この記事では、Linux マシンで Horizon Agent のオプション機能をインストールまたはバイパスする際に使用できるコマンドライン パラメータについて説明します。これらのパラメータは、ターミナル ウィンドウで Horizon Agent セットアップ スクリプトを実行するときに指定します。
Horizon Agent for Linux セットアップ スクリプトの実行
ターミナル ウィンドウで、Horizon Agent インストーラのインストールに使用したインストーラ形式に対応するセットアップ スクリプトを実行します。
Horizon Agent インストーラの形式 | Horizon Agent セットアップ スクリプト |
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RPM (.rpm) |
注: RPM インストーラとセットアップ スクリプトは、RHEL 8.x マシンでのみサポートされます。
sudo /usr/lib/vmware/viewagent/bin/ViewSetup.sh -optional parameter [parameter argument] . . . |
tar 形式 (.tar.gz) | sudo ./install_viewagent.sh -optional parameter [parameter argument] . . . |
Horizon Agent for Linux セットアップ スクリプトのコマンドライン オプション
特に断りのない限り、install_viewagent.sh スクリプトと ViewSetup.sh スクリプトには、次のオプション パラメータが含まれています。
オプション パラメータ | 説明 |
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--force | 「Horizon Agent for Linux のシステム要件」にあるサポート対象オペレーティング システムに含まれていない Linux オペレーティング システムに、Horizon Agent を強制的にインストールします。デフォルトでは、このパラメータは含まれていません。
注: このパラメータは、
install_viewagent.sh スクリプトでのみ使用できます。サポート対象外のオペレーティング システムで
Horizon Agent を実行すると、Horizon 機能のサポートが制限される場合があります。
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--help -h |
スクリプトのヘルプ情報と完全なパラメータ リストを表示します。 |
--ipv6 |
IPv6 環境での Linux デスクトップおよびアプリケーションを実行するためのサポートを有効にします。デフォルトでは、このパラメータは含まれておらず、IPv4 サポートが有効になっています。 |
--multiple-session |
Linux 仮想マシンを含むファームをベースにする複数セッションの公開デスクトップ プールとアプリケーション プールがサポートされます。デフォルトでは、このパラメータは含まれていません。
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--no-hosted-app | Linux 仮想マシンに基づいて、デスクトップで実行されている単一セッション アプリケーション プールのサポートを無効にします。デフォルトでは、このパラメータが含まれていないため、単一セッション アプリケーション プールのサポートが有効になっています。 |
--no-vmwgreeter | Horizon 8 シングル サインオン (SSO) が無効になっている場合や SSO 認証情報が失敗した場合、Gnome Shell ログイン画面の使用を有効にします。デフォルトでは、このパラメータは含まれず、Horizon 8 SSO が無効になっている場合や SSO 認証情報が失敗した場合、Horizon Agent は VMware ログイン画面を使用します。 |
--webcam | Web カメラ リダイレクトを有効にします。デフォルトでは、このパラメータは含まれていません。詳細については、「Linux マシンへのリアルタイム オーディオビデオのインストール」を参照してください。
注: リアルタイム オーディオビデオ機能をインストールするには、Web カメラ リダイレクト (
--webcam) とオーディオ入力 (
-a yes ) の両方のパラメータを含める必要があります。
--multiple-session パラメータが含まれている場合、Web カメラ リダイレクトは複数セッション モードでサポートされません。
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-a yes|no | オーディオ入力 (audio-in) リダイレクトのサポートをインストールまたはバイパスします。デフォルトは、いいえです。
注: リアルタイム オーディオビデオ機能をインストールするには、オーディオ入力 (
-a yes と Web カメラ リダイレクト (
--webcam) ) の両方のパラメータを含める必要があります。
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-b | Horizon Connection Server のホスト名または IP アドレス。このパラメータは、Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。 |
-d | Horizon Connection Server 管理者のドメイン名。このパラメータは、Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。 |
-f yes|no | FIPS (Federal Information Processing Standards) 140-2 準拠の暗号モジュールのサポートをインストールまたはバイパスします。デフォルトは、いいえです。このオプションは、RHEL 8.x マシンでのみサポートされます。
注: FIPS 140-2 モードをサポートするには、Transport Layer Security (TLS) プロトコル バージョン 1.2 を使用する必要があります。また、Linux システム レベルで FIPS モードを有効にし、「
FIPS 準拠の Linux マシンの構成」の説明のように、VMwareBlastServer デーモンの CA 署名付き証明書をインストールする必要があります。
