使用しているベース仮想マシンを最適化するか、指定したオペレーティング システムとタスク シーケンスを使用して最適化されたベース仮想マシンを作成できます。最適化は、Horizon 7Horizon 8Horizon Cloud Service に適用されます。

既存のベース仮想マシンの最適化

Windows OS Optimization Tool for VMware Horizon を使用すると、インスタント クローン デスクトップ プールまたはフル クローン デスクトップ プールの作成に使用するベース仮想マシンのゲスト OS を最適化できます。最適化により、ベース仮想マシンの Microsoft Windows オペレーティング システムに推奨とベスト プラクティスが適用されます。この最適化には、オペレーティング システムのデフォルト サービスと機能を調整してベスト プラクティスに適合させるための次のような作業が含まれています。
  • 仮想環境に関係しない物理デスクトップ機能を無効にして、より効率的な仮想マシン性能を提供します。
  • Windows Update など、特定の Windows システム サービスを無効にして、サービスの制御をエンド ユーザーではなく管理者に割り当てます。
最適化は、仮想デスクトップに次の利点があります。
  • パフォーマンスの向上
  • vSphere サーバごとにホスト可能な仮想デスクトップ数の増加。これにより、集約度を高め、インフラストラクチャ コストを抑えることができます。
  • エンドユーザーのエクスペリエンスの向上
  • エンドユーザーのサポート インシデントの減少

最適化は、RDS ホストに次の利点があります。

  • ホストされたデスクトップとアプリケーションのパフォーマンスの向上
  • 各 RDS ホストに必要なシステム リソースの量の減少
  • ホスト可能な RDS ホストの集約度と数の増加
  • RDS ホストごとにサポート可能なユーザー数の増加
  • エンドユーザーがホストするデスクトップとアプリケーションのエクスペリエンスの向上
  • システム サポート インシデントの減少

必要なアプリケーションを仮想マシンにインストールした後、仮想マシンで OS Optimization Tool を実行します。OS Optimization Tool は、基本イメージを分析し、選択したテンプレートに基づいてプロパティの現在の値を表示します。最適化中にイメージに適用するプロパティを選択できます。次に、無人応答ファイルを使用して sysprep ツールを実行し、イメージを一般化します。最後に、イメージをクリーンアップしてファイナライズします。

フロー

OS Optimization Tool ユーザー インターフェイスを使用してイメージを最適化するか、コマンド ラインからツールを実行します。

注: Horizon Cloud Service の場合、イメージを最適化するだけで、一般化またはファイナライズする必要はありません。

最適化されたベース仮想マシンの作成

MDT 環境の自動化ツールを使用すると、自動化機能により、指定したタスク シーケンスで最適化されたベース仮想マシンを作成できます。

サポート対象の Windows のバージョン

オペレーティング システムは、次の Windows バージョン用に最適化できます。
  • Windows 11
  • Windows 10
  • Windows Server 2022
  • Windows Server 2019