want to have enabled for all users
      enabled-extensions=['[email protected]' , '[email protected]']
    3. 次の一連のコマンドを実行します。
      chmod 755 /etc/dconf/db/local.d/00-extensions
      dconf update

    これで、デスクトップでセッション共同作業機能が有効になりました。この手順の残りのステップはスキップできます。

  6. (自動化されたフル クローン以外のデスクトップ プールの場合)ログインしたユーザーに [email protected] 拡張機能の読み取りを許可します。
    1. gnome-extensions-app をインストールします。
    2. デスクトップ環境で、キーボードで次のキーを押して、GNOME シェルを再起動します。
      Alt+F2
      r
      Enter
    3. デスクトップ環境で、gnome-extensions-app を実行してから、[AppIndicator and KStatusNotifierItem Support] を有効にします。

    これで、デスクトップでセッション共同作業機能が有効になりました。

RHEL 8.x デスクトップでのセッション共同作業の有効化

RHEL 8.x デスクトップでセッション共同作業機能を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 必要な GNOME シェル拡張https://extensions.gnome.org/extension/615/appindicator-support/から RHEL 8.x システムにダウンロードします。
    • RHEL 8.0 の場合、シェル バージョンに [3.28] を選択し、拡張機能バージョンに [26] を選択します。
    • RHEL 8.1 以降の場合は、シェル バージョンに [3.32] を選択し、拡張機能バージョンに [29] を選択します。
  2. ダウンロードしたパッケージを展開し、ディレクトリ名を [email protected] に変更します(パッケージの metadata.json ファイルの uuid 値を変更します)。
  3. mv コマンドを使用して、[email protected] ディレクトリを /usr/share/gnome-shell/extensions に移動します。

    デフォルトでは、[email protected] ディレクトリの metadata.json ファイルの読み取りが root ユーザーにのみ許可されます。セッション共同作業をサポートするには、他のユーザーにもこのファイルの読み取りを許可する必要があります。

  4. 次の例のようにコマンドを実行して、metadata.json の読み取りを他のユーザーに許可します。
    chmod a+r metadata.json
  5. gnome-tweaks をインストールします。
  6. デスクトップ環境で、キーボードで次のキーを押して、GNOME シェルを再起動します。
    Alt+F2
    r
    Enter
  7. デスクトップ環境で、gnome-tweaks を実行してから、[KStatusNotifierItem/AppIndicator Support] を有効にします。