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-j | JMS SSL キーストア パスワード。デフォルトでは、インストーラは任意の文列を生成します。 |
-k | Horizon Connection Server 管理者の Active Directory アドレス。このパラメータは、Kerberos 認証にのみ必要です。Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。 |
-m yes|no | スマート カード リダイレクト機能をインストールまたはバイパスします。デフォルトは、いいえです。 |
-n | Linux マシンの名前。このパラメータは、Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。デフォルトは hostname です。 |
-p | Horizon Connection Server の管理者パスワード。このパラメータは、Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。 |
-r yes|no | インストール後にシステムを自動的に再起動します。デフォルトは、いいえです。 |
-s | VMwareBlastServer の自己署名証明書の共通名 (CN)。デフォルトは Blast です。このパラメータは、Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。 |
-u | Horizon Connection Server 管理者のユーザー名。このパラメータは、Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。 |
-A yes |no | install_viewagent.sh の場合、VMware 一般条項と FIPS (Federal Information Processing Standards) の記載内容に自動的に同意するか、拒否します。インストールを続行するには、yes を指定する必要があります。 install_viewagent.sh スクリプトでこのパラメータを指定しないと、インストール中に VMware 一般条項と FIPS ステートメントに手動で同意する必要があります。 |
-B | Horizon Connection Server ホストのドメイン名。このパラメータは、Horizon Connection Server ホストと管理者のドメインが異なる場合にのみ、Kerberos 認証で必要になります。このパラメータは、Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。 |
-C yes|no | クリップボード リダイレクト機能をインストールまたはバイパスします。デフォルトは、yesです。 |
-F yes|no | クライアント ドライブ リダイレクト (CDR) 機能をインストールまたはバイパスします。デフォルトは、yesです。 |
-K | Horizon Connection Server ホストの Active Directory アドレス。このパラメータは、Horizon Connection Server ホストと管理者のドメインが異なる場合にのみ、Kerberos 認証で必要になります。このパラメータは、Horizon Agent を管理対象外モードでインストールする場合にのみサポートされます。 |
-M yes|no | Horizon Agent を管理対象モードまたは管理対象外モードでインストールします。デフォルトは、yesです。 Horizon Agent を管理対象モードでインストールすると、Linux マシンは、Horizon Connection Server に関連付けられている vCenter Server インスタンスによって管理されます。 Horizon Agent を管理対象外モードでインストールすると、Linux マシンは、Horizon Connection Server に関連付けられている vCenter Server インスタンスによって管理されません。 |
-P yes|no | クライアント プリンタ リダイレクトをサポートする VMware Integrated Printing をインストールまたはバイパスします。デフォルトは、yesです。 |
-R | Linux マシンを Horizon Connection Server ホストに登録します。このパラメータは、新規に登録を行う場合、または管理対象モードと管理対象外モードを切り替えた後にマシンを再登録する場合に使用します。 |
-S yes|no | シングル サインオン (SSO) のサポートをインストールまたはバイパスします。デフォルトは、yesです。 |
-T yes|no | True Single Sign-on (True SSO) 機能をインストールまたはバイパスします。デフォルトは、いいえです。 |
-U yes|no | USB リダイレクト機能をインストールまたはバイパスします。デフォルトは、いいえです。 |
シナリオ | サンプル スクリプト |
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新規インストールを実行し、VMware 一般条項と FIPS のステートメントを自動的に承諾します。 | sudo ./install_viewagent.sh -A yes |
スマート カード リダイレクトを有効にします。 | sudo ./install_viewagent.sh -A yes -m yes sudo /usr/lib/vmware/viewagent/bin/ViewSetup.sh -m yes |
SSO サポートをバイパスします。 | sudo ./install_viewagent.sh -S no sudo /usr/lib/vmware/viewagent/bin/ViewSetup.sh -S no |
自動インスタント クローン ファームに基づく公開デスクトップ プールとアプリケーション プールのサポートを有効にします。 | sudo ./install_viewagent.sh --multiple-session sudo /usr/lib/vmware/viewagent/bin/ViewSetup.sh --multiple-session |
手動ファームに基づく公開デスクトップ プールとアプリケーション プールのサポートを有効にします。 | sudo ./install_viewagent.sh --multiple-session -M no sudo /usr/lib/vmware/viewagent/bin/ViewSetup.sh --multiple-session -M no |