vdmadmin コマンドと -S オプションを使用して、Connection Server インスタンスのエントリを VMware Horizon の構成から削除できます。

構文

vdmadmin -S [-b authentication_arguments] -r -s server

使用上の注意

高可用性を確保するため、VMware Horizon では Connection Server グループ内に 1 つ以上のレプリカの Connection Server インスタンスを構成できます。グループの Connection Server インスタンスを無効にしても、そのサーバのエントリは VMware Horizon の構成内に存続します。

恒久的に削除するには、次のタスクを実行します。

  1. Connection Server インストーラを実行して、Windows Server コンピュータから Connection Server インスタンスをアンインストールします。
  2. プログラムの追加と削除ツールを実行して、Windows Server コンピュータから ADAM Instance VMwareVDMDS プログラムを削除します。
  3. Connection Server が CPA フェデレーションに属している場合は、 プログラムの追加と削除 ツールを実行して、Windows Server コンピュータから ADAM Instance VMwareVDMDSG プログラムを削除します。
  4. 別の Connection Server インスタンスで、-S オプションを指定して vdmadmin コマンドを実行し、アンインストールした Connection Server インスタンスのエントリを構成から削除します。
  5. 必要に応じて、クラスタの Active Directory スキーマ マスター ロールを再割り当てします。スキーマ マスター ロールは、今後の Connection Server のアップグレードおよびインストールで必要になります。
    1. まず、クラスタのスキーマ マスター ロールを持つノードを特定します。手順については、「https://learn.microsoft.com/en-us/troubleshoot/windows-server/identity/find-servers-holding-fsmo-role#determine-the-schema-fsmo-holder-in-a-forest」を参照してください。
      • 削除した Connection Server インスタンスにスキーマ マスター ロールがない場合は、この手順の残りの手順をスキップします。ロールを再割り当てする必要はありません。これで削除手順は完了です。
      • 削除した Connection Server インスタンスにスキーマ マスター ロールが割り当てられている場合は、次の手順に進みます。
    2. 削除された Connection Server インスタンスにスキーマ マスター ロールがある場合は、クラスタ内の別のノードにロールを再割り当てします。
      • ローカルの LDAP インスタンスのクラスタのスキーマ マスター ノードを現在のノードにするには、次のコマンドを実行します。
        vdmadmin -X -seizeSchemaMaster
      • 現在のノードを クラウド ポッド アーキテクチャ フェデレーションのグローバル LDAP インスタンスのクラスタのスキーマ マスター ノードにするには、次のコマンドを入力します。
        vdmadmin -X -seizeSchemaMaster -global

      vdmadmin -X コマンドの詳細については、「-X オプションを使用して LDAP エントリおよびスキーマの競合を検出して解決する」を参照してください。

元のグループの VMware Horizon 構成を複製しないで、削除したシステムに VMware Horizon を再インストールする場合は、再インストールを実行する前に、元のグループのすべての Connection Server ホストを再起動します。これにより、再インストールされた Connection Server インスタンスは元のグループから構成の更新を受け取りません。

注: 前述のように、サーバ上でスキーマ マスター ロールの再割り当てと LDAP インスタンスのクリーン アンインストールを行わずに、 vdmadmin -S コマンドを使用して Connection Server インスタンスを削除すると、誤ってスキーマ マスター ノードを削除してしまうことがあります。このノードが削除されると、Connection Server の以降のアップグレードおよびインストールがブロックされます。

Horizon Global AD LDS データベースをバックアップからリカバリする方法については、VMware ナレッジベースの記事 KB70906 を参照してください。

オプション

-s オプションには、削除する Connection Server インスタンスの NetBIOS 名を指定します。

Connection Server インスタンス connsvr3 のエントリを削除します。

vdmadmin -S -r -s connsvr3