ステートレス デスクトップとも呼ばれる非永続型のデスクトップで Workspace ONE ポータルを使用する場合、リソース使用率を削減し、パフォーマンスを向上させるには、非永続型 View デスクトップ向けに最適化された設定を使用してクライアントを構成します。
問題
非永続型の View デスクトップに、View デスクトップにインストールされた VMware Identity Manager デスクトップ アプリケーションがある場合、ユーザーがセッションを開始するたびに、ストレージ I/O などのリソースの使用量が増加します。
原因
非永続 View デスクトップは本質的にステートレスです。そのような View デスクトップは浮動デスクトップとも呼ばれ、浮動デスクトップの再構築時や、またはユーザーにプールから新しいデスクトップが提供される際に新しいセッションを作成できます。非永続型デスクトップで使用される VMware Identity Manager アプリケーションが、このシナリオに最適な設定で構成されていない場合、ユーザーが ThinApp パッケージにアクセスする際にパフォーマンスが低下する場合があります。
通常は、コマンド ラインのインストーラ オプションを使用して、VMware Identity Manager デスクトップ アプリケーションを View デスクトップ用に構成します。VMware Identity Manager Desktop 用のコマンド ライン インストーラ オプションを参照してください。
解決方法
- 推奨されているコマンド ラインのインストーラ オプションを使用して、非永続型 View デスクトップに使用されるテンプレートに VMware Identity Manager デスクトップ アプリケーションをインストールします。
/v Installer Option
説明
ENABLE_AUTOUPDATE = 0
VMware Identity Manager デスクトップ アプリケーションの新しいバージョンへの自動更新を抑止します。通常は、View 管理者がテンプレートのアプリケーションを更新します。
INSTALL_MODE = RUN_FROM_SHARE
これらの View デスクトップでユーザーが ThinApp パッケージを使用できるようにする計画がある場合は、このオプションを使用して ThinApp パッケージを Windows システムにダウンロードする代わりにサーバからストリームします。
次の例では、ユーザーが ThinApp パッケージを使用することを想定し、非永続 View デスクトップに最も適した構成を使用して、VMware Identity Manager Desktop アプリケーションをインストールします。WORKSPACE_SERVER オプションは、このインストールの VMware Identity Manager サーバを指定します。
VMware-Identity-Manager-Desktop-n.n.n-nnnnnnn.exe /v WORKSPACE_SERVER="https://server.company.com" ENABLE_AUTOUPDATE=0 INSTALL_MODE=RUN_FROM_SHARE