クローンの作成時に Windows が適切にアクティベーションされているようにするには、インスタント クローン デスクトップを作成する前に、ゴールド イメージ仮想マシンで Microsoft ボリューム アクティベーションを使用する必要があります。ボリューム アクティベーション テクノロジーにはボリューム ライセンス キーが必要です。

インスタント クローンでは、次の 2 つのボリューム アクティベーション モデルがサポートされています。

  • キー管理サービス (KMS) を使用すると、組織は独自のネットワーク内でシステムをアクティベーションできます。Microsoft は、大規模な環境でこの方法を使用することを推奨しています。
  • 複数のアクティベーション キー (MAK) を使用すると、Microsoft のホスト型アクティベーション サービスを使用して、1 回限りのアクティベーションを行うことができます。

MAK は、アクティベーション済みの各クローンを新しく発行されたライセンスを持つコンピュータとして扱います。ログアウト時にインスタント クローンを更新するか、インスタント クローンのイメージ プッシュ操作を実行すると、Microsoft の独自のロジックに基づいて、追加の MAK アクティベーションが使用されることがあります。各 MAK ライセンスでは、ボリューム ライセンス契約に基づいて許可されるアクティベーションの数が事前に決定されています。したがって、運用状況によっては、Microsoft のガイダンスに従って MAK アクティベーション数の増加を要求する必要があります。このため、KMS アクティベーションが推奨のアプローチとなります。

Microsoft 販売代理店に問い合わせて、適切なボリューム ライセンス キーを取得し、ボリューム アクティベーションを構成してください。Microsoft から提供される KMS および MAK に関する最新情報については、https://learn.microsoft.com/ja-jp/licensing/products-keys-faqを参照してください。

注： Active Directory ベースのアクティベーションは、上記のどのボリューム アクティベーション モデルでもサポートされていません。

キー管理サービス (KMS) を使用した Windows のアクティベーション

インスタント クローン デスクトップを作成する前に、ゴールド イメージで Windows をアクティベーションする必要があります。KMS で Windows をアクティベーションするには、次の手順を実行します。
注： 新しい KMS サーバを設定し、ClonePrep を使用してインスタント クローン デスクトップ プールを作成すると、KMS のクライアント カウントが機能せずインスタント クローンが Windows をアクティベートできない可能性があります。詳細については、VMware ナレッジベース (KB) の記事、 http://kb.vmware.com/kb/2048742を参照してください。
  1. KMS ライセンス キーを取得します。
  2. 既存のライセンスを削除するスクリプトを起動します。コマンドを使用して Windows のライセンス キーを削除する方法については、Microsoft Windows のドキュメントを参照してください。
  3. Windows を再起動します。
  4. KMS ライセンスを使用して Windows をアクティベーションするスクリプトを起動します。

KMS は、アクティベーション済みの各クローンを新しく発行されたライセンスを持つコンピュータとして扱います。

複数のアクティベーション キー (MAK) を使用した Windows のアクティベーション

インスタント クローン デスクトップを作成する前に、ゴールド イメージで Windows をアクティベーションする必要があります。MAK で Windows をアクティベーションするには、次の手順を実行します。

  1. MAK ライセンス キーを取得します。
  2. 既存のライセンスを削除するスクリプトを起動します。コマンドライン オプションを使用して Windows のライセンス キーを削除する方法については、Microsoft Windows のドキュメントを参照してください。
  3. Windows を再起動します。
  4. 次のコマンドを実行して、MAK を構成します。

    slmgr /ipk MAK_License_Key