Virtual Volumes (VVols) を使用すると、データストアではなく、個々の仮想マシンがストレージ管理のユニットになります。ストレージ ハードウェアで仮想ディスクの内容、レイアウトおよび管理をコントロールできます。VMware Horizon 8 は、フル クローン仮想マシンを含む VVols のみをサポートします。インスタント クローン デスクトップ プールでは、Virtual Volumes データストアはサポートされません。
Virtual Volumes では、LUN または NFS 共有をベースにした伝統的なストレージ ボリュームを抽象ストレージ コンテナに置き換えます。Virtual Volumes では、仮想ディスクとその派生物、クローン、スナップショット、レプリカを Virtual Volumes と呼ばれるストレージ システム上のオブジェクトに直接マッピングします。このマッピングにより、VMware vSphere はスナップショットの取得、クローンの作成、およびレプリケーションなど、集約的なストレージ オペレーションをストレージ システムにオフロードできます。この結果、たとえば、以前は 1 時間かかっていたクローン作成オペレーションも、Virtual Volumes を使用してわずか数分間で完了できるようになりました。
Virtual Volumes には次の利点があります。
- Virtual Volumes はストレージ ハードウェアに対する多くの操作のオフロードをサポートします。これらの操作には、スナップショットの取得、クローン作成、Storage DRS が含まれます。
- Virtual Volumes で、個々の仮想ディスクのレプリケーション、暗号化、重複排除および圧縮を含む先進的なストレージ サービスを使用できます。
- Virtual Volumes では、vMotion、Storage vMotion、スナップショット、Flash Read Cache および DRS などの vSphere 機能がサポートされます。
- vSphere APIs for Array Integration (VAAI) をサポートするストレージ アレイで Virtual Volumes を使用できます。
Virtual Volumes 機能には以下の要件があります。
- 適切なハードウェア。特定のストレージ ベンダーは、vSphere の統合や Virtual Volumes のサポートができるストレージ プロバイダを供給する責任があります。すべてのストレージ プロバイダは VMware に認定され、適切に配置される必要があります。
- 仮想マシン上にプロビジョニングするすべての仮想ディスクは、1 MB の偶数倍である必要があります。
Virtual Volumes は vSphere の機能です。要件、機能性、背景、およびセットアップ要件の詳細については、『vSphere ストレージ』ドキュメントの Virtual Volumes に関するトピックを参照してください。