Horizon Agent for Windows、Horizon Client for Linux、Horizon Client for Mac、または Horizon Client for Linux システムでは、データ収集ツール (DCT) バンドルを使用して、特定またはすべてのリモート デスクトップ機能にログ レベルを設定し、ログ ファイルを生成できます。
デフォルトのインストール パス
DCT スクリプトは、次のディレクトリにインストールされ、エージェントとクライアントのインストール パスから実行されます。
- Horizon Agent for Windows:C:\Program Files\VMware\VMware View\Agent\DCT\support.bat
- Horizon Agent for Linux:/usr/lib/vmware/viewagent/bin/dct-debug.sh
- Horizon Client for Windows:C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Horizon View Client\DCT\support.bat
- Horizon Client for Mac:/Applications/VMware Horizon Client.app/Contents/Library/dct/HorizonCollector.sh
- Horizon Client for Linux:/usr/bin/vmware-view-log-collector
コマンド構文
プラットフォームに応じて次のコマンドを使用して、DCT スクリプトを実行します。
- Horizon Agent for Windows:support.bat
- Horizon Agent for Linux:dct-debug.sh
- Horizon Client for Windows:support.bat
- Horizon Client for Mac:HorizonCollector.sh
- Horizon Client for Linux:vmware-view-log-collector
サポートされている機能
次の表に示すリモート デスクトップ機能には、ログ レベル、ログ収集、ダンプ収集の設定を含む JSON 構成ファイルがあります。
これらのサービスは Horizon Agent for Windows、Horizon Agent for Linux、Horizon Client for Windows、Horizon Client for Mac、Horizon Client for Linux システムで使用できますが、注に示す例外があります。
機能名を指定するコマンドライン オプションの場合は、「機能名」列にある名前を指定してください。
機能名 | 完全な機能名 | デフォルトのログ レベル |
---|---|---|
AgentCore | エージェント コア
注: このサービスは、
Horizon Agent for Windows と
Horizon Agent for Linux でのみ使用できます。
|
DEBUG |
Appscanner | アプリケーション スキャナ | INFO |
Blast | Blast
注: このサービスは、
Horizon Agent for Windows と
Horizon Agent for Linux でのみ使用できます。
|
INFO |
Blastserver | Blast サーバ プロキシ
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux でのみ使用できます。
|
INFO |
クライアント | クライアント
注: このサービスは、
Horizon Agent for Windows と
Horizon Agent for Linux では使用できません。
|
INFO |
CDR | クライアント ドライブのリダイレクト | INFO |
クリップボード | クリップボード リダイレクト | INFO |
Collabui | 共同作業の UI
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux でのみ使用できます。
|
INFO |
Desktopdaemon | デスクトップ デーモン コントローラ
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux でのみ使用できます。
|
INFO |
DPISync | DPI の同期 | INFO |
DnD | ドラッグ アンド ドロップ
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux または
Horizon Client for Linux では使用できません。
|
INFO |
FA | ファイル タイプの関連付け
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux または
Horizon Client for Linux では使用できません。
|
DEBUG |
FIDO2 | FIDO2 リダイレクト
注: このサービスは Windows クライアントおよび Windows エージェントでのみ使用できます。
|
INFO |
ヘルプデスク | HelpDesk
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux でのみ使用できます。
|
INFO |
TSMMR | マルチメディア リダイレクト
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux または
Horizon Client for Mac では使用できません。
|
INFO |
PCoIP | PCoIP | INFO |
PerfTracker | Performance Tracker
注: このサービスは Windows エージェントでのみ使用できます。
|
INFO |
PrintRedir | プリンタ リダイレクト | INFO |
PublishedApp | 公開アプリケーション
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux で使用できません。
|
INFO |
Rdesvc | RDE サービス
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux でのみ使用できます。
|
INFO |
RTAV | RTAV | DEBUG |
ScannerRedirection | スキャナ リダイレクト
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux または
Horizon Client for Mac では使用できません。
|
INFO |
SerialPortRedirection | シリアル ポート リダイレクト
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux または
Horizon Client for Mac では使用できません。
|
INFO |
SmartCard | スマート カード リダイレクト
注: このサービスは、
Horizon Client for Windows で使用できません。
|
INFO |
Truesso | True SSO
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux でのみ使用できます。
