必要な構成タスクを管理者が実行すると、委任管理者およびエンド ユーザーは、[高度なデスクトップ割り当て] ワークフローを実行して、デスクトップ管理、プール管理に関するさまざまな目標を達成できるようになります。
エンド ユーザーの場合、以下のシナリオで取り上げるアクション項目は、vRealize Automation の [項目詳細] タブでデスクトップ項目をクリックすると表示されます。これらのデスクトップ管理アクションには、開始(仮想マシン)、ログアウト、再起動、シャットダウン、リサイクルなどがあります。リンク クローン デスクトップの場合、ユーザーは更新アクションを使用して、マシンを最初に取得したときの状態に戻すこともできます。
委任管理者の場合、以下のシナリオで取り上げるアクション項目は、[項目詳細] タブでデスクトップ プール項目をクリックすると表示されます。該当するプール管理アクションとしては、プールのドロップ(プールの削除)、(デスクトップの)割り当て管理、(デスクトップ プールに対する)資格管理、セッション管理、さらにリンク クローン プールの場合、再構成などがあります。
[高度なデスクトップ割り当て] ワークフローのシナリオ: 委任された管理者が、エンド ユーザー向けにマシンをプロビジョニングし、プールに追加する
- 委任管理者は [高度なデスクトップ割り当て] ワークフローを vRealize Orchestrator、vRealize Automation、あるいは vSphere Web Client から実行できます。このワークフローを実行すると、vcac-desktop-callback-bl(ビジネス ロジック)ワークフローが呼び出されます。
- ワークフローは、マシンが存在するか、または指定されたユーザーにマシンを使用する資格が付与されているかどうかを確認します。
- マシンが存在していて、ユーザーにプールを利用する資格があり、マシンに割り当てられていれば、ワークフローはアクションを実行しませんが、正常終了を報告します。
- マシンが存在していて、ユーザーに割り当てられていても、ユーザーにプールを利用する資格がない場合、ワークフローはそのユーザーに資格を付与します。
- マシンが存在しない場合、ワークフローは 2 回実行されます。1 回目にワークフローが実行されるときに、マシンが作成され、ユーザーが割り当てられます。2 回目はユーザーに、プールを利用する資格が付与されます。
- 主要な管理者と委任管理者は、ワークフローの進捗状況を vRealize Orchestrator や vRealize Automation で監視できます。
- vRealize Orchestrator の場合、管理者は の順に選択して、vcac-desktop-callback-bl ワークフローを選択できます。
- vRealize Automation の場合、テナント管理者と委任管理者は、作成された要求を [要求] タブで確認できます。テナント管理者も、 の順に選択し、リストに追加されたマシンを確認できます。ステータスは、InitializingRequest、CloneMachine、MachineProvisioned、On の順に変わっていきます。
- Horizon Console では、指定したデスクトップ プールに属するマシンのリスト中に、そのマシンが表示されます。ステータスは Waiting for Agent から Available に変わります。ユーザーの資格が、資格のリストに表示されます。
- ワークフローが正常終了すると、エンド ユーザーは vRealize Automation にログインし、[項目] タブをクリックし、[マシン] をクリックすることによりマシンを確認できます。マシンは vRealize Automation によってプロビジョニングされているため、[Horizon] パネルではなく [マシン] パネルに表示されます。
[セルフサービス 高度なデスクトップ割り当て] ワークフローのシナリオ
デスクトップ項目の場合、ユーザーは項目をクリックして [項目詳細] タブに移動し、リモート デスクトップのステータスを確認できます。これにより、マシンの状態(接続中、パワーオン、エラー、再構成操作中)を確認できます。
シナリオ 1: エンド ユーザーから見て、マシン項目は [マシン] パネルのリストにあるが、[Horizon] パネルのリストにはない
最初のシナリオでは、委任された管理者が [高度なデスクトップ割り当て] ワークフローを実行することにより、vRealize Automation でマシンを作成、プロビジョニングし、エンド ユーザーに割り当てます。エンド ユーザーはマシンの項目を、vRealize Automation の [項目] タブで確認できます。マシンは [マシン] パネルにのみリストされていますが、ユーザーはこの項目を [Horizon] パネルに表示して、デスクトップ管理のアクション ボタンを押せるようにしたいと考えています。
