VMware View Agent 設定 ADMX テンプレート ファイル (vdm_agent.admx) には、VMware HTML5 機能に関連するポリシー設定が含まれています。

VMware HTML5 機能の全般設定

VMware HTML5 機能の全般設定は、[コンピュータの構成] > [管理用テンプレート] > [VMware View Agent の構成] > [VMware HTML5 機能] フォルダ内のグループ ポリシー管理エディタにあります。

表 1. VMware HTML5 機能の全般設定
設定 説明
Enable VMware HTML5 Features

VMware HTML5 機能を有効にします。VMware HTML5 マルチメディア リダイレクト、位置情報リダイレクト、またはブラウザ コンテンツ リダイレクト機能を使用するには、この設定を有効にする必要があります。この設定は、次回のログイン時に有効になります。

Disable Automatically Detect Intranet

このポリシーが「有効」の場合は、イントラネット設定の「ほかのゾーンにないローカル (イントラネット) のサイトをすべて含める」と「プロキシ サーバを使用しないサイトをすべて含める」が次回ログイン時に無効になります。

このポリシーが無効になっている場合、IE ローカル イントラネット ゾーンは変更されません。

重要: HTML5 マルチメディア リダイレクト機能で Edge ブラウザを有効にするか、位置情報リダイレクト機能を有効にする場合は、この設定を有効にする必要があります。

VMware HTML5 マルチメディア リダイレクト機能の設定

VMware HTML5 マルチメディア リダイレクト機能の設定は、[コンピュータの構成] > [管理用テンプレート] > [VMware View Agent の構成] > [VMware HTML5 機能] > [VMware HTML5 マルチメディア リダイレクト] フォルダ内のグループ ポリシー管理エディタにあります。

表 2. VMware HTML5 マルチメディア リダイレクトのポリシー設定
設定 説明
Enable VMware HTML5 Multimedia Redirection

VMware HTML5 マルチメディア リダイレクト機能を有効にします。この設定は、次回のログイン時に有効になります。

Enable Chrome Browser for VMware HTML5 Multimedia Redirection Google Chrome ブラウザで HTML5 マルチメディア リダイレクト機能を有効にします。このポリシーは、VMware HTML5 マルチメディア リダイレクト機能が「有効」になっている場合にのみ使用されます。このポリシーが設定されていないと、[VMware HTML5 マルチメディア リダイレクトを有効にする] の値がデフォルト値になります。
Enable legacy version of Microsoft Edge Browser for VMware HTML5 Multimedia Redirection 以前のバージョンの Microsoft Edge ブラウザで HTML5 マルチメディア リダイレクト機能を有効にします。このポリシーは、VMware HTML5 マルチメディア リダイレクト機能が「有効」になっている場合にのみ使用されます。このポリシーが設定されていないと、[VMware HTML5 マルチメディア リダイレクトを有効にする] の値がデフォルト値になります。
Enable Microsoft Edge (Chromium) Browser for VMware HTML5 Multimedia Redirection Microsoft Edge (Chromium) ブラウザで HTML5 マルチメディア リダイレクト機能を有効にします。このポリシーは、VMware HTML5 マルチメディア リダイレクト機能が「有効」になっている場合にのみ使用されます。このポリシーが設定されていないと、[VMware HTML5 マルチメディア リダイレクトを有効にする] の値がデフォルト値になります。
Enable URL list for VMware HTML5 Multimedia Redirection HTML5 マルチメディア リダイレクト機能を使用する Web サイトを指定します。

[値名] 列に、HTML5 マルチメディア コンテンツをリダイレクトできる Web サイトの URL のリストを入力します。URL には、http:// または https:// プリフィックスが含まれます。一致したパターンを URL で使用できます。

たとえば、YouTube 上のすべてのビデオをリダイレクトするには、https://www.youtube.com/* と入力します。Vimeo 上のすべてのビデオをリダイレクトするには、https://www.vimeo.com/* と入力します。

[値] 列は空白のままにします。

Exempt URL list for VMware HTML5 Multimedia Redirection HTML5 マルチメディア リダイレクトから除外する Web サイトを指定します。[値名] 列に URL のリストを入力します。URL には、http:// または https:// プリフィックスが含まれます。例:https://www.youtube.com/*。[値] 列は空白のままにします。

