このページでは、デスクトップ プールで使用する物理 Linux マシンを準備するために実行する必要がある手順の概要を説明します。
前提条件
- 「Horizon Agent でサポートされる Linux ディストリビューション」の説明に従って、物理マシンで RHEL 8.x または 9.x のサポート対象バージョンが実行されていることを確認します。Horizon Agent は、RHEL ディストリビューションを実行している物理マシンでのみサポートされます。
- リモート デスクトップ セッションでソフトウェア エンコードをサポートするには、物理マシンに NVIDIA GPU が搭載されていることを確認します。
- リモート デスクトップ セッションでハードウェア エンコードをサポートするには、物理マシンに次のすべての機能をサポートする NVIDIA GPU が搭載されていることを確認します。
- NVIDIA Framebuffer Capture (NVFBC) API を含む NVIDIA Capture SDK
- NVIDIA エンコーダ (NVENC)
- H.264 ハードウェア エンコード
- Tesla
- Quadro K2000 以降
- Quadro M2000 以降
- Quadro P2000 以降
- Quadro RTX2000 以降
Horizon Agent は、リモート デスクトップ セッションのレンダリングに使用するハードウェア エンコード方法に加えて、パフォーマンス要件のために H.264 をサポートする GPU を必要とします。サポートされているエンコード方法を含む、特定の GPU の機能の詳細については、https://developer.nvidia.com/video-encode-and-decode-gpu-support-matrix-new を参照してください。
手順
- 物理 Linux マシンへの SSH (Secure Shell) 接続を開きます。
SSH 接続は、マシンでの Horizon Agent のインストール、アップグレード、およびアンインストールの手順を実行する方法として推奨されます。または、別のコンソール ウィンドウに切り替えることができます(たとえば、Ctrl+Alt+F3 キーを押します)。
- マシンのホスト名が 127.0.0.1 に解決可能であることを確認します。
- マシンで既存のバージョンの Horizon Agent をアップグレードする場合は、
viewagent
サービスを停止します。sudo systemctl stop viewagent
- マシンの X サーバと Gnome Display Manager (GDM) を停止します。
sudo systemctl stop gdm sudo systemctl isolate multi-user.target
- 管理対象外モードで Horizon Agent をダウンロードしてインストールします。
詳細なインストール手順については、「Linux マシンでの Horizon Agent のインストール」を参照してください。管理対象外モードの詳細については、「Horizon Agent for Linux のインストール用コマンドライン オプション」を参照してください。
たとえば、次のコマンドを使用して、管理対象外モードで Horizon Agent をインストールできます。
- tar 形式インストーラ:
sudo ./install_viewagent.sh -M no -b <broker address> -u <user> -p <password> -d <domain>
- RPM インストーラ:
sudo rpm -ivh VMware-horizonagent-linux-YYMM-y.y.y-xxxxxxx.el8.x86_64.rpm sudo /usr/lib/vmware/viewagent/bin/ViewSetup.sh -M no -b <broker address> -u <user> -p <password> -d <domain>
注: 管理対象外モードでマシンを展開する代わりに、Horizon Agent Direct-Connection プラグインを使用して直接接続するようにマシンを構成できます。詳細については、「 VMware Horizon ドキュメント」ポータルにある『 Horizon Agent Direct-Connection プラグイン』を参照してください。 - tar 形式インストーラ:
- Horizon Agent のインストールが完了したら、/etc/vmware/config ファイルで次の設定を構成します。
Desktop.displayNumberMin=0 Desktop.displayNumberMax=0
- マシンを再起動します。
インストール中に停止したサービスは、マシンの再起動後に再開されます。
- デスクトップ環境を構成します。
詳細については、「デスクトップ環境」を参照してください。
- 「リモート デスクトップ デプロイ用の Linux マシンの準備」に進みます。
物理 Linux マシンに関する考慮事項
Horizon Agent をインストールした後、物理マシンには次の考慮事項が適用されます。
- 物理マシンにグラフィカル デスクトップを表示するには、Ctrl+Alt+F7 を押す必要があります。別のファンクション キー ショートカットを構成するには、「Linux デスクトップでの構成ファイルの編集」の説明に従って、/etc/vmware/config の [DesktopWorker.ttyNum] オプションを使用します。
- モニターを動的に追加する場合は、追加されたモニターを検出するためにマシンを再起動する必要があります。または、Horizon Agent を再インストールして、追加されたモニターの検出を有効にすることもできます。