メンテナンス操作で、自動インスタントクローン ファームのすべての RDS ホストに定期的または即時メンテナンスをスケジューリングできます。各メンテナンス サイクルで、すべての RDS ホストがゴールド イメージ仮想マシンから更新されます。ゴールド イメージの管理方法に応じて、プール内のゴールド イメージとスナップショットのソースを vCenter Server からイメージ カタログに変更できます(その逆も可能です)。イメージ管理サービスの詳細については、『クラウドからの Horizon イメージの管理』ドキュメントを参照してください。

メンテナンスでは現在のゴールド イメージ仮想マシンのスナップショットが使用されるため、RDS ホストのインスタント クローンに影響を及ぼさずにゴールド イメージ仮想マシンに変更を行うことができます。自動ファームに作成されたインスタント クローンは、システム構成にゴールド イメージ仮想マシンの情報を使用します。

可能であれば、オフピーク時にメンテナンス操作を実行し、ピーク時にすべての RDS ホストが使用可能な状態になっているようにスケジューリングしてください。

前提条件

  • メンテナンス操作のスケジュールを決定します。デフォルトでは、Connection Server はすぐに操作を開始します。

    ファームには、即時メンテナンス、定期的なメンテナンスまたはその両方のスケジュールを設定できます。メンテナンス操作のスケジュールは、複数のファームに同時に設定できます。

  • メンテナンス操作の開始後すぐにすべてのユーザーを強制的にログオフさせるか、各ユーザーがログオフしてからそのユーザーのマシンを更新するのかを決定します。

    ユーザーを強制的にログオフさせる場合、Horizon 8 は切断する前にユーザーに通知するため、ユーザーはアプリケーションを閉じてログオフすることができます。

  • ファームの最小サイズを決定します。ファームの最小サイズは、ユーザーがファームの使用を継続できるように常に使用可能にしておく RDS ホスト数です。たとえば、ファーム サイズが 10 で、最小サイズが 2 の場合、メンテナンスは 8 個の RDS ホストに実行されます。各 RDS ホストが再度使用可能になると、別のホストでメンテナンスが実行されます。すべての RDS ホストは個別に管理されます。1 台のホストが使用可能になると、残りのホストの 1 つでメンテナンスが実行されます。

    ただし、即時メンテナンスをスケジューリングした場合には、ファームのすべての RDS ホストでメンテナンスが実行されます。

    すべての RDS ホストにポリシーが適用されます。設定したポリシーに応じて、ユーザーのログオフを待機するか、ユーザーを強制的にログオフします。

  • 最初のエラーでプロビジョニングを停止するかどうかを決定します。このオプションを選択した場合、Connection Server がインスタント クローンをプロビジョニング中にエラーが発生すると、プロビジョニングが停止します。このオプションを選択することにより、ストレージなどのリソースが不必要に消費されるのを防ぐことができます。

    [最初のエラーで停止] オプションを選択しても、カスタマイズには影響を与えません。インスタント クローン上でカスタマイズ エラーが発生しても、他のクローンのプロビジョニングとカスタマイズは続行されます。

  • そのプロビジョニングが有効になっていることを確認します。プロビジョニングが無効の場合、Horizon 8 は、マシンが更新後にカスタマイズされないようにします。
  • レプリケートされた Connection Server インスタンスが展開環境内に含まれる場合は、すべてのインスタンスが同一バージョンであることを確認します。

手順

  1. Horizon Console で、[インベントリ] > [ファーム] の順に選択します。
  2. メンテナンスをスケジューリングするファームのプール ID をクリックします。
  3. [メンテナンス] > [スケジュール] の順にクリックします。
  4. [定期的なメンテナンスのスケジュール] ウィザードで、メンテナンス モードを選択します。
    • オプション アクション
      [定期的] ファーム内にあるすべての RDS ホスト サーバに定期的メンテナンスをスケジューリングします。
      • メンテナンスが有効になる日付と時刻を選択します。
      • メンテナンス期間を選択します。メンテナンス期間には、毎日、毎月または毎週を選択できます。
      • メンテナンス操作の繰り返し期間を日数で選択します。

      ファームで即時メンテナンスがスケジューリングされている場合、即時メンテナンスの日付が定期的メンテナンスの有効日になります。即時メンテナンスをキャンセルすると、現在の日付が定期的メンテナンスの有効日になります。

