VMware View の一般的な構成 ADMX (vdm_common.admx) テンプレート ファイルには、すべての Horizon コンポーネントに共通のポリシー設定が含まれます。これらのテンプレートには、コンピュータの設定のみが含まれます。

ログ設定

次の表に、VMware View の一般的な構成 ADMX テンプレート ファイル内のログ構成ポリシー設定を示します。グループ ポリシー管理エディタで [コンピュータの構成] > [ポリシー] > [管理用テンプレート] > [VMware View の一般的な構成] > [ログ設定] フォルダの順に移動すると、これらの設定を確認できます。

表 1. VMware View の一般的な構成テンプレート:ログ設定
設定 プロパティ
Log Directory ログ ファイルのディレクトリの完全パスを指定します。この場所が書き込み可能でない場合、デフォルトの場所が使用されます。クライアント ログ ファイルの場合は、クライアント名で追加のディレクトリが作成されます。
Maximum debug log size in Megabytes デバッグ ログの最大サイズをメガバイト単位で指定します。このサイズに達すると、デバッグ ログ ファイルが閉じられ、新しいログ ファイルが作成されます。
Maximum number of debug logs システムで保持するデバッグ ログ ファイルの最大数を指定します。ログ ファイルが最大サイズに達すると、新しいエントリは追加されず、新しいログ ファイルが作成されます。以前のログ ファイル数がこの値に達すると、最も古いログ ファイルが削除されます。
Number of days to keep production logs ログ ファイルをシステムに保持する日数を指定します。値が設定されていない場合、デフォルト値が適用され、ログ ファイルは 7 日間保持されます。
Send logs to a Syslog server Horizon Server のログを、VMware vCenter Log Insight などの Syslog サーバに送信できます。ログは、この GPO が構成されている OU またはドメイン内のすべての Horizon Server から送信されます。

デスクトップを含む OU にリンクされている GPO でこの設定を有効にすることで、Horizon Agent のログを Syslog サーバに送信できます。

Syslog サーバにログ データを送信するには、この設定を有効にして、ログ レベルおよびサーバの完全修飾ドメイン名 (FQDN) または ID アドレスを指定します。デフォルトのポート 514 を使用しない場合は代替ポートを指定できます。縦棒 (|) で仕様内の各要素を区切ります。次の構文を使用します:

Log Level|Server FQDN or IP [|Port number(514 default)]

例:Debug|192.0.2.2

重要: Syslog データは、ソフトウェアベースの暗号化なしにネットワーク経由で送信されます。Horizon Server のログには機密データが含まれていることがあるため、Syslog データを安全でないネットワーク上で送信しないようにします。可能であれば、IPsec などのリンク レイヤ セキュリティを使用して、こうしたデータがネットワーク上で監視されることを防ぎます。

パフォーマンス アラーム設定

VMware View の一般的な構成テンプレート:パフォーマンス アラーム設定 で、VMware View の一般的な構成 ADMX テンプレート ファイル内のパフォーマンス アラーム設定について説明します。グループ ポリシー管理エディタで [コンピュータの構成] > [ポリシー] > [管理用テンプレート] > [VMware View の一般的な構成] > [パフォーマンス アラーム] フォルダの順に移動すると、これらの設定を確認できます。

表 2. VMware View の一般的な構成テンプレート:パフォーマンス アラーム設定
設定 プロパティ
CPU and Memory Sampling Interval in Seconds CPU およびメモリのポーリング間隔を指定します。サンプリング間隔を小さくすると、ログへの出力レベルが高くなる可能性があります。
Overall CPU usage percentage to issue log info システムの CPU 合計使用率をログに記録するしきい値を指定します。複数のプロセッサを使用できる場合、このパーセンテージは組み合わされた使用率を表します。
Overall memory usage percentage to issue log info コミットされたシステム メモリの合計使用率をログに記録するしきい値を指定します。コミットされたシステム メモリは、プロセッサによって割り当てられ、オペレーティング システムが物理メモリまたはページファイルのページ スロットをコミットしたメモリです。
Process CPU usage percentage to issue log info 各プロセスの CPU 使用率がログに記録されるしきい値を指定します。
Process memory usage percentage to issue log info 各プロセスのメモリ使用率がログに記録されるしきい値を指定します。
Process to check, comma separated name list allowing wild cards and exclusion 調査する 1 つ以上のプロセス名に対応する、クエリのカンマ区切りのリストを指定します。各クエリ内でワイルドカードを使用して、リストをフィルタ処理できます。
  • アスタリスク(*)は 0 文字以上に一致します。
  • 疑問符(?)は 1 文字に一致します。
  • クエリの先頭の感嘆符(!)は、そのクエリによって生成されるすべての結果を除外します。

