VMware vSAN は Software-Defined Storage 階層で、vSphere ホストのクラスタで使用可能なローカル物理ストレージ ディスクを仮想化します。自動デスクトップ プールまたは自動ファームを作成するときにデータストアを 1 つだけ指定すると、仮想マシンのファイル、レプリカ、ユーザー データ、およびオペレーティング システムのファイルなど、さまざまなコンポーネントが適切な半導体ドライブ (SSD) ディスクまたは直接接続されたハード ディスク (HDD) に配置されます。
vSAN はポリシー ベースのアプローチをストレージ管理に実装します。vSAN を使用する場合は、Horizon 8 によって容量、パフォーマンス、可用性などの仮想マシン ストレージ要件が、デフォルト ストレージ ポリシー プロファイルの形で定義され、vCenter Server の仮想デスクトップに自動的に展開されます。ポリシーは、ディスク(vSAN オブジェクト)ごとに自動的に適用され、仮想デスクトップのライフサイクル全体で維持されます。ストレージは、割り当てられたポリシーに従ってプロビジョニングされ、自動的に設定されます。これらのポリシーは、vCenter Server で変更できます。Horizon 8 は、インスタント クローン デスクトップ プール、フル クローンのデスクトップ プール、Horizon 8 クラスタごとの自動ファームに vSAN ポリシーを作成します。
暗号化を有効にすると、vSAN クラスタで vSAN データストアに保存されるすべてのデータが暗号化されます。vSAN 暗号化は、vSAN バージョン 6.6 以降で使用できます。vSAN クラスタの暗号化の詳細については、『VMware vSAN』のドキュメンテーションを参照してください。
各仮想マシンはクラスタ内の物理的な位置にかかわらず、そのポリシーを保持します。ポリシーが、ホスト、ディスク、またはネットワーク障害のために不適合になったり、ワークロードが変更される場合、vSAN は各仮想マシンのポリシーを満たすために、影響のある仮想マシンとロード バランスのデータを再構成します。
vSAN は高可用性 (HA)、vMotion、および DRS などの共有ストレージ インフラストラクチャを必要とする VMware vSphere 機能をサポートしますが、その一方で外部の共有ストレージは必要なくなり、ストレージ構成と仮想マシンのプロビジョニング アクティビティが簡素になります。
Horizon 8 の vSAN ワークフロー
- Horizon Console で自動デスクトップ プールまたは自動ファームを作成する場合、[ストレージ ポリシー管理] で [VMware vSAN を使用する] を選択し、使用する vSAN データストアを選択します。
[VMware vSAN を使用する] を選択すると、vSAN データストアのみが表示されます。
デフォルトのストレージ ポリシー プロファイルは、選択するクローン タイプに従って作成されます。
- (オプション)vCenter Server を使用してストレージ ポリシー プロファイルのパラメータを変更します。これには、許容できる障害の回数や、予約する SSD の読み取りキャッシュの量などが含まれます。特定のデフォルトのポリシーと値については、「VMware vSAN データストアのデフォルト ストレージ ポリシー プロファイル」を参照してください。
- vCenter Server を使用して、データストアに参加する vSAN クラスタとディスクを監視します。詳細については、『VMware vSAN の管理』ドキュメントを参照してください。
要件および制限
vSAN 機能には、Horizon 8 展開で使用する場合に次の要件と制限があります。
- vSAN は VVOLs をサポートしていません。
- vSAN は View Storage Accelerator 機能と互換性があります。vSAN は SSD ディスクでキャッシュ レイヤーを提供し、View Storage Accelerator 機能は起動時の IOPS を削減してパフォーマンスを向上させるコンテンツ ベースのキャッシュ機能を提供します。
- vSAN で適切なハードウェアを使用します。個別の要件については、『VMware 互換性ガイド』を参照してください。
- クラスタ サイズと vSAN の上限に注意してください。Horizon 8 以降の制限と推奨事項については、「VMware 構成の上限」を参照してください。
計画を支援するために、以下の追加リソースを参照してください。