SLED/SLES 仮想マシン (VM) で True SSO 機能を有効にするには、True SSO 機能が依存するライブラリ、信頼できる認証をサポートするルート認証局 (CA) 証明書、Horizon Agent をインストールします。また、一部の構成ファイルを編集して、認証設定を完了する必要があります。

次の手順に従って、SLED または SLES 仮想マシンで True SSO を有効にします。

前提条件

手順

  1. 次のコマンドを実行して、必須パッケージをインストールします。
    zypper install mozilla-nss-tools pam_krb5 krb5-client krb5-plugin-preauth-pkinit
  2. ルート CA 証明書または証明書チェーンをインストールします。
    1. ダウンロードしたルート CA 証明書または証明書チェーンを見つけて、PEM ファイルに転送します。
      openssl x509 -inform der -in /tmp/certificate.cer -out /tmp/certificate.pem
    2. システム データベースを格納する /etc/pki/nssdb ディレクトリを作成します。
      sudo mkdir -p /etc/pki/nssdb
    3. certutil コマンドを使用して、ルート CA 証明書または証明書チェーンをシステム データベース /etc/pki/nssdb にインストールします。
      次のコマンド例の「root CA cert」は、システム データベースのルート CA 証明書の名前に置き換えます。
      sudo certutil -A -d /etc/pki/nssdb -n "root CA cert" -t "CT,C,C" -i /tmp/certificate.pem
      
    4. ルート CA 証明書を pam_pkcs11 に追加します。
      sudo cp /tmp/certificate.pem /etc/pki/ca-trust/source/anchors/ca_cert.pem
  3. 次の例のように、/etc/krb5.conf 構成ファイルの内容を編集します。
    [libdefaults]
          default_realm = MYDOMAIN.COM
          dns_lookup_realm = false
          ticket_lifetime = 24h
          renew_lifetime = 7d
          forwardable = true
          rdns = false
          default_ccache_name = KEYRING:persistent:%{uid}
    
    [realms]
          MYDOMAIN.COM = {
                kdc = ads-hostname
                admin_server = ads-hostname 
                pkinit_anchors = DIR:/etc/pki/ca-trust/source/anchors
                pkinit_kdc_hostname = ADS-HOSTNAME
                pkinit_eku_checking = kpServerAuth
          }
    
    [domain_realm]
          .mydomain.com = MYDOMAIN.COM
          mydomain.com = MYDOMAIN.COM
    
    注: また、 /etc/krb5.conf でファイル権限を 644 に設定する必要があります。そうしないと、True SSO 機能が動作しない場合があります。
    次の表を参考にして、サンプルのプレースホルダーの値をご使用のネットワーク環境に合わせて変更してください。
    プレースホルダーの値 説明
    mydomain.com Active Directory ドメインの DNS 名
    MYDOMAIN.COM Active Directory ドメインの DNS 名。すべて大文字にします。
    ads-hostname Active Directory サーバのホスト名
    ADS-HOSTNAME Active Directory サーバのホスト名(すべて大文字)
  4. Horizon Agent パッケージをインストールして、True SSO を有効にします。
    sudo ./install_viewagent.sh -T yes
  5. 次のパラメータを Horizon Agent カスタム構成ファイル (/etc/vmware/viewagent-custom.conf) に追加します。次の構文を使用します。NETBIOS_NAME_OF_DOMAIN は、組織の NetBIOS ドメインの名前です。
    NetbiosDomain=NETBIOS_NAME_OF_DOMAIN
    注: NetBIOS ドメインの長い名前を常に使用します( LXD.VDI など)。 LXD などの短縮名を使用すると、True SSO 機能が動作しません。
  6. 仮想マシンを再起動して、再度ログインします。