Oracle データベースのインストール時に、VMware Identity Manager とのパフォーマンスを最適化するため、特定の Oracle 構成を指定する必要があります。

前提条件

作成する Oracle データベース名は、saas になります。VMware Identity Manager では、ユーザー名とスキーマに Oracle 引用識別子が必要です。したがって、Oracle saas ユーザー名とスキーマを作成する際には、二重引用符を使用する必要があります。

手順

  1. Oracle データベースの作成時に次の設定を指定します。
    1. [General Purpose/Transaction Processing Database] 構成オプションを選択します。
    2. [Unicode を使用] > [UTF8] をクリックします。
    3. National Character Set を使用します。
  2. インストール完了後に Oracle データベースに接続します。
  3. Oracle データベースに sys ユーザーとしてログインします。
  4. プロセス接続を増やします。追加のサービス仮想マシンごとに、VMware Identity Manager が機能するための 300 以上のプロセス接続が必要です。たとえば、環境に 2 つのサービス仮想マシンがある場合は、sys ユーザーまたは system ユーザーとして alter コマンドを実行します。
    1. alter コマンドを使用して、プロセス接続を増やします。
      alter system set processes=600 scope=spfile
    2. データベースを再起動します。
  5. すべてのユーザーが使用できるデータベース トリガーを作成します。
    データベース トリガを作成するためのサンプル SQL

    CREATE OR REPLACE

    TRIGGER CASE_INSENSITIVE_ONLOGON

    AFTER LOGON ON DATABASE

    DECLARE

    username VARCHAR2(30);

    BEGIN

    username:=SYS_CONTEXT('USERENV','SESSION_USER');

    IF username = 'saas' THEN

    execute immediate 'alter session set NLS_SORT=BINARY_CI';

    execute immediate 'alter session set NLS_COMP=LINGUISTIC';

    END IF;

    EXCEPTION

    WHEN OTHERS THEN

    NULL;

    END;

  6. Oracle コマンドを実行して新しいユーザー スキーマを作成します。
    新しいユーザーを作成するためのサンプル SQL

    CREATE USER "saas"

    IDENTIFIED BY <password>

    DEFAULT TABLESPACE USERS

    TEMPORARY TABLESPACE TEMP

    PROFILE DEFAULT

    ACCOUNT UNLOCK;

    GRANT RESOURCE TO "saas" ;

    GRANT CONNECT TO "saas" ;

    ALTER USER "saas" DEFAULT ROLE ALL;

    GRANT UNLIMITED TABLESPACE TO "saas";