Dynamic Environment Manager で環境変数を構成すると、特定の Linux デスクトップでのデジタル ウォーターマーク機能の動作を制御できます。

前提条件

Dynamic Environment Manager での環境変数の構成

Linux デスクトップでデジタル ウォーターマークの設定を定義する環境変数を構成するには、次の手順を行います。

  1. Dynamic Environment Manager 管理コンソールで、[ユーザー環境 ] タブをクリックして [環境変数] を選択します。

    既存の環境変数定義がある場合は、[環境変数] ペインに表示されます。

  2. 新しい環境変数を作成するには、[作成] をクリックします。
  3. [設定] タブをクリックして、環境変数の設定を定義します。
    1. [全般設定] セクションで、[名前] テキスト ボックスに設定定義の名前を入力します。
    2. この手順に続く「デジタル ウォーターマーク機能の Dynamic Environment Manager 環境変数値」セクションの説明に従って、[環境変数の設定] セクションで変数名と値を正確に入力します。
  4. リモート Linux デスクトップで、環境変数の使用条件を追加します。
    1. [条件] タブを選択して [追加] をクリックし、構成する条件を選択します。

      サポートされている条件と条件値の構成の詳細については、Horizon スマート ポリシー定義と環境変数定義への条件の追加を参照してください。

    2. 最初の条件を構成した後にさらに条件を追加するには、[追加] を再度クリックします。

      [AND] 演算子がデフォルトで追加され、条件が結合されます。

  5. 環境変数を保存するには、[保存] をクリックします。

デジタル ウォーターマークを構成する環境変数ごとに、この手順を繰り返します。

注: 待ち時間の長いネットワークで新しい環境変数または更新された環境変数を保存した場合は、影響を受けるデスクトップをエンドユーザーが使用できるようにする前に、 Dynamic Environment Manager が変更処理を完了するまで少なくとも 1 分間は待機する必要があります。

デジタル ウォーターマーク機能の Dynamic Environment Manager 環境変数値

Dynamic Environment Manager で、次の表にある環境変数を構成します。各環境変数は、/etc/vmware/config ファイル内の対応する構成オプションにマッピングされます。環境変数の設定は、/etc/vmware/config の設定よりも優先されます。

環境変数 /etc/vmware/config の対応オプション 変数の値/形式 デフォルト 説明
WATERMARK rdeSvc.enableWatermark

0:無効

1:有効

0 デジタル ウォーターマーク機能を有効または無効にします。この機能の詳細については、VMware Horizon 8 の Linux デスクトップの機能を参照してください。
WATERMARK_FONT_NAME rdeSvc.watermark.font

serif

sans-serif

cursive

fantasy

monospace

serif デジタル ウォーターマークに使用するフォントを定義します。
WATERMARK_FONT_SIZE rdeSvc.watermark.fontSize 値の範囲内の整数:8–72 12 デジタル ウォーターマークのフォントサイズをポイント単位で定義します。
WATERMARK_IMAGE_LAYOUT rdeSvc.watermark.fit

0:タイル

1:中央

2:複数

0 画面上のウォーターマークのレイアウトを定義します。レイアウトは 9 マスに分割されています。
  • 0 = タイル:ウォーターマークは 9 マスのすべてに表示されます。アプリケーション セッションでは、常にこのレイアウトが使用されます。
  • 1 = 中央:ウォーターマークは中央のマスに表示されます。
  • 2 = 複数:ウォーターマークは中央と 4 隅のマスに表示されます。ウォーターマークのサイズがマスのサイズを超えている場合、縦横比を維持したままスケーリングされます。
WATERMARK_MARGIN rdeSvc.watermark.margin 値の範囲内の整数:0–1024 50 タイル レイアウトでのデジタル ウォーターマークの周囲のマージンをピクセル単位で定義します。ウォーターマークがスケーリングされると、その比率に合わせてマージンもスケーリングされます。
WATERMARK_OPACITY rdeSvc.watermark.opacity 値の範囲内の整数:0–255 50 デジタル ウォーターマークのテキストの透明度レベルを定義します。
WATERMARK_TEXT rdeSvc.watermark.template 使用可能な情報変数のいずれかを使用して構成された文字列:

$BROKER_USER_NAME

$BROKER_DOMAIN_NAME

$USER_NAME

$USER_DOMAIN

$MACHINE_NAME

$REMOTE_CLIENT_IP

$CLIENT_CONNECT_TIME

$USER_DOMAIN\

$USER_NAME\n

$MACHINE_NAME

On

$CLIENT_CONNECT_TIME

\n$REMOTE_CLIENT_IP

デジタル ウォーターマークに表示するテキストを定義します。情報変数の任意の組み合わせと順序を使用してウォーターマークを作成します。文字数は 1024 文字以下にする必要があります。展開後の文字数は 4096 文字以下にする必要があります。テキストが最大長を超える場合は切り詰められます。
WATERMARK_TEXT_ROTATION rdeSvc.watermark.rotation 値の範囲内の整数:0–360 45 デジタル ウォーターマークのテキストの表示角度を定義します。

環境変数の処理順序

Dynamic Environment Manager は、ユーザーがリモート デスクトップに接続または再接続するたびに変数を処理します。

Dynamic Environment Manager は複数の環境変数を環境変数名のアルファベット順に処理します。環境変数は、[環境変数] ペインにアルファベット順に表示されます。複数の環境変数が競合する場合は、最後に処理された環境変数が優先されます。たとえば、Sue という名前のユーザーのウォーターマークを有効にする B という環境変数と、Ubuntu1804 という名前のデスクトップ プールのウォーターマークを無効にする A という環境変数がある場合、Sue が Ubuntu1804 デスクトップ プールのリモートデスクトップに接続すると、ウォーターマークが有効になります。