VMware 位置情報リダイレクト機能の設定

VMware 位置情報リダイレクト機能の設定は、[コンピュータの構成] > [管理用テンプレート] > [VMware View Agent の構成] > [VMware HTML5 機能] > [VMware 位置情報リダイレクト] フォルダ内のグループ ポリシー管理エディタにあります。

表 3. VMware 位置情報リダイレクトの設定
設定 説明
Enable URL list for VMware Geolocation Redirection 位置情報リダイレクト機能を使用する Web サイトを指定します。

[値名] 列に、位置情報をリダイレクトできる Web サイトの URL のリストを入力します。URL には、http:// または https:// プリフィックスが含まれます。一致したパターンを URL で使用できます。

たとえば、すべての YouTube ビデオを指定するには、https://www.youtube.com/* と入力します。すべての Vimeo ビデオを指定するには、https://www.vimeo.com/* と入力します。

[値] 列は空白のままにします。

Enable VMware Geolocation Redirection 位置情報リダイレクト機能を有効にします。この設定は、次回のログイン時に有効になります。
Enable VMware Geolocation Redirection for Chrome Browser Google Chrome ブラウザで位置情報リダイレクト機能を有効にします。この設定は、ユーザーが次にログインしたときに有効になります。このポリシーが設定されていないと、[VMware 位置情報リダイレクトを有効にする] の値がデフォルト値になります。
Enable VMware Geolocation Redirection for Microsoft Edge (Chromium) Browser Microsoft Edge (Chromium) ブラウザで位置情報リダイレクト機能を有効にします。この設定は、ユーザーが次にログインしたときに有効になります。このポリシーが設定されていないと、[VMware 位置情報リダイレクトを有効にする] の値がデフォルト値になります。
Set the minimum distance for which to report location updates エージェントに新しい位置情報をレポートする必要がある場合に、クライアントの位置情報とエージェントに最後にレポートされた更新情報との間の最小距離をメートル単位で指定します。

デフォルトの最小距離は 75 メートルです。

VMware ブラウザ コンテンツ リダイレクト機能の設定

VMware ブラウザ コンテンツ ダイレクト機能の設定は、[コンピュータの構成] > [管理用テンプレート] > [VMware View Agent の構成] > [VMware HTML5 機能] > [VMware ブラウザ コンテンツ リダイレクト] フォルダ内のグループ ポリシー管理エディタにあります。

表 4. VMware ブラウザ コンテンツ リダイレクトの設定
設定 説明
Enable VMware Browser Content Redirection ブラウザ コンテンツ リダイレクト機能を有効にします。
Enable URL list for VMware Browser Content Redirection ブラウザ コンテンツ リダイレクト機能の URL をすべて指定します。これらの URL を Chrome アドレス バーまたはカスタム アドレス バーのいずれかを入力すると、サイトにアクセスできます。これらの URL には、リスト内の別の URL から移動することも、エージェント側のレンダリング ページから移動することもできます。

[値名] 列に URL を入力します。URL には、http:// または https:// プリフィックスが含まれます。一致したパターンを URL で使用できます。一致パターンは、https://developer.chrome.com/extensions/match_patterns に従う必要があります。

たとえば、すべての YouTube コンテンツを指定するには、https://www.youtube.com/* と入力します。

[値] 列は空白のままにします。

Enable Navigation URL list for VMware Browser Content Redirection [VMware ブラウザ コンテンツ リダイレクトの URL リストを有効にする] 許可リストに指定されている URL からの移動を許可する URL を指定します。カスタム アドレス バーに URL を直接入力するか、許可リストに指定された URL から URL に移動します。

ユーザーは、これらの URL を Chrome アドレス バーに入力して直接アクセスすることはできません。また、これらの URL に、エージェント側でレンダリングされたページから移動することもできません。

[値名] 列に URL のリストを入力します。URL には、http:// または https:// プリフィックスが含まれます。一致したパターンを URL で使用できます。一致パターンは、https://developer.chrome.com/extensions/match_patterns に従う必要があります。

