ディスク領域再利用機能は、長期間のインスタント クローンに使用する機能です。
インスタント クローンの存続期間は短い場合も、長い場合もあります。一時的なインスタント クローンとは、フローティング割り当てを使用するか、[ログオフ時に更新] を [常時] に設定して専用割り当てを使用して作成されたクローンです。一時的なインスタント クローンは、ユーザーがログアウトするたびに削除され、再作成されます。一時的なインスタント クローンは頻繁に更新されるため、長期間のインスタント クローンの OS ディスクとは異なり、クローンの OS ディスクのサイズが大きくなることはありません。この場合、ESXi ホストが未使用のディスク容量を再利用できるので、必要な総ストレージ容量を抑えることができます。
VMware Horizon 8 は、すべてのインスタント クローン仮想マシンを効率的なディスク フォーマットで作成します。ユーザーがインスタント クローン デスクトップを操作するたびに、クローンの OS ディスクが大きくなり、最終的にはフル クローン デスクトップとほとんど同じディスク領域を使用する場合もあります。ディスク容量の再利用により、OS ディスクのサイズが削減されます。仮想マシンがパワーオンされ、ユーザーがリモート デスクトップを操作している間に、領域を再利用することができます。Horizon 8 はディスク領域再利用により、最初にプロビジョニングされたときの小さなサイズとほぼ同じサイズにインスタント クローンを保つことができます。
容量の再利用は、データストアの種類(VMware vSAN か非 vSAN か)や実行している VMware vSphere/vSAN 特定のバージョンに応じて動作が異なります。
- vSAN ストレージの場合、vSphere/vSAN 6.7 U1 より前のバージョンで容量の再利用はサポートされません。
- vSphere/vSAN 6.7 U1 以降では、vSAN データストアの vCenter Server TRIM と UNMAP 機能により容量の再利用がサポートされます。
- vSphere 6.7 より前の非 vSAN ストレージの場合、Horizon 8 で定期的な容量再利用を行うことができます。
- 非 vSAN ストレージの場合、vSphere バージョン 6.7 から VMFS-6 で自動 UNMAP 機能がサポートされます。vSphere または vCenter Server 管理者がこの機能を無効にしていなければ、非活動ブロックが自動的に非同期で再利用されます。したがって、Horizon 8 の手動プロセスを有効にする必要はありません。
ディスク容量の再利用は、フル クローンには適用されません。詳細については、『Horizon 8 インストールとアップグレード』ドキュメントを参照してください。