ユーザーは、クライアント コンピュータに接続された物理 COM ポート デバイスを操作でき、シリアル ポートの仮想化を使用して、デバイスをリモート デスクトップに接続できます。デバイスはここでサード パーティ アプリケーションにアクセスできます。
- Horizon Agent を使用してシリアル ポート リダイレクト オプションをインストールした後、シリアル ポート ツール トレイ アイコン()がリモート デスクトップに追加されます。公開されたアプリケーションの場合、アイコンはローカル クライアント コンピュータにリダイレクトされます。
このアイコンは、必要なバージョンの Horizon Agent と Horizon Client for Windows を使用し、PCoIP を介して接続している場合に表示されます。Mac、Linux、またはモバイル クライアントからリモート デスクトップに接続する場合、アイコンは表示されません。
アイコンを使用して、マップされた COM ポートの接続、切断、カスタマイズを行うためのオプションを構成できます。
- シリアル ポート アイコンをクリックすると、[VMware Horizon のシリアル COM リダイレクト] メニューが表示されます。
- デフォルトではローカルに接続された COM ポートは、リモート デスクトップ上の対応する COM ポートにマップされます。たとえば、[COM1 は COM3 にマップされます]。マップされたポートはデフォルトでは接続されません。
- マップされた COM ポートを使用するには、[VMware Horizon のシリアル COM リダイレクト]メニューで手動で[接続]オプションを選択するか、以前のデスクトップ セッション時、またはグループ ポリシー設定の構成で、[自動接続]オプションを選択しておく必要があります。[自動接続]は、リモート デスクトップ セッション開始時に、マップされたポートを自動で接続するよう構成します。
- [接続]オプションを選択すると、リダイレクトされたポートはアクティブになります。リモート デスクトップ上のゲスト オペレーティング システムの [デバイス マネージャ] で、リダイレクトされたポートは [VMware Horizon のシリアル ポート リダイレクタ (COMn)] として表示されます。
COM ポートが接続されると、サードパーティ アプリケーションでポートを開くことができ、これによってクライアント マシンに接続された COM ポート デバイスとデータを交換できます。アプリケーションでポートが開いているときは、[VMware Horizon のシリアル COM リダイレクト] メニューのポートは切断できません。
COM ポートを切断する前に、アプリケーションでポートを閉じるか、アプリケーションを閉じる必要があります。その後、[切断]オプションを選択してポートを切断し、物理 COM ポートをクライアント マシンで使用できるようにできます。
- [VMware Horizon のシリアル COM リダイレクト] メニューで、 リダイレクトされたポートを右クリックすると、[Port Properties] コマンドを選択できます。
[COM プロパティ] ダイアログ ボックスでは、リモート デスクトップ セッションの開始時にポートを自動的に接続したり、データ セット準備完了(DSR)信号を無視したり、ポートを永続ポートにするように設定できます。また、[カスタム ポート名] ドロップダウン メニューでポートを選択して、クライアントのローカル ポートがリモート デスクトップ上の異なる COM ポートにマッピングされるように設定できます。
リモート デスクトップ ポートは重複して表示されることがあります。たとえば、[COM1(重複)] のように見えることがあります。この場合、仮想マシンは ESXi ホスト上の仮想ハードウェアの COM ポートで構成されます。仮想マシン上で重複するポートにマップされている場合でも、リダイレクトされたポートを使用できます。仮想マシンは ESXi ホストを介して、またはクライアント システムから、シリアル データを受信します。
- ゲスト オペレーティング システムの [デバイス マネージャ] で、 タブを使用して、リダイレクトされた COM ポートの設定を構成できます。たとえば、デフォルトのボーレートとデータビットを設定できます。ただしアプリケーションがポートの設定を指定した場合、[デバイス マネージャ] で構成した設定は無視されます。
エンド ユーザーがリダイレクトされるシリアル COM ポートを操作する手順については、『Horizon Client for Windows ガイド』を参照してください。