AMD MxGPU により、GPU が複数の PCI パススルー デバイスのように見えるようになり、複数の Windows 仮想マシン (VM) で AMD GPU を共有できます。AMD MxGPU では物理 GPU へのダイレクト パススルーが提供されます。これにより、ユーザーは単一の GPU に無制限の専用アクセスを行うことができます。

AMD MxGPU は、Windows デスクトップでのみサポートされます。AMD MxGPU を使用できるデスクトップ プールを作成する前に、仮想マシンと ESXi ホストに特定の構成タスクを実行する必要があります。

ここでは、Horizon 8 でデスクトップ プールを作成または構成するために vSphere で実行する必要のある作業の概要を説明します。

  1. グラフィックス カードを ESXi ホストにインストールします。
  2. GPU vSphere Installation Bundle (VIB) をインストールします。
  3. SR-IOV と VT-d または AMD IOMMU が ESXi ホストで有効になっていることを確認します。
  4. esxcfg-module コマンドを使用して、SR-IOV (Single Root I/O Virtualization) 用にグラフィックス カードを構成します。

    Windows フル クローン マシンの AMD MxGPU の構成」を参照してください。

  5. ESXi ホストを再起動します。
  6. PCI デバイスを仮想マシンに追加し、適切な PCI デバイスを選択して仮想マシンで GPU パススルーを有効にします。
  7. ゲスト仮想マシンが仮想ハードウェア バージョン 11 以降であることを確認します。
  8. 仮想マシンの作成時に、すべてのメモリを予約します。
  9. 仮想マシンのビデオ カード 3D 機能を構成します。
  10. GPU ベンダーから GPU ドライバを取得し、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムに GPU デバイスのドライバをインストールします。
  11. VMware Tools と Horizon Agent をゲスト OS にインストールし、再起動します。
  12. 3D レンダラー オプションを [vSphere Client を使用して管理] に設定します。

これらのタスクを実行した後、仮想マシンを手動デスクトップ プールに追加し、PCoIP または VMware Blast Extreme を使用してゲスト OS にアクセスできるようにする必要があります。vSphere を使用して仮想マシンにアクセスしようとすると、ディスプレイに黒い画面が表示されます。