RDS ホストに Horizon Agent をインストールする際、カスタムのセットアップ オプションを選択できます。また、Horizon Agent は特定の機能を、サポートされているすべてのゲスト OS に自動的にインストールします。これらの機能はオプションではありません。

最新の Horizon Agent バージョンをインストールした後に、カスタム セットアップ オプションを変更するには、Horizon Agent for Windows インストーラを使用したインストール済みコンポーネントの変更を参照してください。

表 1. IPv4 または IPv6 環境の RDS ホスト向け Horizon Agent カスタム セットアップ オプション
オプション 説明
USB リダイレクト ローカルで接続されている USB ストレージ デバイスにユーザーがアクセスできるようにします。

デフォルトではこのセットアップ オプションは選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

USB リダイレクトを安全に使用する方法については、『Horizon セキュリティ』ドキュメントを参照してください。たとえば、グループ ポリシー設定を使用して、特定のユーザーの USB リダイレクトを無効にすることができます。

USB リダイレクト機能の使用方法、USB デバイス タイプ別の制限については、『Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントの「リモート デスクトップおよびアプリケーションでの USB デバイスの使用」を参照してください。

HTML Access ユーザーが HTML Access を使用して公開デスクトップや公開アプリケーションに接続できるようになります。この設定オプションが選択されると、HTML Access エージェントがインストールされます。ユーザーが HTML Access で接続を確立できるようにするには、このエージェントを RDS ホストにインストールする必要があります。
3D RDSH この RDS ホストで実行されているアプリケーションで 3D グラフィックスを使用できるようにします。
クライアント ドライブのリダイレクト Horizon Client ユーザーが公開デスクトップおよび公開アプリケーションでローカル ドライブを共有できるようになります。

この設定オプションがインストールされた後は、RDS ホストではこれ以上の構成は必要ありません。

Horizon Agent のヘルプ デスク プラグイン Horizon で ヘルプ デスク ツールを使用するには、Horizon Enterprise エディション ライセンスまたは Horizon Apps Advanced エディション ライセンスが必要です。このオプションがインストールされ、デフォルトで有効になっています。
Horizon Monitoring Service Agent Horizon Monitoring Agent を有効にします。これは、Cloud Monitoring Service (CMS) にメトリックを提供するために使用されます。
スキャナ リダイレクト クライアント システムに接続されるスキャン デバイスをリダイレクトするので、そのデバイスを公開デスクトップまたは公開アプリケーションで使用できます。

このオプションを Horizon Agent インストーラで使用できるようにするには、RDS ホストの Windows Server オペレーティング システムにデスクトップ エクスペリエンス機能をインストールする必要があります。

このセットアップ オプションは、Windows Server ゲスト OS にデフォルトではインストールされません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

シリアル ポート リダイレクト

クライアント システムに接続される シリアル COM ポートをリダイレクトするので、それらを公開デスクトップまたは公開アプリケーションで使用できます。

デフォルトではこのオプションが選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

インスタント クローン RDS ホストのファームでインスタントクローン仮想マシンの作成を有効にします。

このセットアップ オプションは、Windows Server ゲスト OS にデフォルトではインストールされません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

Horizon Performance Tracker 表示プロトコルのパフォーマンスとシステム リソースの使用量をモニタリングします。デフォルトではこのオプションが選択されていません。インストールするオプションを選択する必要があります。Horizon Performance Tracker をインストールする場合は、.NET Framework 4.0 以降が必要です。
VMware Integrated Printing クライアント マシンで利用できるプリンタならいずれのプリンタでも印刷が行えるようになります。ロケーション ベースの印刷がサポートされます。
VMware Integrated Printing は、次のリモート デスクトップおよびアプリケーションでサポートされます。
  • Windows Server オペレーティング システムまたは Windows クライアント オペレーティング システムに展開された仮想デスクトップ。
  • 仮想マシンまたは物理マシンに配置されている RDS ホストにデプロイされている公開デスクトップと公開アプリケーション。
ハイブリッド ログイン

非認証アクセス ユーザーが認証情報を入力せずにネットワーク リソースにアクセスできるようにします。

デフォルトでは、このセットアップ オプションはインストールされていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

位置情報リダイレクト 位置情報リダイレクト機能を有効にします。デフォルトではこのオプションが選択されていません。このオプションを選択してインストールする必要があります。

一部のリモート エクスペリエンス機能は、RDS ホストに自動的にインストールされます。

表 2. RDS ホストに自動的にインストールされる Horizon Agent の機能
機能 説明
PCoIP エージェント アプリケーションと公開デスクトップへの接続に PCoIP 表示プロトコルが使用できるようになります。
Windows Media マルチメディア リダイレクト (MMR) 公開デスクトップへのマルチメディア リダイレクトを提供します。この機能は、クライアント コンピュータに直接マルチメディア ストリームを配信します。これにより、リモートの ESXi ホストではなくクライアントのハードウェアでマルチメディア ストリームが処理できるようになります。
Unity Touch タブレットのユーザーとスマート フォンのユーザーが、リモート デスクトップで実行されている Windows アプリケーションを使って交信できるようになります。ユーザーは Windows アプリケーションやファイルの参照、検索、およびオープンを行ったり、お気に入りのアプリケーションやファイルを選択したり、スタート メニューまたはタスクバーを使用しなくても実行中のアプリケーションを切り替えることができます。
PSG エージェント RDS ホストに PCoIP Secure Gateway をインストールし、RDS ホスト上で実行されているデスクトップ セッションおよびアプリケーション セッション用に PCoIP 表示プロトコルを実装します。
VMwareRDS VMware でのリモート デスクトップ サービス機能の実装を可能にします。
HTML5 マルチメディア リダイレクト パフォーマンスを最適化するため、Chrome または Edge ブラウザの HTML5 マルチメディア コンテンツをクライアントにリダイレクトします。
ブラウザ リダイレクト エージェント システムではなくクライアント システムで Web サイトをレンダリングします。ユーザーがリモート デスクトップで Chrome ブラウザを使用している場合は、リモート ブラウザのビューポートを介して Web サイトを表示します。

IPv6 環境で自動的にインストールされる機能は、PCoIP Agent、PSG Agent、および VMwareRDS です。

RDS ホストでサポートされるその他の機能については、『Horizon の概要と展開計画』ドキュメントの「Horizon Agent の機能サポート一覧」を参照してください。