      [直後] ファーム内にあるすべての RDS ホスト サーバに即時メンテナンスをスケジューリングします。即時メンテナンスの場合、即時または近い将来実施する 1 回のメンテナンスをスケジューリングできます。即時メンテナンスは、緊急のセキュリティ パッチを適用するために、新しいイメージを使用してファームを更新する場合に実施します。
      即時メンテナンスの構成を選択します。
      • メンテナンス操作をすぐに開始するには、[今すぐ開始] を選択します。
      • メンテナンス操作を近い将来に実施するには、[開始日時] を選択します。日付と Web ブラウザのローカル時刻を入力します。
      注: 即時メンテナンスが完了するまで、定期的メンテナンスは延期されます。
      [セカンダリ イメージを公開]

      プールの作成に使用したイメージがデフォルトのイメージになります。デフォルトでは、すべてのメンテナンス操作でこのイメージが使用され、ファーム内のすべてのマシンが更新されます。

      オプションでセカンダリ イメージを公開することもできます。このイメージを使用すると、残りのマシンを変更せずにファーム内のマシンのサブセットを更新できます。

      セカンダリ イメージを公開すると、 [定期的なメンテナンスのスケジュール] プロセスを使用せずに、選択したマシンにいずれかのイメージを適用するオプションが有効になります。
      • セカンダリ イメージを適用するには、[ファーム] ページの [RDS ホスト] タブでマシンを選択し、[その他のコマンド] > [セカンダリ イメージを適用] の順に選択します。
      • デフォルト イメージを適用するには、[ファーム] ページの [RDS ホスト] タブでマシンを選択し、[その他のコマンド] > [デフォルト イメージを適用] の順に選択します。
      新しいイメージが許容基準を満たしている場合は、このセカンダリ イメージをデフォルト イメージに昇格させることができます。それ以外の場合は、セカンダリ イメージをキャンセルできます。この場合、デフォルト イメージがデスクトップ プールに適用されます。
      • セカンダリ イメージを昇格するためのオプションが [サマリ] タブにあります。これにより、セカンダリ イメージがプールの新しいデフォルト イメージになり、プール内のすべてのマシンに適用されます。セカンダリ イメージを昇格させるには、[メンテナンス] > [セカンダリ イメージを昇格] を選択します。
      • セカンダリ イメージをキャンセルするには、[サマリ] タブで [メンテナンス] > [キャンセル] を選択します。
        • ログアウト時にプールを更新するように設定されている場合、ユーザーがログアウトすると、現在セカンダリ イメージにあるデスクトップがデフォルト イメージに戻ります。
        • ログアウト時にプールを更新するように設定されていない場合、デスクトップでリカバリ、削除、または更新を実行しない限り、セカンダリ イメージのデスクトップが残ります。
  5. [次へ] をクリックします。
  6. (オプション) [変更] をクリックし、ゴールド イメージ仮想マシンを変更します。イメージ ソースを vCenter Server からイメージ カタログに変更できます(その逆も可能)。
  7. スナップショットを選択します。
    [現在の親仮想マシン イメージを使用] チェックボックスをオフにするまで、別のスナップショットは選択できません。 [スナップショットの詳細] をクリックすると、スナップショットに関する詳細が表示されます。イメージ ソースがイメージ カタログの場合は、必要なストリームとマーカーを選択します。
    注: VMware Carbon Black を使用している場合、Carbon Black で構成されたゴールド イメージを選択すると、画面に各スナップショットの Carbon Black スキャンの情報が表示されます。
    • [すべてのイメージを表示] チェック ボックスを選択すると、互換性のないスナップショットがリストに表示され、選択できない場合があります。
    • [Carbon Black スキャン (% 完了)] 列に値が表示されない場合、スナップショットの作成時にインスタント クローンのゴールド イメージで Carbon Black センサーが有効でなかったことを示します。

    詳細については、「VMware Carbon Black Cloud のドキュメンテーション」を参照してください。VMware Horizon 8 で Carbon Black を使用する場合のベスト プラクティスについては、「VMware ナレッジベースの記事 KB95512」を参照してください。

  8. [次へ] をクリックします。
  9. (オプション) ユーザーを強制的にログオフさせるのか、ユーザーがログオフするのを待つのかを指定します。
    デフォルトでは、ユーザーを強制的にログオフさせるオプションが選択されています。
  10. (オプション) 最初にエラーが発生したときにプロビジョニングを停止するかどうかを指定します。
    このオプションはデフォルトで選択されています。
  11. [次へ] をクリックします。
    [設定内容の確認] ページが表示されます。
  12. [終了] をクリックします。