たとえば、次のクエリは ws で始まるすべてのプロセスを選択し、sys で終わるすべてのプロセスを除外します。

'! *sys,ws*'

注: パフォーマンス アラーム設定は、Connection Server と Horizon Agent システムにのみ適用されます。これらの設定は、 Horizon Client システムに適用されません。

セキュリティ設定

VMware View の一般的な構成テンプレート:セキュリティ設定 で、VMware View の一般的な構成 ADMX テンプレート ファイル内のセキュリティ設定について説明します。グループ ポリシー管理エディタで [コンピュータの構成] > [ポリシー] > [管理用テンプレート] > [VMware View の一般的な構成] > [セキュリティ設定] フォルダの順に移動すると、これらの設定を確認できます。

表 3. VMware View の一般的な構成テンプレート:セキュリティ設定
設定 プロパティ
Only use cached revocation URLS 証明書の失効チェックは、キャッシュ内の URL にのみアクセスします。

未設定の場合、デフォルトは false になります。

Revocation URL check timeout milliseconds すべての失効 URL ワイヤ取得の累積的なタイムアウト(ミリ秒)。

未設定または値が 0 に設定されている場合、Microsoft のデフォルト処理が使用されます。

Type of certificate revocation check 実行する証明書失効チェックのタイプを選択します。
  • なし
  • EndCertificateOnly
  • WholeChain
  • WholeChain

デフォルトは WholeChainButRoot です。

全般設定

VMware View の一般的な構成テンプレート:全般設定 で、VMware View の一般的な構成 ADMX テンプレート ファイル内の全般設定について説明します。グループ ポリシー管理エディタで [コンピュータの構成] > [ポリシー] > [管理用テンプレート] > [VMware View の一般的な構成] フォルダの順に移動すると、これらの設定を確認できます。

表 4. VMware View の一般的な構成テンプレート:全般設定
設定 プロパティ
Configure dump count on program error 作成できるダンプ ファイルの数を制限します。[作成されるダンプ ファイルの最大数] に数値を設定します。この値は、プロセスと各ユーザーのプロセスごとに有効になります。値を 0 に設定すると、ダンプ ファイルは作成されません。この設定を行わない場合、ダンプ ファイルを生成するプロセスに応じて、作成可能なダンプ ファイルの数は 128 または無制限になります。
Configure dump type on program error 作成可能なダンプ ファイルのサイズを指定します。有効な値は以下のとおりです。
  • [フル]:フル ダンプを生成します。ダンプには、プロセスの完全なメモリが含まれます。フル ダンプのサイズは相対的に大きくなります。
  • [ミニ]:スタック トレースを生成して基本的なトラブルシューティング手順を実行できるように十分な情報がダンプに含まれます。ダンプには完全なメモリが含まれていないため、一部のオブジェクトまたはオブジェクト名に関する情報は抽出できません。ダンプのサイズは相対的に小さくなります。

この設定を行わない場合、デフォルトでフル ダンプが生成されます。

Disk threshold for log and events in Megabytes ログおよびイベント用のディスク空き領域の最小しきい値を指定します。値を指定しない場合、デフォルトは 200 です。指定した値に達すると、イベント ログの作成が停止します。
Enable extended logging トレースおよびデバッグのイベントをログ ファイルに記録するかどうかを指定します。
Override the default View Windows event generation

次の値がサポートされています。

  • 0 - View イベントに対してのみイベント ログ エントリが生成されます(ログ メッセージのイベント ログ エントリは生成されません)。
  • 1 - イベント ログ エントリが 4.5 以前の互換モードで生成されます。標準の View イベントにイベント ログ エントリは生成されません。イベント ログ エントリは、ログ ファイルのテキストにのみ基づいて生成されます。
  • 2 - イベント ログ エントリが 4.5 以前の互換モードで生成されますが、View イベントも追加されます。