- エンド ユーザーは vRealize Automation の [カタログ] タブに移動し、[セルフサービス 高度なデスクトップ割り当て] ワークフローを実行し、マシン プロバイダとして [vRealize Automation Center] を選択します。
- マシンは存在し、ユーザーに割り当て済みであるため、ワークフローは正常終了を報告するとともに、マシンの項目を、エンド ユーザーの [Horizon] パネルに配置します。
- マシンはユーザーの [Horizon] パネルに表示されるようになりました。ユーザーは、[起動]、[リサイクル]、[ログアウト] などのアクション ボタンにアクセスできます。
シナリオ 2: エンド ユーザーの Horizon 8デスクトップを vRealize Automation で管理したい
第 2 のシナリオでは、Horizon Console でプロビジョニングし、エンド ユーザーに割り当てたマシンがあります。そのユーザーが vRealize Automation の [項目] タブを見ても、何も表示されません。エンド ユーザーは、[Horizon] パネルの [項目] タブにマシンの項目を作成し、デスクトップ管理のアクション ボタンを押せるようにしたいと考えています。
- エンド ユーザーは vRealize Automation の[カタログ] タブをクリックし、[セルフサービス 高度なデスクトップ割り当て] ワークフローを実行し、マシン プロバイダとして [Horizon View] を選択します。
- マシンはデスクトップ プールに存在し、ユーザーに割り当て済みであるため、ワークフローは正常終了を報告するとともに、マシンの項目をエンド ユーザーの [Horizon] パネルに配置します。
- エンド ユーザーは、[Horizon] パネルに切り替え、[起動]、[リサイクル]、[ログオフ] などのアクション ボタンにアクセスできます。
シナリオ 3: エンド ユーザーは、マシンが必要で、vRealize Automation で管理したい
第 3 のシナリオでは、vRealize Automation でも Horizon Console でも、エンド ユーザーにマシンが作成されていません。エンド ユーザーは、マシンの作成、プロビジョニング、割り当て、ユーザーへの資格付与を希望しています。さらにエンド ユーザーは、[Horizon] パネルの [項目] タブにマシンの項目を作成し、デスクトップ管理のアクション ボタンを押せるようにしたいと考えています。
- エンド ユーザーは vRealize Automation の [カタログ] タブを選択し、[セルフサービス 高度なデスクトップ割り当て] ワークフローを実行し、マシン プロバイダとして [vRealize Automation Center] を選択します。
- マシンは存在しないので、マシンを生成、プロビジョニングし、指定されたプールに追加した上で、ユーザーに割り当てることになります。ユーザーにプールを利用する資格を付与します。ワークフローは正常終了を報告します。ワークフローはマシンの項目をエンド ユーザーの [マシン] パネルに配置します。
- 主要管理者は Orchestrator や vRealize Automation で、ワークフローの進捗状況を監視できます。エンド ユーザーは vRealize Automation で要求を監視できます。
- 管理者は vRealize Orchestrator 上でワークフローの実行ログを見ることができます。
- 委任管理者、テナント管理者、エンド ユーザーは、作成された要求を vRealize Automation の [要求] タブで確認できます。また、テナント管理者は の順に選択し、リストに追加されたマシンを確認できます。ステータスは、InitializingRequest、CloneMachine、MachineProvisioned、On の順に変わっていきます。
- Horizon Console では、指定したデスクトップ プールに属するマシンのリスト中に、そのマシンが表示されます。ステータスは Waiting for Agent から Available に変わります。ユーザーの資格が、資格のリストに表示されます。
- マシンはユーザーの [Horizon] パネルにも表示されるようになりました。ユーザーは、[起動]、[リサイクル]、[ログオフ] などのアクション ボタンにアクセスできます。