たとえば、すべての YouTube コンテンツを指定するには、https://www.youtube.com/* と入力します。

[値] 列は空白のままにします。

Enable automatic fallback after a whitelist violation この設定を有効にした場合、ユーザーがカスタム アドレス バーに URL を入力するか、ブラウザ コンテンツ リダイレクトの許可リストにある URL からリストに指定ない URL に移動しようとすると、そのタブでリダイレクトが停止し、URL がエージェントに表示されます。
注: ユーザーが [VMware ブラウザ コンテンツ リダイレクトの URL リストを有効にする] 設定に指定されていない URL に移動すると、この設定が有効かどうかにかかわらず、このタブに戻り、エージェントで URL が取得され、表示されます。
Show a page with error information before automatic fallback この設定を有効にすると、許可リスト違反が発生し、ページに 5 秒のカウント ダウンが表示されます。5 秒が経過すると、エージェント違反の原因となった URL の取得とレンダリングに戻ります。この設定を無効にすると、5 秒間の警告ページは表示されません。

この設定は、[ホワイトリスト違反後に自動フォールバックを有効にする] が有効な場合にのみ機能します。

Enable VMware Browser Content Redirection for Chrome Browser Google Chrome ブラウザでブラウザ コンテンツ リダイレクト機能を有効にします。この設定は、ユーザーが次にログインしたときに有効になります。このポリシーが設定されていないと、[VMware ブラウザ コンテンツ リダイレクトを有効にする] の値がデフォルト値になります。
Enable VMware Browser Content Redirection feature for Microsoft Edge (Chromium) Browser Microsoft Edge (Chromium) ブラウザでブラウザ コンテンツ リダイレクト機能を有効にします。この設定は、ユーザーが次にログインしたときに有効になります。このポリシーが設定されていないと、[VMware ブラウザ コンテンツ リダイレクトを有効にする] の値がデフォルト値になります。

VMware WebRTC リダイレクト機能の設定

VMware HTML5 機能の全般設定は、[コンピュータの構成] > [管理用テンプレート] > [VMware View Agent の構成] > [VMware HTML5 機能] > [VMware WebRTC リダイレクト機能] フォルダ内のグループ ポリシー管理エディタにあります。

表 5. VMware WebRTC リダイレクト機能の設定
設定 説明
Configure CPU overuse threshold CPU 使用率がデフォルトのしきい値 (85) を超えると、送信ビデオの解像度が低下し、クライアントの CPU 使用率が低下します。ビデオ通話中のクライアント CPU 使用率を下げるには、このポリシーの値を 85 未満に設定します。デフォルトのしきい値 (85) を使用するには、このポリシーを無効にするか、構成しません。CPU の過剰使用を検出しない場合は、このポリシーの値を 0 に設定します。この設定は、次回のログイン時に有効になります。
Enable individual application sharing for Microsoft Teams Microsoft Teams が最適化モードで実行されているときに、この設定を使用すると、ユーザーは個々のアプリケーションを共有できます。

アプリケーション共有を無効にするには、[無効] を選択します。

「有効」または「未構成」の場合、アプリケーション共有が有効になります。

Enable background effects for Microsoft Teams Microsoft Teams が最適化モードで実行されている間、ユーザーは、通話または会議で仮想背景を選択できます。背景効果を無効にするには、[無効] を選択します。「有効」または「未構成」の場合、背景効果のサポートは有効になります。
Enable datachannel for Media Optimization for Microsoft Teams

この設定は、Microsoft Teams のメディア最適化にデータ チャネルを有効または無効にする場合に使用します。

「有効」にすると、Microsoft Teams のメディア最適化でデータ チャネルを使用できます。また、データ チャネルを必要とする機能(ライブ キャプションなど)も使用できます。

「無効」にすると、Microsoft Teams のメディア最適化でデータ チャネルを使用できません。また、データ チャネルを必要とする機能は使用できなくなります。

「未構成」の場合、データ チャネルが有効になります。

Enable E911 for Microsoft Teams Microsoft Teams が最適化モードで実行されている間、クライアントは E911 通話でクライアントの位置情報データを Microsoft に送信します。

Microsoft とクライアントの位置情報データを共有しない場合は、[無効] を選択します。

「有効」または「未構成」の場合、E911 通話でクライアントの位置情報が Microsoft と共有されます。

Enable Media Optimization for general Electron Apps このポリシーは、Electron アプリケーションの最適化を有効または無効にします。