|
DISABLED |
UNCRD | UNC パス リダイレクト
注: このサービスは、
Horizon Agent for Windows と
Horizon Client for Windows でのみ使用できます。
|
INFO |
URLRedirection | URL コンテンツ リダイレクト
注: このサービスは、
Horizon Agent for Linux で使用できません。
|
INFO |
USB | USB リダイレクト | DEBUG
注:
Horizon Agent for Linux の場合、デフォルトは INFO です。
|
VDPService | VDPService | INFO |
ウォーターマーク | デジタル ウォーターマーク | INFO |
WebrtcRedirection | WebRTC リダイレクト | INFO |
コマンド ライン オプション
次の表に、コマンド ラインオプションとその使用方法を示します。
オプション | 用途 | 説明 |
---|---|---|
-l | -l | DCT がサポートしているすべての機能とコンポーネントのログ レベルを一覧表示します。 たとえば、Horizon Client for Windows で support.bat -l コマンドを実行すると、DCT が制御するすべてのコンポーネントとログ レベルのステータスが一覧表示されます。 - Agent Core [INFO] - PCoIP [INFO] - Virtual Channel [INFO] - VDP Service [TRACE] - Remote Features - Client Drive Redirection [TRACE] - Clipboard Redirection [DEBUG] - Drag and Drop [TRACE] - DPI Synchronization [INFO] - File Type Association [INFO] |
-l feature1,feature2 ... | 指定した機能のログ レベルを一覧表示します。
たとえば、
Horizon Client for Windows で
support.bat -l CDR,DnD コマンドを実行すると、クライアント ドライブ リダイレクト機能とドラッグ アンド ドロップ機能のログ レベル ステータスが一覧表示されます。
- Client Drive Redirection [TRACE] - Drag and Drop [TRACE] |
|
-l -dumps | 構成されたプロセスのダンプ設定をクエリします。 たとえば、Horizon Client for Windows で support.bat -l -dumps コマンドを実行すると、各プロセスの名前、ダンプ タイプ、および最大ダンプ数が一覧表示されます。 Process Name Dump Type Max Dump Count ======================================================== vmware-view.exe Full 128 vmware-remotemks.exe Full 128 vmware-appstub.exe Full 128 horizon_client_service.exe Full NO LIMIT
注: このコマンドは、
Horizon Client for Windows でのみ使用できます。
|
|
-l -dumps count | 構成されたプロセスのダンプ数をクエリします。
注: このコマンドは、
Horizon Client for Windows でのみ使用できます。
|
|
-l -dumps type | 構成されたプロセスのダンプ タイプをクエリします。
注: このコマンドは、
Horizon Client for Windows でのみ使用できます。
|
|
-ld | -ld feature1,feature2 ... | 指定した機能のログ レベルの詳細を一覧表示します。 |
-x | -x All:level | DCT がサポートしているすべての機能のログ レベルを設定します。有効なログ レベルは次のとおりです。
|
-x feature1:level1,feature2:level2 ... | 指定した機能またはコンポーネントのログ レベルを設定します。 たとえば、Horizon Client for Linux で vmware-view-log-collector -x All:TRACE コマンドを実行すると、すべてのコンポーネントのログ レベルが「トレース」に設定されます。Horizon Client for Linux で vmware-view-log-collect -x DnD:INFO,CDR:TRACE コマンドを実行すると、ドラッグ アンド ドロップ機能のログ レベルが「情報」に設定され、クライアント ドライブ リダイレクト機能のログ レベルが「トレース」に設定されます。 |
|
-r | -r | すべての機能のログ レベルをインストールのデフォルトにリセットします。 |
-c | -c All | すべてのログを収集します。 |
-c feature1,feature2 ... | 指定した機能またはコンポーネントのログを収集します。 | |
-d | -d directory1 | 指定したディレクトリに DCT 出力をリダイレクトします。 |
-f | -f bundleName | ログ バンドル ファイルのフル ネームを bundleName に指定します。 |
-h | -h | コマンドライン オプションのヘルプ情報を表示し、DCT でサポートされる機能とコンポーネントを一覧表示します。 |
-del | -del -dumps All | DCT がサポートしているすべての機能とコンポーネントのダンプを削除します。
注: このコマンドは、
Horizon Client for Windows でのみ使用できます。
|
-del -dumps feature1,feature2 ... | 指定した機能のダンプを削除します。 たとえば、Horizon Client for Windows で support.bat -del -dumps Client,FA コマンドを実行すると、クライアントおよびファイル タイプの関連付け機能のダンプ ファイルが削除されます。
注: このコマンドは、
Horizon Client for Windows でのみ使用できます。
|
リアルタイム ダンプ
Horizon Client for Windows と Horizon Agent for Windows の場合、一部の機能でリアルタイム ダンプがサポートされています。この機能は、構成ファイルの設定に従ってターゲット プロセスをダンプし、ログ バンドルにダンプを収集します。リアルタイム ダンプを生成する必要があるかどうかは、機能の構成によって異なります。
たとえば、Horizon Client for Windows で support.bat -c コマンドを実行すると、「You can choose to generate diagnostic dumps of the VMware Horizon Client processes running on this machine, please note these files can be very large」というメッセージが表示されます。Y を選択すると、Horizon Client for Windows に関連する既存のプロセスのダンプ ファイルが生成されます。