Oracle データベースのインストール時に、VMware Identity Manager とのパフォーマンスを最適化するため、特定の Oracle 構成を指定する必要があります。
前提条件
作成する Oracle データベース名は、saas になります。VMware Identity Manager では、ユーザー名とスキーマに Oracle 引用識別子が必要です。したがって、Oracle saas ユーザー名とスキーマを作成する際には、二重引用符を使用する必要があります。
手順
- Oracle データベースの作成時に次の設定を指定します。
- General Purpose/Transaction Processing Database 構成オプションを選択します。
- をクリックします。
- National Character Set を使用します。
- インストール完了後に Oracle データベースに接続します。
- Oracle データベースに sys ユーザーとしてログインします。
- プロセス接続を増やします。追加のサービス仮想マシンごとに、VMware Identity Manager が機能するための 300 以上のプロセス接続が必要です。たとえば、環境に 2 つのサービス仮想マシンがある場合は、sys ユーザーまたは system ユーザーとして alter コマンドを実行します。
- alter コマンドを使用して、プロセス接続を増やします。
alter system set processes=600 scope=spfile
- データベースを再起動します。
- すべてのユーザーが使用できるデータベース トリガーを作成します。
データベース トリガを作成するためのサンプル SQL |
CREATE OR REPLACE TRIGGER CASE_INSENSITIVE_ONLOGON AFTER LOGON ON DATABASE DECLARE username VARCHAR2(30); BEGIN username:=SYS_CONTEXT('USERENV','SESSION_USER'); IF username = 'saas' THEN execute immediate 'alter session set NLS_SORT=BINARY_CI'; execute immediate 'alter session set NLS_COMP=LINGUISTIC'; END IF; EXCEPTION WHEN OTHERS THEN NULL; END; |
- Oracle コマンドを実行して新しいユーザー スキーマを作成します。
新しいユーザーを作成するためのサンプル SQL |
CREATE USER "saas" IDENTIFIED BY <password> DEFAULT TABLESPACE USERS TEMPORARY TABLESPACE TEMP PROFILE DEFAULT ACCOUNT UNLOCK; GRANT RESOURCE TO "saas" ; GRANT CONNECT TO "saas" ; ALTER USER "saas" DEFAULT ROLE ALL; GRANT UNLIMITED TABLESPACE TO "saas"; |