リアルタイム オーディオビデオ (RTAV) グループ ポリシー設定により、仮想 Web カメラの最大フレーム レートおよび画像の最大解像度を制御できます。追加設定を使用すると、Web カメラ ビデオ コーデックの RTAV 機能とハードウェア アクセラレーションを無効または有効にできます。このポリシー設定はリモート デスクトップに影響し、物理デバイスが接続されたクライアント システムには影響しません。

RTAV グループ ポリシー設定を構成しない場合、RTAV はクライアント システムに設定されている値を使用します。クライアント システムでは、デフォルトの Web カメラフレーム レートは 1 秒あたり 15 フレームです。デフォルトの Web カメラ画像の解像度は 320x240 ピクセルです。

解像度グループ ポリシー設定で、使用できる最大値を決定します。クライアント システムで設定されるフレーム レートと解像度は絶対値です。たとえば、RTAV 設定の画像の最大解像度を 640x480 ピクセルに構成すると、Web カメラではクライアントで設定された最大 640x480 ピクセルまでの解像度を表示します。クライアントの画像解像度を 640x480 ピクセルよりも高い値に設定すると、クライアント解像度は 640x480 ピクセルが上限となります。

構成によっては、1 秒あたり 30 フレームで 1920x1080 の解像度の最大グループ ポリシー設定を達成できない場合があります。指定された解像度に対して構成で達成できる最大フレーム レートは、使用する Web カメラ、クライアント システム ハードウェア、Horizon Agent 仮想ハードウェア、利用可能なバンド幅によって異なります。

解像度グループ ポリシー設定は、ユーザーによって解像度の値が設定されていない場合に使用されるデフォルト値を決定します。

グループ ポリシー設定 説明
Disable RTAV

この設定を有効にすると、リアルタイム オーディオビデオ機能が無効になります。

この設定が構成されていない場合、または無効になっている場合は、リアルタイム オーディオビデオが有効になります。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] フォルダにあります。

Sample Rate - Recording Audio Device sample rate

RDS ホストと公開アプリケーションに録音デバイスのサンプリング レートを設定するには、この設定を有効にします。値の範囲は 8000 ~ 48000 Hz です。デフォルトでは、この設定は構成されていません。RDS ホストの場合は、システムを再起動して設定を有効にします。

重要: セッションが接続されている場合は、この GPO 設定を変更しないでください。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] > [View の RTAV マイク設定] フォルダにあります。

Max frames per second

Web カメラがフレームをキャプチャできる、1 秒あたりの最大レートを決定します。この設定を使用して、低バンド幅ネットワーク環境でのWeb カメラ フレーム レートを制限できます。

最小値は 1 秒あたり 1 フレームです。最大値は 1 秒あたり 30 フレームです。

この設定が構成されていない場合、または無効になっている場合は、最大フレーム レートは設定されません。リアルタイム オーディオビデオはクライアント システムで Web カメラに選択されたフレーム レートを使用します。

デフォルトでは、クライアント Web カメラのフレーム レートは 1 秒あたり 15 フレームです。クライアント システムで設定が構成されておらず、[1 秒あたりの最大フレーム] 設定が構成されていない場合、または無効になっている場合は、Web カメラは 1 秒あたり 15 フレームをキャプチャします。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] > [View の RTAV Web カメラ設定] フォルダにあります。

Resolution - Max image width in pixels

Web カメラによってキャプチャされる画像フレームのピクセル単位での最大幅を決定します。画像の最大幅を低く設定することで、キャプチャされるフレームの解像度を下げ、低バンド幅ネットワーク環境でのイメージングの使用環境を改善することができます。

この設定が構成されていない場合、または無効になっている場合は、画像の最大幅は設定されません。RTAV はクライアント システムで設定された画像の幅を使用します。クライアント システムのデフォルトの Web カメラ画像の幅は 320 ピクセルです。Web カメラが複数の解像度による Web カメラ リダイレクトをサポートするクライアントによって接続されている場合、この設定は、サポートされている解像度がこの最大幅を超えないように制限します。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] > [View の RTAV Web カメラ設定] フォルダにあります。

Resolution - Max image height in pixels

Web カメラによってキャプチャされる画像フレームのピクセル単位での最大の高さを決定します。画像の最大の高さを低く設定することで、キャプチャされるフレームの解像度を下げ、低バンド幅ネットワーク環境でのイメージングの使用環境を改善することができます。

この設定が構成されていない場合、または無効になっている場合は、画像の最大の高さは設定されません。RTAV はクライアント システムで設定された画像の高さを使用します。クライアント システムのデフォルトの Web カメラ画像の高さは 240 ピクセルです。Web カメラが複数の解像度による Web カメラ リダイレクトをサポートするクライアントによって接続されている場合、この設定は、サポートされている解像度がこの最大高さを超えないように制限します。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] > [View の RTAV Web カメラ設定] フォルダにあります。

Resolution - Default image resolution width in pixels

Web カメラによってキャプチャされる画像フレームのピクセル単位でのデフォルトの解像度の幅を決定します。この設定は解像度の値がユーザーによって定義されていない場合に使用されます。

この設定が構成されていない場合、または無効になっている場合は、デフォルト イメージの幅は 320 ピクセルになります。Web カメラが複数の解像度による Web カメラ リダイレクトをサポートするクライアントによって接続されている場合、この設定は有効になりません。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] > [View の RTAV Web カメラ設定] フォルダにあります。

Resolution - Default image resolution height in pixels

Web カメラによってキャプチャされる画像フレームのピクセル単位でのデフォルトの解像度の高さを決定します。この設定は解像度の値がユーザーによって定義されていない場合に使用されます。

この設定が構成されていない場合、または無効になっている場合には、デフォルト イメージの高さは 240 ピクセルになります。Web カメラが複数の解像度による Web カメラ リダイレクトをサポートするクライアントによって接続されている場合、この設定は有効になりません。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] > [View の RTAV Web カメラ設定] フォルダにあります。

注:

次の設定により、Horizon Agent の RTAV ハードウェア アクセラレーションが有効になります。クライアント側の RTAV ハードウェア アクセラレーションを設定するには、次を参照してください。

Windows:https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon-Client-for-Windows/2203/horizon-client-windows-user/GUID-7B9E57BF-CF17-4B30-B3E0-08072C7CAEC6.html

Linux:https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon-Client-for-Linux/2203/horizon-client-linux-user/GUID-7B9E57BF-CF17-4B30-B3E0-08072C7CAEC6.html

グループ ポリシー設定 説明
Hardware Acceleration - Enable to use Nvidia hardware acceleration for webcam video codec

CUDA 対応の Nvidia GPU による H.264 デコーダのハードウェア アクセラレーションを有効にします。

有効にすると、指定した GPU が検出されます。FFmpeg と互換性がある場合は、Web カメラのビデオ コーデックに Nvidia ハードウェア アクセラレーションを使用します。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] > [View の RTAV Web カメラ設定] フォルダにあります。

Hardware Acceleration - Enable to use Intel QSV for webcam video codec

Intel QSV GPU による H.264 デコーダのハードウェア アクセラレーションを有効にします。

有効にすると、指定した GPU が検出されます。FFmpeg と互換性がある場合は、Web カメラのビデオ コーデックに Intel QSV ハードウェア アクセラレーションを使用します。

この設定は、グループ ポリシー管理エディタの [VMware View Agent の構成] > [View の RTAV 構成] > [View の RTAV Web カメラ設定] フォルダにあります。