Dynamic Environment Manager で環境変数を構成すると、特定の Linux デスクトップでのデジタル ウォーターマーク機能の動作を制御できます。
前提条件
- Dynamic Environment Manager をインストールして構成します。「Dynamic Environment Manager のインストール」と「Dynamic Environment Manager の構成」を参照してください。
- DEMEnable オプションを有効にして、/etc/vmware/viewagent-custom.conf ファイルで DEMNetworkPath オプションを設定します。「Linux デスクトップでの構成ファイルの編集」を参照してください。
Dynamic Environment Manager での環境変数の構成
Linux デスクトップでデジタル ウォーターマークの設定を定義する環境変数を構成するには、次の手順を行います。
- Dynamic Environment Manager 管理コンソールで、[ユーザー環境 ] タブをクリックして [環境変数] を選択します。
既存の環境変数定義がある場合は、[環境変数] ペインに表示されます。
- 新しい環境変数を作成するには、[作成] をクリックします。
- [設定] タブをクリックして、環境変数の設定を定義します。
- [全般設定] セクションで、[名前] テキスト ボックスに設定定義の名前を入力します。
- この手順に続く「デジタル ウォーターマーク機能の Dynamic Environment Manager 環境変数値」セクションの説明に従って、[環境変数の設定] セクションで変数名と値を正確に入力します。
- リモート Linux デスクトップで、環境変数の使用条件を追加します。
- [条件] タブを選択して [追加] をクリックし、構成する条件を選択します。
サポートされている条件と条件値の構成の詳細については、「Horizon スマート ポリシー定義と環境変数定義への条件の追加」を参照してください。
- 最初の条件を構成した後にさらに条件を追加するには、[追加] を再度クリックします。
[AND] 演算子がデフォルトで追加され、条件が結合されます。
- [条件] タブを選択して [追加] をクリックし、構成する条件を選択します。
- 環境変数を保存するには、[保存] をクリックします。
デジタル ウォーターマークを構成する環境変数ごとに、この手順を繰り返します。
デジタル ウォーターマーク機能の Dynamic Environment Manager 環境変数値
Dynamic Environment Manager で、次の表にある環境変数を構成します。各環境変数は、/etc/vmware/config ファイル内の対応する構成オプションにマッピングされます。環境変数の設定は、/etc/vmware/config の設定よりも優先されます。
環境変数 | /etc/vmware/config の対応オプション | 変数の値/形式 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
WATERMARK | rdeSvc.enableWatermark | 0:無効 1:有効 |
0 | デジタル ウォーターマーク機能を有効または無効にします。この機能の詳細については、「VMware Horizon 8 の Linux デスクトップの機能」を参照してください。 |
WATERMARK_FONT_NAME | rdeSvc.watermark.font | serif sans-serif cursive fantasy monospace |
serif | デジタル ウォーターマークに使用するフォントを定義します。 |
WATERMARK_FONT_SIZE | rdeSvc.watermark.fontSize | 値の範囲内の整数:8–72 | 12 | デジタル ウォーターマークのフォントサイズをポイント単位で定義します。 |
WATERMARK_IMAGE_LAYOUT | rdeSvc.watermark.fit | 0:タイル 1:中央 2:複数 |
0 | 画面上のウォーターマークのレイアウトを定義します。レイアウトは 9 マスに分割されています。
|
WATERMARK_MARGIN | rdeSvc.watermark.margin | 値の範囲内の整数:0–1024 | 50 | タイル レイアウトでのデジタル ウォーターマークの周囲のマージンをピクセル単位で定義します。ウォーターマークがスケーリングされると、その比率に合わせてマージンもスケーリングされます。 |
WATERMARK_OPACITY | rdeSvc.watermark.opacity | 値の範囲内の整数:0–255 | 50 | デジタル ウォーターマークのテキストの透明度レベルを定義します。 |
WATERMARK_TEXT | rdeSvc.watermark.template | 使用可能な情報変数のいずれかを使用して構成された文字列: $BROKER_USER_NAME $BROKER_DOMAIN_NAME $USER_NAME $USER_DOMAIN $MACHINE_NAME $REMOTE_CLIENT_IP $CLIENT_CONNECT_TIME |
$USER_DOMAIN\ $USER_NAME\n $MACHINE_NAME On $CLIENT_CONNECT_TIME \n$REMOTE_CLIENT_IP |
デジタル ウォーターマークに表示するテキストを定義します。情報変数の任意の組み合わせと順序を使用してウォーターマークを作成します。文字数は 1024 文字以下にする必要があります。展開後の文字数は 4096 文字以下にする必要があります。テキストが最大長を超える場合は切り詰められます。 |
WATERMARK_TEXT_ROTATION | rdeSvc.watermark.rotation | 値の範囲内の整数:0–360 | 45 | デジタル ウォーターマークのテキストの表示角度を定義します。 |
環境変数の処理順序
Dynamic Environment Manager は、ユーザーがリモート デスクトップに接続または再接続するたびに変数を処理します。
Dynamic Environment Manager は複数の環境変数を環境変数名のアルファベット順に処理します。環境変数は、[環境変数] ペインにアルファベット順に表示されます。複数の環境変数が競合する場合は、最後に処理された環境変数が優先されます。たとえば、Sue という名前のユーザーのウォーターマークを有効にする B という環境変数と、Ubuntu 2204 という名前のデスクトップ プールのウォーターマークを無効にする A という環境変数がある場合、Sue が Ubuntu 2204 デスクトップ プールのリモート デスクトップに接続すると、ウォーターマークが有効になります。