高可用性を実現するために、Horizon Recording を複数のサーバにインストールし、ロード バランサで使用するように構成できます。

ロード バランサで Horizon Recording を使用する手順の概要は次のとおりです。このトピックでは、これらの詳細について説明します。
  1. インストールするすべての Recording Server からアクセス可能で、適切な権限が設定されている共有フォルダをファイル サーバに作成します。
  2. Horizon Recording を複数のサーバにインストールします(同じデータセンター内のサーバを推奨します)。詳細については、「VMware Horizon Recording for Linux の使用」トピックの「Horizon Recording Server のインストール」を参照してください。
  3. すべての Recording Server で、同じデータベースと同じ共有フォルダを参照するように展開を編集します。データベースにはレコーディング メタデータが保存され、共有フォルダには実際のレコーディング ファイルが保存されます。
  4. ポート 9443 で Horizon Recording Server の L4 ロード バランシングを構成します。
  5. Horizon Recording Server に登録するときに、ロード バランサの IP/FQDN を使用して、親デスクトップに Horizon Recording Agent をインストールします。

Recording Server での展開の編集

各 Recording Server:
  1. [管理者] -> [サービス設定] -> [サーバ設定] -> [展開の編集] の順に移動します。
  2. 表示されたメッセージを読み取りして、[次へ] をクリックします。
  3. 最初に編集するサーバの場合は、[手動で構成します] を選択して [次へ] をクリックします。最初に編集するサーバでない場合は、手順 4 に進みます。
    1. 必要なデータベースを選択し、サンプル セクションから適切な接続文字列をコピーして、[接続文字列] ボックスに貼り付けます。
    2. ユーザー ID、パスワード、サーバ、データベース、信頼された接続を適切な情報で変更して、[次へ] をクリックします。
    3. [ストレージの場所] ページで、すべての Recording Server からアクセス可能な共有フォルダを指定します。[パスのテスト] をクリックしてアクセス可能かどうかを確認し、[次へ] をクリックします。
    4. [構成の保存] をクリックします。問題がなければ、Web サービスが再起動し、ログアウトされます。
    5. ログインして、構成が正しく保存されたことを確認します。
  4. 以降のサーバでは、[既存のサーバから構成をインポートします] を選択します。
    1. 既存のサーバの URL、ユーザー名、パスワードを入力して、[インポート] をクリックします。認証情報が有効な場合、「サービス設定が正常にインポートされました。次のページで検証してください」というメッセージが表示されます。
    2. [次へ] をクリックし、[データベース タイプ] ページで構成の詳細を確認します。これらは、既存のサーバの構成の詳細と一致している必要があります。
    3. [次へ] をクリックし、[ストレージの場所] ページで構成の詳細を確認します。これらは、既存のサーバの構成の詳細と一致している必要があります。ここでもパスのテストを実行できます。
    4. 変更を確認して、[構成の保存] をクリックします。問題がなければ、Web サービスが再起動し、ログアウトされます。
    5. ログインして、構成が正しく保存されていることを確認します。

L4 ロード バランサの構成

Recording Server のロード バランサを構成する手順の概要は次のとおりです。この手順は、使用されているロード バランサによって異なります。
  1. SSL が有効なサービス ポート 9443 を使用して仮想サービスを作成します。次に、仮想 IP アドレスを仮想サービスに割り当てます。
  2. ポート 9443 を使用して Recording Server のプールを作成します。
  3. ロード バランサの構成が保存されたら、https://<FQDN_or_IP_address_of_the_load_balancer>:9443 を使用して Web コンソールにアクセスします。ロード バランサの構成が正しい場合は、ユーザー インターフェイスにアクセスできます。

親デスクトップへの Horizon Recording Agent のインストール

  1. Horizon Recording Agent の tar 形式インストーラの実行」または「Horizon Recording Agent の RPM インストーラの実行」の説明に従って、Horizon Recording Agent インストーラを実行します。記載されている手順に従いますが、インストール コマンドは次のように変更します。
    • tar 形式インストーラ:
      sudo ./install.sh -u https://<FQDN or IP address of the load balancer>:9443 -n <username> -p <password> -t
    • RPM インストーラ:
      sudo /usr/lib/vmware/horizonrecording/rpminstall.sh -u https://<FQDN or IP address of the load balancer>:9443 -n <username> -p <password> -t
  2. 接続を求めるプロンプトが表示されたら、ロード バランサの正しい URL(https://<ロード バランサの FQDN または IP アドレス>:9443)、ユーザー名、パスワードを入力します。
    1. マシンが親仮想マシンで、そのマシンからプールが作成される場合は、[[このマシンはテンプレートです]] チェック ボックスをオンにします。
    2. [登録] をクリックします。
    3. サーバの証明書が信頼されていない場合は、表示されたプロンプトでサーバのサムプリントを受け入れます。
  3. Recording Agent のインストールが完了したら、ロード バランサの IP アドレスを使用して Recording Server の Web コンソールにログインし、[管理者] -> [エージェントの管理] に移動します。エージェントの [タイプ][テンプレート] になっているはずです。
    注: これは、各 Recording Server にログインして、すべての Recording Server 間でデータが同期されていることを確認することでも検証できます。