グローバル デスクトップ資格またはグローバル アプリケーション資格を作成するときに、そのセッション負荷分散ポリシーを指定することができます。セッション負荷分散ポリシーにより、グローバル資格の範囲に応じて、新しい接続に使用される基盤となるデスクトップまたはアプリケーション プールのリソースが決まります。

セッション負荷分散ポリシーとして [ロード インデックス] を選択すると、Horizon は現在の負荷に基づいて、リソース間でセッションのバランスを均等に調整しようとします。Horizon は、次のパラメータを評価して、サーバの実際の負荷を計算します。
  • デスクトップ プールの場合、ロード インデックスは、セッション数 * 100/プール内の仮想マシンの合計数、として計算されます。たとえば、デスクトップ プール内の仮想マシンの合計数が 100 で、現在のセッション数が 20 の場合、ロード インデックスは (20 * 100/100) = 20 になります。
  • RDS プールの場合、Horizon は RDS ホストによって共有されるロード インデックスを使用して、ファームの平均ロード インデックスを計算します。(RDS ホストのロード インデックスの計算のカスタマイズが必要な場合は、『Horizon 8 でのデスクトップとアプリケーション』の「Horizon Console での RDS ホストのロード バランシングの設定」で詳細を確認してください。)たとえば、ファームに 4 台の RDS ホストがあり、これらのホストが 20、30、40、および 50 のロード インデックスを返す場合、平均ロード インデックスは 35 になります。これは、各ホストのロード インデックスの合計をホストの合計数で割った値になります。
セッション分散ポリシーとして [セッション数] を選択すると、Horizon はキャパシティに比例して、リソース間でセッションのバランスを均等に調整しようとします。
  • デスクトップ プールの場合、セッション数は、セッションの合計数を最大プール サイズで割った値になります。
  • RDS ファームの場合、セッション数は、セッションの合計数を最大セッション数で割った値になります。自動インスタント クローン ファームの場合、最大セッション数は [RDS ホストあたりの最大セッション数] ファーム設定に基づいて決定されます([無制限] が選択されている場合、セッション負荷分散のデフォルト キャパシティとして 150 セッションが使用されます)。手動 RDSH ファームの場合は、[接続数] 設定に基づいて決定されます。

接続済み、切断済み、および保留中のセッションはすべて、セッションの合計数の計算に含まれます。

表 1. セッション負荷分散の動作
グローバル資格の範囲 セッション負荷分散の動作
すべてのサイト 接続しているユーザーのセッションを接続先のサイトまたはホーム サイト(設定されている場合)内のすべてのリソースに分散します。選択したサイトでは、最も負荷の低いポッド内の最も負荷の低いプール/ファームへの接続が試行されます。
注: リソースが見つからない場合、残りのサイトでリソースの検索が継続します。検索は、最も負荷の少ないサイトから始まり、リソースが見つかるか、すべてのサイトがなくなるまで実行されます。
サイト内 接続しているユーザーのセッションを接続先のサイト内のすべてのリソースに分散します。最も負荷の低いポッド内の最も負荷の低いプール/ファームへの接続が試行されます。
注: リソースの検索は、ホーム サイト(設定されている場合)または接続しているサイトでのみ、負荷の最も少ないリソースを検索するように制限されます。
ポッド内 接続しているユーザーのセッションを接続先のポッド内のすべてのリソースに分散します。負荷の最も低いプール/ファームへの接続が試行されます。

デフォルトでは、セッション負荷分散ポリシーには [なし] が選択されています。つまり、Horizon は基盤となるリソース全体に新しいセッションを均等に分散しようとしません。