「有効」または「未構成」の場合、Electron アプリケーションの最適化が有効になります。ユーザーが常に Electron アプリケーションを最適するには(エンドポイントでサポートされている場合)、[有効] を選択して、ポリシー設定 Enable Media Optimization for Microsoft Teams[クライアント側の WebRTC 最適化を強制] を選択します。「未構成」の場合はクライアントの設定が適用されます(可能な場合)。

「有効」または [クライアント側の WebRTC 最適化を強制] がオフになっている場合、ユーザーはクライアント設定の「WebRTC ベース アプリケーションのメディア最適化」を構成して、Electron アプリケーションの最適化を使用するかどうか選択します。[クライアント側の WebRTC 最適化を強制] チェックボックスがオンになっている場合、エンドポイントで Electron アプリケーションの最適化が強制され、クライアントの設定やその他の管理者ポリシー(Chrome クライアントの Chrome レベルのユーザー ポリシーなど)は無視されます。

デフォルトでは、Electron アプリケーションの最適化設定は「未構成」で、Electron アプリケーションの最適化が有効になっています。ユーザーは「WebRTC ベース アプリケーションのメディア最適化」を設定できます。

「無効」か、Electron アプリケーションの最適化が無効になっていて使用できない場合、WebRTC ベース アプリケーションのメディア最適化の影響はありません。

この設定は、次回のログイン時に有効になります。

Enable Media Optimization for Microsoft Teams このポリシーにより、Microsoft Teams でのメディア最適化が有効になります。ポリシーが構成されていない場合は有効になります。つまり、Microsoft Teams のメディア最適化が有効になります。メディア最適化を有効にしない場合は、このポリシーを無効にする必要があります。

この機能の下には、[クライアント側の WebRTC 最適化を強制] というチェック ボックス オプションがあります。選択すると、Horizon Client 側の設定は無視され、WebRTC 最適化が常に使用されます。この設定は、次回のログイン時に有効になります。

While using Microsoft Teams application as a published application, allow sharing the client desktop screen Microsoft Teams アプリケーションを公開アプリケーションとして使用しているときに、画面共有機能がクライアント デスクトップ画面を共有します。Microsoft Teams を公開アプリケーションとして使用しているときに画面共有機能を無効にするには、このポリシーを無効にします。ポリシーが有効になっているか、構成されていない場合は、クライアント デスクトップ画面を共有できます。
Enable software acoustic echo cancellation for Media Optimization for Microsoft Teams この設定は、Microsoft Teams のメディア最適化にソフトウェア アコーステック エコー キャンセレーション (AEC) を構成する場合に使用します。

「有効」の場合、AEC はソフトウェアで有効になっています。最適なオーディオ品質とパフォーマンスを得るには、[推奨の AEC アルゴリズムを使用] をオンにします。使用する CPU 量が少なく、オーディオ品質が低下する AEC アルゴリズムを使用する場合は、[推奨の AEC アルゴリズムを使用] を選択解除します。このオプションは、浮動小数点演算能力の低いロー エンドのプロセッサに役立ちます。推奨の AEC アルゴリズムの使用を強く推奨します。ほとんどの場合、これは最適なアルゴリズムになります。

「無効」の場合、AEC はソフトウェアで無効になり、使用されなくなります。

「未構成」の場合、ソフトウェアで AEC が有効になり、推奨のアルゴリズムが使用されます。Windows クライアントでハードウェア AEC が使用できない場合は、ソフトウェア AEC が使用されます。ハードウェア AEC が使用可能な場合(ヘッドセットに AEC が組み込まれている場合など)、ソフトウェア AEC は使用されません。Windows 以外のクライアントの場合は、ハードウェア AEC が使用できるかどうかに関係なく、ソフトウェア AEC が使用されます。

Enable using client HID devices button for Microsoft Teams Microsoft Teams が最適化モードで実行されている間、ユーザーは HID デバイスのボタンを使用して Microsoft Teams を操作できます。

クライアント HID デバイスのサポートを無効にするには、[無効] を選択します。

「有効」または「未構成」の場合、クライアント HID デバイスのサポートが有効になります。